3年生のカエデ君、ギン君(大船渡小からの転入生)、1年生のアヤナちゃんが、生き物探しにつむぎの家にやってきました。
子どもたちの人気の場所は、まずは小さなため池です。
ため池の中に、イモリやハリガネムシを見つけました。
ハリガネムシを池から引き揚げ、手に取ってみせると「これ ほんとに生き物なの?」とギン君。
「ほんとだ!、動いている!」「つるつるしている!」
「そうめんだ!食べちゃお~っと」口に入れる真似をしているギン君。
ヤブキリの雌を見つけました。側には雄のヤブキリもいました。
小さなトカゲも見つけました。
この日は、田んぼに牛糞堆肥を運んで、まき散らす作業をしていましたので、綾里っ子たちには、自由に遊んでもらいました。田んぼには、子どもたちのに笑い声が響いてきました。
離れたところから、様子を覗いてみると、すっかりため池の中に入って遊んでいます。
ひとしきり遊んだあとは、ゴザの上で図鑑を見ながら、調べ物をしています。
昨日は、これまでになく気温が低く、じっとしていて寒かったようで、「千田さん!何か仕事ないですか?」と。
風向きを意識させながら木灰を、田んぼに撒いてもらいました。楽しそうに取り組んでくれました。
ハリガネムシ(針金虫)
”ミミズや線虫などと違って体に伸縮性がなく、のたうちまわるような特徴的な動きをする。体は左右対称で、種類によっては体長数㎝から1mに達し直径1~3mmと細長い。内部には袋状の体腔がある。表面はクチクラでおおわれていて体節はない。
カマキリ(主にハラビロカマキリに寄生)やバッタ、ゴキブリ等といった昆虫類の寄生虫として知られている。水生生物であるが、生活史の一部を昆虫類に寄生して過ごす。
水中に産卵された卵は孵化し、その幼虫は水と一緒に飲み込まれた水生昆虫に寄生する。その宿主である水生昆虫がカマキリなどの陸上生物に捕食されると、その体内で寄生生活を送り成虫になる。また寄生された昆虫は生殖機能を失う。成虫になると何らかの方法で宿主から出て、池や沼、流れの緩やかな川などの水中で自由生活をし、交尾産卵を行う。陸上生物に寄生した場合は水中に脱出する機会に恵まれず陸上でそのまま乾燥してしまうケースも少なくない。乾燥すると外見が錆びた鉄の針金のようになり硬くなるが、水を浴びたりすると元に戻る。一般的に寄生生物は宿主と運命を共にするがハリガネムシの場合、宿主が上位の生物に捕食される場合も宿主の体外に出ようとするといわれている。”…百科事典より
ハリガネムシはこれまでも何度か出会ったことはありますが、子どもたちが「そうめん」と例えるくらいの太さは初めてです。改めてハリガネムシの生活史を知り、水生昆虫と陸上生物を巧みに利用し、寄生して生きる知恵のすごさに、驚きました。ハリガネムシの体のどこにその遺伝子が組み込まれているのでしょうか?