のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

これもまた「縁」

2008年12月18日 21時50分05秒 | 日常生活
今年も来年度入社の方々に向けての「内定者研修」が始まりました。
論文やら月報やら課題やらを色々と提出していただいては
えらそうにコメントをしてみる日々の始まりです。
未だに顔と名前が一致していない方々とのメールのやり取りは
少しずつ少しずつ、人柄が分かってくる過程が
昔懐かしノスタルジックな「文通」っぽく
ワタクシにとって、毎年恒例の貴重な楽しみです。

いただいた月報や論文はすべてコメントを書いて返却しているのですが
書かれたことで印象に残ったこと、
これは覚えとこう!とワタクシの琴線に触れたことは
内容の重要度にかかわらず、すべてメモ。
かくして個人情報たっぷりの「のりぞうマル秘メモ」が
ワタクシのパソコン内に蓄積されていき
新人研修で名前と顔を一致させるまでの
カンニングノートとして使用されることになります。

さて、今月は情報処理試験の結果について
連絡をしてくる内定者が多く、
来年春の受験時に威嚇用、確認用として使用するべく
しっかりメモをとりました。
メモを取る際は、個人の特性を覚えるためにも
可能な限り、その人の言葉で書き込みます。

「基本情報技術者試験に惜敗。」

・・・ん?惜敗?惜敗!あれ?
何度、変換しようとしても、目指す漢字が出てきません。
おかしい。惜敗なんて、そんなに小難しい漢字でもなければ
特殊な読み方をする漢字でもないのです。
あっさり出てくるに違いない漢字なのです。
それなのに出てこない。

ということは、もしや・・・・
ワタクシ、読み方を間違えて覚えてるのかしら?
と不安になり、辞書で調べてみたところ、
見事に不安が当たっておりました。

せきはい!?
この漢字(惜敗)ってば、「せきはい」って読むの?!
本当に?!え?!ほんとーーーーーーにっ?!
信じられずに、いくつかの辞書を調べましたが
それ以外の読み方は一切、ヒットせず。

信じられない。
今の今までずっと「しゃくはい」だと思ってました。
疑いもせず、「しゃくはい」だと信じきっていました。
間違いにこれっぽっちも気付くことなく過ごしてました。

本大好きなので、漢字の読み方については
密かに、どころか堂々と自信を持っていたのです。
得意分野というものがほとんどないワタクシにとって
この間違いは、大きなダメージです。


・・・でもね。
しょーがないさ、とも思うわけです。
だって、ワタクシの人生には
「惜敗」なんて言葉、縁もゆかりもなかったのです。
負ける時はいつだって、完全に負けてました。
「惜しくも」負けた、なんて状況は一回たりともないのです。
いつだって、気持ちのいい負けっぷりを披露。

というわけで、
今までまったくもって使う機会がなかった言葉と
30にして初めて正面から向き合えました。

今まで気付かなかったことも
今日、出会えたことも、きっと「ご縁」。
こういうのは、きっとすべて「縁」なのです。
本にも言葉にも漢字にだって「出会うべきとき」があるのです。
と、壮大な言い訳で
5分後には完全に納得したワタクシ。
図らずも、爽やかな気持ちまで味わえました。

そういうわけで、今、ワタクシは無性に
「惜敗」という言葉を日常生活の中で使ってみたい症候群。

目覚まし時計に惜敗。
電車に僅差で惜敗。
エレベーターのドア開閉に惜敗。

今まで「縁がない」と思っていた「惜敗」ですが
使おうと思えば、無限の可能性が!





・・・・そんなこんなで
最近のワタクシはお仕事を力いっぱい楽しんでいます。

浸透しています

2008年12月18日 21時35分48秒 | 日常生活
仕事場でもごく普通に「のりぞう」と呼ばれることの多いワタクシ。
昨日も顧問が歌うように軽やかに呼びかけながら
ワタクシの席を通り過ぎました。

「溜まってる伝票はないかい?
 今日は部長以内から、私がいつでも承認印おすからね。
 ね!やるぞう!のりぞう!仕事だぞう♪」

・・・・呼びかけるのに、ほどよく語呂がよいようです。
でも、ワタクシ。
こんなにウキウキした感じで仕事をしたことありませんから。

つい先日も部長から
「最近ののりぞうくんは、まったく元気がないですよね。
 何かあったでしょ?何か悩んでるんじゃないんですか?」
と執拗に問い詰められたばかりですから。

せっかく気にかけてくださっているので
何か悩みを聞かせなきゃ!と真剣に悩んだのですが
思い当たる節がまったくなく、あえなく断念。
申し訳ない気持ちいっぱいになりながら
「たぶん、年相応に落ち着いてきたってことじゃないんでしょうか。
 ワタクシ、実はもう『中堅どころ』ですし。」
と回答したところ、部長からは
「そういうんじゃないんですよね。」
とすっぱりと否定されました。

・・・ワタクシってば、未だに年相応に落ち着いてはいないんだ。
と、愕然とした年の瀬。