今日の両親からの電話は、明らかにこれまでとは違い、声がはずんでいました。2つの嬉しいことが、一気にやってきたようです。
その1。何と、今日の電話は家から!!
大小迫に今日、とうとうauが通じました。お昼頃に、昨日陸前高田入りした妹が送った携帯メールが、リアルタイムで届いたようで、久しぶりに鳴る着信音。それを聞いた母が、慌てて父を呼び、すぐに私に電話が入り・・・そこからは、皆さまご想像の通りですが、電話越しに小躍りしている両親の姿が想像できるくらいでした。
電話をかけに、メールを受信しに、車で20分。という距離は、やっぱり遠かったようです(当然ですかね)。
そしてその2。昨日から、電気が通じた!!
昨日の午後、電源車からの電気供給が、やっとつむぎの家にも届きました。それに伴い、水道も回復。嬉しくて嬉しくて、思わず東北電力の作業員さんと記念写真を撮ってしまったほど。
これで、“昔ながらの暮らし”には一段落ついたわけですが、少し寂しい気持ちもあるのかな?と尋ねると・・・
やはり現代の便利さには勝てないようで、水洗トイレを使える喜びを滔々と語っていました。電気の供給に伴い、浄水槽も使えるようになったためです。また、今日は溜まった洗濯物を一気に片付けたとのこと(雨が降り、急きょ縁側に洗濯物を取り込む始末になりましたが)。
ただし、電源車からの電気供給ですから、当然限りはあります。必要最低限の使用と節電が基本だと言っていました(東北電力の方にもそう言われたそうです)。
(それは今、首都圏で暮らす私たちにも、同様のことが言えますね。便利さに慣れることは、いけないことではないと思うのです。でも今回のことを通じて、私たちが「何が過剰か」に気づくことができたのは、大きな成果だと思います。)
固定電話は4月半ば以降ということで、インターネットができるようになるのはもう少し先のようです。ここまで来ると、本当に欲が出てしまって、固定電話も早く!と思ってしまいますが・・・
電気だって、綾里岩崎地区のまだ一部です。まずは、電気が少しでも多くの世帯に届くことが最優先ですね。
今日は、2人で母屋(つむぎの家)の大掃除をしました。避難所のようになっていたため、2週間まったく掃除らしいことをしていなかったのですが、思った以上の大掃除になってしまいました。今日からまた外泊?していた家人が戻ってきて、少し賑やかな大小迫になります。これからは、快適な暮らしも目指しながら、でも便利に慣れすぎずにやっていきたいと思います。