大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

土の中の生き物 №1

2011年08月31日 | 生き物

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交尾したオオヒラタシデムシ

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ゴモクムシ

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センチコガネ

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コガネムシ

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エゾカタビロオサムシ

土を耕作していると、土の中からいろんな生き物が出てきます。お日様に反射して輝く、昆虫の美しい色合いが宝石を思わせてくれる時もあります。

地面の下で生活している小さな生き者たちは、往々にして忘れられがちですが、実は生態系において大切な役割を果たしているのです。土壌動物は落ち葉や糞などの有機物を食べ、粉々にして土に返してくれる働きをし、自然界のごみを片付けてくれています。真っ暗な地面の下で、黙々と働いている小さな生き物たちの生活に、心を寄せ、農薬は避け、生息環境の保全に努めたいと思います。


「オケラ」の愛称で親しまれている地中生活者

2011年08月28日 | 生き物

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ケラ(ケラ科)

バッタ目の仲間で、土中に棲むという変わった生態をしていて、「オケラ」の愛称で親しまれている生き物です。

庭の草取りをしていて、草の根元から突然現れました。

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あわてて土中に潜もうとしました。土の中から出て来たのに汚れがついていません。(体表面に細かい毛が密生している)

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翅が伸びていませんので、幼虫かと思います。

穴を掘るのに適した前足とモグラに似た顔つきをしているようですがあいにく写真が撮れませんでした。

土中で「ジ~・・」と低い音を出して鳴き、以前はミミズの鳴き声と思われていたそうです。鳴いたり、地中を掘ったり、水の上を泳いだり、空を飛んだり、地上を歩くなど、様々な環境に対応した生き物で、餌は植物の根やミミズなどを食べています。

「手のひらを太陽に」の2番の歌詞に出てくるオケラです。

~僕らはみんな生きている~ 「かえるだ~って  オケラだ~って アメンボだ~って みんなみんな 生きているんだ 友達なんだ」    私の大好きな曲です。


東京から奥村さんが手伝いに来ました

2011年08月27日 | 里山再生

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8月23日の夜行バスで、奥村さんがつむぎの家に手伝いに来ました。丸3日間滞在し、里山の環境整備のお手伝いをしてくれました。

遊びに来た子どもたちの、木登り用に剪定した桑の枝を、片付けています。

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桑の木の周辺のウルシなど、危険な植物の除去作業をしているところです。

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牛糞堆肥を、一輪車に積んで運ぶところです。種牛を育てている植木さんの、肥溜めです。

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運んだ牛糞を、畑にまき散らしています。

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9月に、稲刈りする綾里小の子供たちのために、稲刈りガマを研いでくれました。

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右端の2本は、研ぐ前のカマで、その左側の砥石をかけたカマは、さびが落ちて刃物の光を放っています。

森林インストラクター東京会で知り合った奥村さんは、中学校の理科の教師で、子どもが自然の中で遊ぶことの大切さや、体験を通して学ぶことの重要性を強調し、これまでも自ら実践してきた教育者です。

つむぎの家に来た子どもたちの遊び環境や体験学習の充実を目指して、貴重な夏休みを利用して、お手伝いに来てくれました。丸3日間お疲れ様でした。


沢筋で出会ったトンボ

2011年08月26日 | 生き物

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カワトンボ

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シオカラトンボ

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オニヤンマ

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ミヤマカワトンボ

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オツネントンボ

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オツネントンボ(越年トンボ)・・冬を越す。

冬は体色が茶褐色になり、同じような色の枯葉や枯れ枝につかまって冬を越す。越冬するトンボ。

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ミルンヤンマ

中型でやや細みの日本特産種。

”おもに小規模河川の上流域から源流域寄りに多く生息する黄昏活動性の強いヤンマで日中はほとんど活動することなく、薄暗い林の中で木の枝などにぶら下がり静止していることが多く、早朝や夕方に地上を低く飛びながら接触活動を行う。

未熟な個体は複眼が茶褐色であるが、成熟するにつれ鮮やかな淡緑色に変化する。幼虫から成虫になるまで3~4年を要する。” ウィキペディアより

ミルンヤンマは、初めて出会ったトンボです。お腹がくびれ、薄暗い中で黄色が目立ちオニヤンマとは違うことに気づいて急いでシャッターを切りましたが、すぐに逃げられてしまいました。複眼が茶褐色ですのでまだ未成熟のようですが嬉しい出会いでした。

小さな沢ですが、日本特産種のミルンヤンマが生息していたことからも、沢筋や山の環境整備によって、今後、多様な生き物が再生できるのではと夢を抱いています。


雨の日、エゴマに集まった昆虫たち№3

2011年08月25日 | 生き物

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ナガコガネグモ

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ハナアブ

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マダラガガンボ?

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不明

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カタツムリ

梅雨のような雨続きの毎日、植物にとっては恵みの雨ですが、昆虫たちは雨除けの場所で晴れ間を待っています。3日間の観察の中で、多かった昆虫はチョウとガですが、鱗粉を保護するためでしょうか。湿気の好きなカタツムリも雨を避けているようです。

Uターンして1か月目の昨年4月には、雨がたくさん降り、川があふれんばかりの水量で、水の怖さを味わいましたが、この夏の雨量は少なく、気温も低く、稲作は冷害になるのではと案じています。自然の恵みを、均等に配分していただくには、どうすればよいのでしょうか?