至高の愉悦

2014年01月16日 | 日記
前評判の高かった「最高の男たちの冒険」第3弾の演奏会に行って来ました。熊本のような地方都市に、N響第1コンマスをはじめこれだけのスタープレーヤーが集まるというだけでも大変なことです。前2回もほぼ満席のお客様でしたが、今回はホワイエに「満員御礼」の懸垂幕が出ていました。憎い演出ですね。これほどの数の人間が動くこと自体、ひとえに主催者の情熱と行動力の賜物だと思います。
今回は「最高のモーツァルト」と題して、演目に39番、40番、41番の3大交響曲が並びました。「今日はこれまでに増して真剣に遊びたいと思います」という開演前のコンマスの挨拶通り、指揮者無しで丁々発止の真剣勝負を繰り広げる30余名の男たちの熱い演奏は、時間が止まったか(あるいは時間の流れが変わったのか)と思わせるような名演奏で、39番、40番、41番とどんどん音楽の密度が高くなっていきました。ジュピターの終楽章では息をのむような音のうねりが現出し、圧巻でした。
何と言ってもこの音色。完全にヨーロッパのサウンドです。ビロードのような肌触りと光沢の弦の音色。弦と全く喧嘩しない、渋く且つ透明な管楽器の音色。弾力に富んだ温かいティンパニの音色。それらが一つになって大きなうねりを形作りながらも、和して同せずの緊張感が満ち満ちていて、このダイナミズムがまたヨーロッパ的です。県立劇場の素晴らしい音響効果も相俟って、これぞ至高の愉悦と言うべきひとときでした。
アンコール2曲目にサプライズが。なんとくまモンが登場して指揮を始めたのです(笑)。写真撮影OKというアナウンスがあったので、私も甥姪に見せたくて動画を撮影しました。7列目19番というかぶりつきの席でラッキーでした。
後期の授業が始まっても咳が抜けず少々疲れ気味だった私ですが、お陰でとっても元気が出ました。明日はセンター試験の準備で大学が休講だし、週末には元気を回復できるでしょう。
ああ、もっと聴きたかった!

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6 コメント

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Unknown (くみ)
2014-01-18 04:12:18
りかさんの体調はもう良くなったかなあと時々ですが案じていましたが、まだ咳や疲れがあるんですね。。。
どうぞ週末はゆっくりと体を休めてくださいね。
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Unknown (吉田)
2014-01-18 08:58:00
くみさん、コメント有難うございました。ご心配いただき恐縮です。こちらから個人的にメールしようと思っていたところでした。近々ご連絡しますね。
仕事の合間になるべく休憩をはさむようにはしていますが、熊本もこのところ寒いので、外出すると疲れますね。休息と栄養を十分にとって、早く完治させたいと思います。ドイツも寒いでしょう。くみさんもどうぞお気をつけてね。
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Unknown (ドレミファそら豆)
2014-01-18 11:00:52
本当に素晴らしいコンサートでしたね。
私も久々に心躍るひと時でした。  第二バイオリンとチェロの演奏を堪能でき~~それに、管楽器の音色も柔らかくて、至福のひと時でしたね。
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Unknown (吉田)
2014-01-18 18:53:01
そら豆さん、コメント有難うございます。会場でTさんにお引き合わせするつもりが、終わったら感動にのぼせつつたくさんの顔見知りとご挨拶を繰り返すうち、いつの間にか外に出てしまっていました(-_-;)大変失礼しました。
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コンサート行きたかったです(~_~;) (s)
2014-01-20 12:45:27
チケットも買ってあったのですが、研修とブッキングし、友達に譲りました。友達も、とても良かったよ!と。
前二回聴いていたので、とっても残念でした。くまもんみたかったです。
お身体大切にされてくださいませ。
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Unknown (吉田)
2014-01-21 00:07:31
sさん、残念でしたね~!sさんの分までお友達が堪能なさったことでしょう。今朝の熊日新聞の社説にも、今回のコンサートに絡めてかなり突っ込んだ論説が載っていましたよ。追い風が吹いてきたか!?
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