大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

チョウに擬態したガ 「アゲハモドキ」 

2014年07月31日 | 昆虫

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早朝散歩の折、ミヤマイラクサの葉にぺたっとへばりついたチョウを見つけました。

黒い翅に赤い斑点のアゲハチョウの仲間?と思い近づくと、アゲハに似ているが、触角が太く体は一回り小さい。

直接目にするのは初めてですが「アゲハに擬態したガ」が頭をよぎりました。


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よく観察してみると、やはり触角はくし形でガの仲間のアゲハモドキでした。


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アゲハモドキは、毒を持つジャコウアゲハに擬態することで、天敵から身をまもっていると言われています。

しかし、ジャコウアゲハの幼虫の食草、ウマノスズクサは、関東以西に自生しています。ジャコウアゲハの幼虫の食草がない北国になぜ、ジャコウアゲハに擬態しているアゲハモドキがいるのでしょう。疑問が残ります?。

*ジャコウアゲハ類が食べるウマノスズクサ類は、性のあるアリストロキア酸を含み、ジャコウアゲハは幼虫時代にその葉を食べることによって、体内に毒を蓄積する。この毒は一生を通して体内に残るため、ジャコウアゲハを食べた捕食者中毒をおこし、遂には捕食したものを殆ど吐き出してしまう。一度ジャコウアゲハを捕食して中毒を経験した捕食者は、ジャコウアゲハを捕食しなくなる。

このため、ジャコウアゲハ類に擬態して身を守る昆虫がいくつか存在している。(wikipediaより)


ユキちゃん(ヤギ)と綾里っ子

2014年07月30日 | 動物

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ユキちゃんがつむぎの家にきてから、ちょうど一週間が経ちました。

昨日も、綾里っ子たちが遊びに来てくれ、ユキちゃんの好きな食べ物を集めて食べさせていました。ナオちゃんが、アカシデの枯葉を食べさせると、一瞬興味を示し少し食べましたが、後は「、いらない!」とでもいうようにそっぽ向いてしまいました。


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ユキちゃんは、やはり新鮮な緑の草がいいとばかり、自由に好きな草を食んでいます。

ヤギは初めてと言う綾里っ子たちは、いつも尾を上にあげているユキちゃんの可愛い尻尾に興味を示し、ユキちゃんのお尻をのぞくナオちゃん。

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炎天下は日差しが強く暑いので、ユキちゃんと一緒に森の中の小川に行きました。ユキちゃんにとっては2度目の場所です。

綾里っ子たちは、小川に入って、遊び始めたので、ユキちゃんは、木の幹につないでおきました。

子どもが大好きなユキちゃんは、川べりまで下りてきて、カンナちゃんに体をすり寄せ、甘えています。

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ユキちゃんは、流れる水の快感を覚えたようで、自ら川の中に入ってきました。今度はナオちゃんにすり寄り、ベルトの紐に興味を示し、くわえて引っ張ろうとしていました。

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綾里っ子たちは、夢中になってサワガニやヤゴなどの水生昆虫探しを始めました。その間、ユキちゃんは綾里っ子たちの動きをよく観察しています。


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小石を持ち上げ、生き物探しをしていたカンナちゃんの近くに寄ってきたユキちゃん。

頭をあげようとした時、ユキちゃんは、カンナちゃんの頭の上まで近づいてきていました。カンナちゃんは驚いた様子でしたが、嬉しかったようで、ぶつかりそうになったユキちゃんに、笑みを浮かべていました。


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森の中は涼しい反面、ヤブ蚊がいて綾里っ子たちは数か所蚊に食われ、「かゆい!かゆい!」と不快な様子だったので、足元に生えていたドクダミの葉をもんでつけてあげました。

「あっ、かゆみが消えた!」とアイリちゃん。「ドクダミは、匂いがあるけど毒ではなく毒を取り除く働きがあるのよ!」と話すと、トモキ君は、「ユキちゃん、食べるかな?」といってドクダミを食べさせると、むしゃむしゃ食べ始めました。ユキちゃんも好きな草のようです。


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しばらく遊んだ後は、森を出て、ヤギ小屋に向かいました。ユキちゃんは綾里っ子たちの相手に満足したようで、先頭になって里地に下りてきました。

さびしがり屋で人恋しい、優しい性格のユキちやんは、綾里っ子たちのアイドルになりそうです。


犬のヤマトとヤギのユキちゃん

2014年07月29日 | 動物

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ヤギのユキちゃんがつむぎの家にやってきた翌日、ヤマトと初対面の場面。

