【全国有機農法連絡会 フォトニュース ブログ版】

有機野菜宅配の全国有機農法連絡会の農業、イベント、生産者のレポート、直営農場の様子など

生きものの復活めざして。山形山

2011年09月26日 | ホーテロ村「山形山農場」
 台風の影響で残暑がぶり返したかのような一週間、ジリジリと照りつける陽ざしを受けて木々の葉も縮こまって耐えているようでした。
 雨を待っているビオトープの池もカラカラ、その雨がようやく降りました。
 沖縄で3日間も留まっていた台風15号の雨が向きを変えて北上し、東北地方にも大雨をもたらしています。
 先週前半に撒いたカブの種もこの雨でうるおうものの雨の量が多すぎれば流されてしまうでしょう。
 9月20日、「池」には五分くらいの雨水が溜まっていました。完成直後、少し降った池の水溜りに生きものの反応は敏感で、一番にやってきたのは雨蛙、待っていたとばかり池に飛び込みました。シオカラトンボも小さな水辺がみえたのか、池の端を旋回していました。
 もともと自然の復元という目的で始ったビオトープ、日本でも東京など都市の公園などに造られ、子どもたちの自然観察の場となっています。
 山形山農場に欠けているものが「水場」でした。近くにあった自然の水場にはサンショウウオを始め、多様な生きものが棲んでいましたがそれも今はなく、水場の復活が望まれていました。近代農業の視点には生きものへの目くばりが欠けていて、生態系は縮小する一方です。多様な生きものと分かち合う自然、この視点を大切にしたいです。 

最新の画像もっと見る