病も癒えて秋の農作業にいそしむ米山と仲間たちが山の畑に集いました。
秋の日はつるべ落し、いま生育中の野菜から収穫の終わった畑の片づけまで仕事は山積です。週一回のペースで手伝いに来てくれる仲間がありがたい。
米山はCTで撮られた肺の画像を見て、なんてきれいなと思ったそうです。パッと散った肺炎菌がまるでカササギが飛んでいるような、そんなイメージを重ねたのです。
病を経た今、これからはもっとポジテブに、農業も楽しんで働こう、と。そして、その一つとして働く姿もカッコよくとカラフルな作業衣を思いつきました。
みんなで赤やオレンジ、グリーンなど原色を着よう、ワクワクとその日を待ちました。
10月5日、空には白い雲が湧き出し、緑に囲まれた畑にカラフルなサロペット姿の男たちが勢ぞろい。この日米山は濃いグリーンのズボンにピンクのシャツ。鳥海さんはブルーにパープルのシャツ、菅野さんは赤に薄いブルーのシャツを合わせました。三人三様よく似合っています。4人のグループ名も「虹色クラブ」にしようと決まりました。
午前11時には下の畑のニンニク植えも終え、頂上の畑へと移動し2500粒のニンニクを植えているところでした。「わぁよく似合っていますね」の声に男たちも照れながらの笑顔、なんだか元気の出る光景です。
有機農業は手間もお金もかかる農業です。山形山の農業はこうして無償のサポートを受けながら毎年々地味を増し、作り手にも幸福感を与えてくれるうれしい空間になりました。
広い畑には柔らかなニラが育ち、コオロギの食害を免れた白菜はこれからじっくりと大きく育っていきます。
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