大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

カタツムリの天敵  ヒメマイマイカブリ

2014年05月29日 | 昆虫

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前回(5/14日ブログ)出会ったマイマイカブリに続き、これは、ヒメマイマイカブリでしょうか。

腹部は艶のない黒色で丸みを帯び、頭胸部は赤銅色の光沢があり、長い脚も濃紺のメタリック調の輝きです。

写真を撮るために行く手を阻むと、危険を感じたのか茶色の液体を噴射しました。


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頭部を拡大すると、長い触覚と短いセンサーのようなものがあり、顎が立派ですね。

つむぎの家の畑地では、一昨年、陸生巻貝のオカモノアラガイの大発生に悩まされました。カタツムリより小さな巻貝ですが、マイマイカブリは天敵として働いてくれるのでしょうか?

裏山の下草刈りで出会ったヒメマイマイカブリですが、動く宝石とも思えるメタリックな色彩や細長いひょうたん型の造形美を見ることができ、鎌で手刈りならではの山仕事に、作業の疲れも飛んでしまいました。


トノサマガエルの幼体を確認

2014年05月27日 | 生き物

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先日、久しぶりにヤマトと砂防ダムまで散歩しました。水たまりに近づくと、足音を避けるようにうごめくものがいました。トノサマガエルの幼体です。

http://blog.goo.ne.jp/yukitixyann/d/20140409

4月9日のブログで紹介しました卵から孵ったトノサマガエルでしょうか。孵化後、約1ヶ月半で完全変態するようですが、水の中にいたということは、まだ肺呼吸に移る前と思われます。


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観察のために、一匹捕まえてみると、水の中の色合いとは違って全身黒っぽく、トノサマガエルの特徴である背中の中央線が、かすかに見えるくらいです。


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お腹は黄色っぽく、少しまだら模様が残っています。


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「殿様」の名にふさわしいカエルの代表格が、美しい色で堂々とした姿になるまでには、まだ時間がかかるようです。

この後、トノサマガエルは強いジャンプ力で手の平を離れ、水辺を泳ぎ、泥の中に潜ってしまいました。

これで、つむぎの家で確認できたカエルは、アマガエル、シューレーゲルアオガエル、ヌマガエル、ヤマアカガエル、ニホンアカガエル、ヒキガエル、そしてトノサマガエルと、7種になりました。

絶滅の恐れのある水辺の生き物、トノサマガエルの生息確認とともに、子ガエルに会うことができ、嬉しい出会いでした。


休日に家族でやって来た綾里っ子

2014年05月26日 | 綾里っ子

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昨日は、来月に予定している5年生の植樹体験のための道作りをしていました。そこへ久しぶりに6年生のホナミちゃんがやって来て、「私も手伝いたい!」と一緒に作業を手伝ってくれました。

唐鍬で土を起こしたり、カケヤで杭を打ったりと、6年生ともなると、ありがたい助っ人です。

音を聞きつけたのか、里で遊んでいた弟のショウキくんや男の子たちもやって来て、山の斜面に作っていた道を踏みしめながら「ワーすごい!」と感心しています。その後、男の子たちは、山を探検したり、山の頂で「ヤッホー」と叫んでこだまを楽しんでいる様子でした。


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そこへ、ホナミちゃんの妹、サチちゃん(5歳)も両手でバランスをとりながら上ってきました。

ホナミちゃんとショウキくんが、つむぎの家に遊びに行くというので、サチちゃんもおばあちゃんと一緒に来たそうです。そのあとに、サチちゃんのおばあちゃんもおやつを持って来てくれました。


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飼い犬のカルくんと一緒に私も、ホナミちゃんの家族に仲間入りし、柿畑の緑の絨毯の中で、お相伴に預かりました。

サチちゃんは遠足気分のようで、目を輝かせておばあちゃんに話しかけています。


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しばらくして、柿の葉の淡く優しい色合いに誘われた子どもたちは、木の上で遊び始めました。

