2014年広島市の土砂災害以降使われるようになった線状降水帯は「線状に伸びた長さ50から300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域」と定義されます。今年に入って予報が出されるように。
8月3日、その線状降水帯が山形県置賜地方を直撃しました。私たちにとっても親しい人たちがいる置賜地域、有機農業の先駆者星寛治さんの住まう高畠町、「生ゴミを堆肥に」で知られた菅野芳秀さんは長井市です。一昨年圃場が水害によって使えなくなった「みんな農園」の山本さんは白鷹町、無農薬大豆を味噌に仕込んでもらっている「すずき醸造所」の鈴木さんも白鷹町です。ハムやソーセージの「スモークハウスファイン」さんは高畠町。
長井市の菅野芳秀さんは置賜地方を束ねて「置賜自給圏構想」を打ち出し、置賜地方の農産物の自主流通も地域内でと構想していましたが…。壮大な構想も今は小休止でしょうか。吉村知事は5日、飯豊、川西の災害地域を視察、地元の市長や住民から聞き取りをしました。
今回の被害は床上床下浸水100棟超、橋の崩落、国道113号線崩落など。県は激甚災害を指定するよう要請しました。
天童市は3日から4日にかけ緊急アラートが何回も鳴り、4日早朝には地区によって避難指示も出され、戸惑ったスタッフもいたようでした。置賜地方の最上川の各所の堤防溢水が報じられ、最上川本流は河北町堤防の2mまで届いたところで止まり、事なきを得ました。
翌日は鳥海さんと山形山農場の草刈を予定していました。乗用草刈り機では刈れない斜面など、二人で4時間。さっぱりと刈られた農場内、災害から免れたこともあり安堵です。
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