初めてヤギを見たヤマトは、「ハアーハアー」と呼吸を荒げ興奮状態です。

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ヤマトが、ユキちゃんに近づいていこうと小屋の中に足を踏み入れると、ユキちゃんは前足で床を「バァーン」とたたいて威嚇し,頭突きの攻撃態勢をとりました。初対面のヤマトを警戒したようです。

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初日は、これまでにしておこうと小屋の扉を閉めると、ヤマトは立ち上がってユキちゃんをのぞいています。

ヤマトの興奮は収まらず、小屋の前に座り込んで中に入ろうとしていましたが、嫌がるヤマトの手綱を引いて無理やり小屋を出ました。


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翌日は、柵の外からの対面でヤマトの様子を見ることにしました。相変わらず息を荒げ興奮状態は続いていますが、ユキちゃんの方は比較的落ち着いた様子でヤマトの方に近づいて行きました。

好奇心旺盛なユキちゃんは、恐がる様子は無いようです。


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ヤマトは、どしてもユキちゃんに近づきたいようで、柵の下を潜ろうとしました。

ユキちゃんは、一瞬身を引きましたが、おびえた様子は見せずに興味を示し、ヤマトの行動を見つめていました。

とりあえずこの日は、ここまでにして、ヤマトを散歩に連れ出そうとするのですが、やはりユキちゃんが気になる様子で、山の中には入ろうとしません。

里地を散歩していても落ち着かず、ユキちゃんの小屋の方にたびたび方向転換しようとしていました。


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翌々日も、柵の外からユキちゃんと面会です。

ところが今度は、ユキちゃんの方が柵から顔をだし、ヤマトに関心を示しました。ヤマトも尻尾を振って応えています。


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そこでヤマトを柵の中に入れると、ヤマトとユキちゃんは鼻を摺り寄せ、互いに愛撫していました。

ヤマトも穏やかな表情になり、息を荒げる興奮状態もなくなり、この後、安心したかのように、いつもの散歩に出かけて行きました。

ようやく犬のヤマトとヤギのユキちゃんが、仲よくコミュニケーションを交わせるようになったようです。

ヤギのユキちゃんは、私たちの姿が見えなくなると、寂しいのか「メェー、メェ~」と大きな声で啼き続け、一方、ヤマトは、私たちが母屋の方に出かけると「ウォーン ウォーン!」と、「ボクを置いてどこに行くんだー!」とでもいうように啼き続けます。二匹とも人恋しいようで、当分の間は、この啼き声を背に農作業をしていこうと思います。


甘えん坊で好奇心旺盛な「ユキちゃん」

2014年07月26日 | 動物

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ヤギの「ユキちゃん」は、どうやらつむぎの家に慣れてきたようです。

連日会いに来てくれた5年生の女の子たちにもすっかりなつき、口元を寄せて親しみの表現をするようになりました。リノちゃんが近づくと、優しい目つきで顔をなめようとしましたが、リノちゃんは反射的に身を引いています。


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昨日は、川の水質調査のために、山の中に入ることになり、暑い中”ユキちゃん”と遊んでいたユウナちゃんとミオちゃんに声をかけると、一緒に山に入りたいと言うのでみんなで小川に向かおうとしました。

すると突然、柵の中にいた”ユキちゃん”が、肢を折り長い首を曲げて身を乗り出し、柵のすき間から這い出てきて「私を一人にしないで!」とでもいうように後を追ってくるではありませんか。仕方がないので一緒に連れて行くことにしました。

始めて外に出たユキちゃんは、まるで人に歩調を合わせるように、気品よく川べりの林道を歩いていきました。


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川べりの木につないで、水質調査をしている間、初めての景色に興味津々、少々興奮気味に目をきょろきょろさせながら周囲を歩き回っていました。

傍に寄ってきたユキちゃんにミオちゃんが、両手で水をすくってあげると顔をすくめて飲んでいました。


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人の動きにも興味を示し、川に入って遊んでいた子どもたちの様子をよく観察していて、ユキちやんも川に下り前足を水につけて感触を試していました、があまりの冷たさにとっさに肢をひっこめ、その動作が愛らしく、無邪気な幼子の好奇心にも似た行動に笑みがこぼれました。

川べりに腰を下ろして、タオルで靴をふく動作を後ろから覗き込むように見つめられたユウナちゃんは驚きの表情で振り返っています。


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この日の夕方、ホタル観察に来た子どもたちから餌をもらうユキちゃん。