奥の方ではショウキ君が柿の木に身をゆだね昼寝をしている様子。

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休憩後は、引き続きホナミちゃんが道づくりを手伝ってくれました。サチちゃんも草の根を引き抜いてお手伝い。

生き物大好きなサチちゃんは、クモやミミズ、青虫などの昆虫を見つけると興味津々に戯れていました。

木々のてっぺんからは、風に乗ってクロツグミやホトトギスのさえずりが響き渡っていました。

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下の方では、遅れて遊びに来たアヤナちゃんも加わり、ショウキくんと一緒に、おばあちゃんの手を借りながら、何やらモノづくりをしている様子です。

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作業の合間に、ホナミちゃんは、妹のサチちゃんと草相撲をしたり、オニドコロの球根を掘り起こして山と積んだりしながらも懸命に手伝ってくれました。おかげで、植樹への道も出来上がってきました。

そうこうするうちに、5時のチャイムが鳴り響いてきたので、今日はここで作業を終わることにしました。帰り際に「ああ!楽しかった」とホナミちゃん。「中学生になってからも、つむぎの家に来てもいい?」と「もちろん、もちろん、いいわよ~」と言って午後5時過ぎにお別れしました。

6年生になると忙しくなり、なかなかつむぎの家に来れなかったようですが、運動会後の休日に、久しぶりに弟・妹たちと来ることができ、思いっきり自然に浸る時間を持てた満足感あふれる笑顔が素敵でした。


犬とシマヘビの戦い

2014年05月21日 | 生き物

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犬のヤマトと早朝散歩に出ると、草むらにいたバツタやカエルなどが飛び跳ね、ヤマトがこれらの生き物たちとジャレあうことが多くなりました。

昨日も、先祖の墓の前の草むらに頭をつっこみ、もくもくと何かと戯れている様子、しばし足を止めて遊ばせていましたが、なかなかこの場を離れようとしません。そのうちにヤマトが「ウー ワンワン」と唸り声で激しく吠え出し、これはただならぬものがいるのではと、草をかき分け覗いて見ました。すると石垣の間に身を寄せ、丸まったシマヘビがいるではありませんか。じっとして動かずにいたシマヘビをヤマトは、前足で掻き出すように執拗にちょっかいを出しました。

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すると、石垣の間で丸まっていたシマヘビがニョロニョロと這い出してきました。


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そこで、安眠を妨害されたシマヘビは、怒りあらわに顎を大きく広げて、ヤマトに立ち向かい、ヤマトは驚きの表情でぐっと身を引いて後ずさり。


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シマヘビは、興奮のあまり頭部を三角にして這い出してきました。

全身這い出たシマヘビは、このまま草むらに逃げるのではと思っていましたが・・・・。


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なんとヤマトの前に立ちはだかり、尾を激しく震わせ地面をたたきながら威嚇するではありませんか。


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シマヘビの応戦に、ヤマトも負けてはいません。


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ヤマトは、シマヘビの攻撃に身を引きながらも、スキを見ては激しく攻め、興奮は絶頂に達しました。

「もう これまでおしまい!」と手綱を引いてヘビから引き離そうとするのですが、ヤマトの強い力でなんども引き戻され私の手には負えません。


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シマヘビも負けてはいません。犬とシマヘビの戦いは最高潮に達しました。


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家族に助けを求め、ヤマトをようやくシマヘビから切り離すことができました。

嫌がるヤマトをなだめすかし、どうにか家に連れ戻しました。

水をがぶ飲みして興奮の収まったヤマトは、数分後には体を横たえ、目をつむり一瞬の深い眠りに入りました。

シマヘビは、普段出会っても何もしなければ、スウーと隠れるように姿を消しますが、いったん興奮すると気性が荒く、攻撃性の強いヘビであることを実感した朝の出来事でした。


