のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

その気遣い、プライスレス

2012年10月08日 23時50分19秒 | 日常生活
なぜかお財布の中に58円しかない状態で幼馴染とお買い物へ。
だって、バスカードあるもーん。
小倉に着いてからお金おろすもーん。
と、余裕しゃくしゃくでバスに乗って小倉へ移動し、
「そういえば、メイク落としと洗顔料を買っておかなきゃ!」
と降りたバス停の目と鼻の先にある大好きな百貨店に入りました。

ここもね。
クレジット機能がついたポイントカードがあるもんねー。
この魔法のカードでなんとかなっちゃうもんねー。

とふふふーんと大人の余裕をかましながらお店に入り
お目当てのお店でメイク落としと洗顔料を購入。

そういえば、荒木幸史さんの秋桜展が本日までだった!
母上に招待券もらってた!
来年のカレンダーももらえるんだった!
と思い出し、大急ぎで会場に向かいました。
幼馴染にも招待券をお譲りし、いざ入場!というところで
「400円です。」
という係りの方の無情な声を浴びました。

・・・400円?
あれえ?確か、わたくし、無料招待券をいただいたはずんだけど?
といただきものの券を確認したところ、2枚のチケットのうち
1枚は無料招待券だったものの、もう1枚は割引き券で
そこには確かに「400円」の文字が。

・・・400円。
のために。
魔法のカード使うのは、なんとなく情けなさ過ぎる。
し、そもそも、ここって魔法のカード使えますかー?
使えませんかー。
そうですかー。

と、魔法のアイテムを取り上げられた大人はしゅんとしながら
幼馴染に400円をお借りしました。
400円なんか借りちまって申し訳ない。
ごめんね。ごめんね。すぐに返すからね。
と、謝りながら会場へ入りましたが、
一面に広がる秋桜の風景にしょんぼりへこんんだ気持は
一気に盛り返しました。

きーーーーれーーーーーいーーーーー!
かわいらしいっ!
大好きな大好きな荒木さんの慣れ親しんだ秋桜と
今まで慣れ親しんできた荒木さんの秋桜とは異なり、
初めて見る色合いのモノトーンの中にひっそりと一輪色づく秋桜や
真っ赤にに色づく秋桜の姿や
秋色に色づく風景の中に咲き誇る秋桜の姿が。
慣れ親しんだものと、新鮮なものが混在する素敵な空間でした。

うっとりとしながら会場を出ると、
そこではポストカードが売られており、
「そうだ!見られなかった母上のために、
 せめてポストカードぐらいは持ち帰ろう!」
と、幼馴染とあれが好きー。これのほうが好きー。とか
でも、こっちのほうが母上のイメージ!とか
いやいや、こっちのほうがのんちゃんのお母さんっぽいよー。とか
賑やかに言いあいながら4枚のポストカードを選び出し、レジへ向かうところで、
そういえば、私の財布の中には58円しかないんだった!
ということを思い出しました。

おそるおそる、振り返ると頼もしくもにっこり笑いながら
「400円貸すから。さっきから、私は気付いてたから。」
と頷いてくれる幼馴染。さすが幼馴染。
わかってらっしゃる。分かりすぎていらっしゃる。

そんなこんなで400円借りました。
400円+400円で800円借りました。
切りが悪いよねー、と思っていると、幼馴染が
すぐ傍で行われていた北九州うまいもの展を指さしながら
「アイス半分ずつ食べない?」と提案してくれました。
400円のアイスを半分こ。
しめて本日の借金1000円なり。
優しい心づかいをしてくれる幼馴染です。

その心遣いに感謝しながら
大好きな百貨店を出てすぐにATMへ向かい、
大急ぎでお借りしたものすべてお返ししました。
すっきり!

教訓。
大人といえども、魔法のカードに頼り過ぎてはいけません。
むしろ。
大人なんだから、魔法のカードに頼り過ぎてはいけません。
ご利用は計画的に。