小屋で横たわっていたのですが、子どもたちの声を聞きつけ、小屋から出てきました。長い首に長い耳、整ったプロポーションで気品のあるユキちゃんは、子どもたちの人気者です。

ヤマトが大好きで、ユキちゃんと初対面のホナちゃんは、「ヤマトよりも人気者になるかも」と心配顔でつぶやいていました。

ホナちゃんの妹のサッちやんは、ますますユキちゃんが好きになったようで、イタヤカエデの葉をせっせとユキちゃんに食べさせていました。

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でも、ホタル観察の後は、しっかりヤマトとも触れ合ってから家路へと向かった心優しい子どもたちです。

新しいものに興味を示し、人が好きで姿が見えなくなると後追いをする甘えん坊のユキちゃんは、思いのほか手がかかりますが、可愛いさは想像以上です。

日中は、寂しくないようにヤギ小屋にラジオをつけっぱなしにしていますが、やはり人恋しいようです。


つむぎの家に遊びに来た園児(綾里こども園・年長組)

2014年07月25日 | 綾里っ子

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夏日になった昨日、綾里こども園の園長と二人の教諭に引率され、年長組・園児14人が手づくりの虫かご持参で、つむぎの家にやって来ました。

こども園からつむぎの家までは歩いて15分程ですが、庭でごあいさつ後、すぐに、熱中症対策のために各自用意した水筒で水分補給をしていました。


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その後、里地に向かおうとしましたが、玄関脇の花壇でタイチ君が「あっ カタツムリだ!」と声を張り上げると、みんなが興味津々に近づき覗き込んでいました。もう虫取りの態勢に入っているようです。


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里地では、草刈りをした土手に、カエルやコオロギ、バッタなどがピョンピョン跳ねまわっています。

生きもの大好きな子どもたちは、草むらから田んぼに逃げたカエルを捕まえようと追いかけて行きました。


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小さな溜池では、オタマジャクシやヤゴ、ミズカマキリなどを捕まえ、水場に飛んできたシオカラトンボやクロアゲハなどの昆虫を追いかけたりと賑やかにはしゃぎまわっています。


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ひとしきり遊んだ後は、木陰でおやつタイム。おやつを食べながらそれぞれ捕まえた生き物を見せ合い、楽しそうにおしゃべりしていました。

その合間に、園長先生が足元に落ちていたクルミを拾い、「これは何でしょう!」と問いかけながらクルミの説明やリスとネズミのクルミの食べ方の違いなどについてお話してくれました。


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その後は、3日前につむぎの家に来たばかりのヤギのメイちやん(仮称)に会いに行き、それぞれヤギの好きなクワやカエデなどの餌を与えました。

朝のご挨拶時に、あらかじめメイちやんの話をし、「まだ名前がついていないので、皆さんで考えてください。」と予告をしておいたところ、ヤギを見るなり「ユキちゃん!ユキちゃんだ!」との声があがりました。発した園児につられて、他の園児たちも「ワァー、ユキちゃん」「ユキちゃんカワイィ」と、メイちゃんの名はいつしかユキちやんに変わっていきました。「なぜユキちゃんなの?」と聞くと「白くて、かわいいから」とか「耳が長くてウサギみたい!」と言う声が返ってきました。

園児たちの素直な感性を尊重して、つむぎの家のヤギは、「ユキちゃん」と命名しようと思います。

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みんなで一通りヤギに餌を与え後は、ヤギもだんだん懐いたようで、園児が差し出した手に愛撫していました。

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お帰りの時間がやってきて、園児たちとの、お別れの時です。

「ユキちゃん、バイバイ~」と言いながら立ち去る園児たち。その後を追ってユキちゃんは「メェー、メェー」鳴きながら小屋から出てきました。


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園児たちも別れを惜しむように、ユキちゃんを振り返りながら「またくるからね~!」と手を振り振り、子ども園に向かって帰っていきました。

これまで、大家族で暮らしていたユキちゃんにとって、一人暮らしはどんなにか寂しかったことでしょう。去りゆく子どもたちの姿が見えなくなっても鳴き続けていました。どうやら子どもたちは大好きなようです。

「メェーメェー」の言葉しか発しませんが、目や表情、仕草や行動に感情がこもり、思慮深く、愛おしく思えるつむぎの家のヤギのユキちゃんです。犬のヤマトと共に、子どもたちの人気者になりそうです。