外遊びの名人 2年生

2014年05月18日 | 綾里っ子

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昨日は、午前9時半頃から三々五々と2年生4人が遊びに来ました。

金曜日に「お弁当を持ってつむぎの家に遊びにいこう!」と示し合わせたとのこと。

遊び始めてまもなく、シュンヤ君とレナちゃんが「千田さんもきてー」と2度呼びに来ましたが、「家の片付けが終わったら行くからね。」と答えると「ハアーイ!」と元気よく母屋の方にかけていきました。

1時間ほど経ってから、外に出るとツリーハウスに上り、輪になっておしゃべりしている様子です。


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近づくと、「おやつの時間で~す。」と輪切りの丸太をテーブルにして、ジュースやお菓子を仲良く食べていました。

「千田さんもどうぞ!」とお煎餅をいただき一時仲間入り、「今まで何して遊んでいたの?」と聞くと、「オタマジャクシとイモリを捕まえたの」とオウスケ君が飼育ケースを持ち上げて見せてくれました。

特段、私に用事があるわけでもなさそうなので、「千田さんは、上の畑で仕事をしているからね。」と言って、農作業に入りました。


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作業の合間に時々覗きに行くと、「ウワー オタマがうじゃうじゃ入ってる!」とアキ君。オウスケ君はドジョウを捕まえたようです。

昨日は、強風が吹き荒れ、肌寒い陽気でしたが、水は温んでいたようで溜池で飽きずに遊んでいました。

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池の方から「ヤッホー」と子どもたちの声がしたので「ヤッホー」と答えるとレナちゃんとシュンヤ君が土手を駆け上がってきました。続いてオウスケ君とアキ君もやって来て、今度は、野原を走り回って遊び始めました。


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「こんなクルミがあったよ!」とアキくんが拾ってきたのは、リスが殻をむきかけたくるみで、3ミリ幅ほどにきれいに削ってありました。「りすさんが食べかけたくるみだよ!」というと「ワーすごい!僕もやってみよう!」と口に入れるふりをするシュンヤ君。


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野原を駆け巡っている間、何を思いついたのか。「ダンボールありますか?」とレナちゃん。「どうするの?」と聞くと、草滑りをしたいとのこと。

「果たして滑るかな~?」と言いながら用意してあげると、斜面を利用してダンボールを敷いた上で草スキーを始めましたが、思うように滑らず、場所を変えたり、手を変えたりして苦心している様子。

「なかなか難しそうね。」と言って農作業にかかると、しばらくして、下のほうからレナちゃんの呼ぶ声がして、降りていくとダンボールにくるまりミノムシのような格好で土手を転がって遊んでいました。

みな、新たな遊びを発見した、喜びに満ち溢れた顔をしていました。


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午後からは、植樹した山の下草刈を予定していたので、山に入る前に子どもたちに声をかけに行きました。

お昼を食べ終えた子どもたちは、ツリーハウスの横に何やら看板を立てていました。その看板には「ひ・み・つ・き・ち」と泥を水に溶かした字で書いてあり、ツリーハウスはすっかり自分たちの秘密基地に変身してしまったようです。


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午後には、4年生の男女5人が遊びに来て、思い通りに遊べなくなったのか?、「千田さ~ん。レイ君たちが網を使って返してくれな~い!」とレナちゃんとアキ君が下の方から助けを求めてきました。

「網は2つしかないので、かわりばんこに、仲良く使いなさい!」と上から叫ぶと「は~い!」と走り去っていきました。

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午後4時半に、迎えに来たオウスケ君のお母さんの車で名残惜しそうにオウスケ君とアキ君は帰宅しました。歩いて帰ったレナちゃん、早めに帰ったシュンヤ君と4人は、よく遊んでくれました。この間、オウスケ君のお母さんは2度、様子を見に来てくれました。

午前中から午後4時半までおよそ7時間もの間、自分たちで遊びを生み出し、生き生きと自然の中で楽しんでくれた2年生、まさに外遊びの名人です。