昨日の9時半、2年生のギン君とアツシ君が、つむぎの家に初めて遊びに来ました。クラス全員で生き物探しに来て以来のことです。
「危ないことをしないで自由に遊んできてね」と言葉を交わしてから、20分後、洗濯物を干していた私の所に戻ってきました。地理が分からず、不安になったようです。「洗濯物を干し終えたら私も一緒に遊ぶから待っててね。」と言うと、うなずき、なんと二人で庭の草取りを始めました。
名前や住所を聞いているうちに、ギン君は津波で家を流され、先月、大船渡小から綾里小に転校してきたことを話してくれました。
草の中に変わった植物が混じっていたようです。不思議そうな顔をして「これなんですか?」とギン君。
一粒のモミが芽を出し、15㎝位に伸びた稲でした。水田ではなく庭で芽を出したモミを見つめて驚き顔です。
アツシ君はタンポポを引き抜き、長い根に不思議顔。
「この根でタンポポコーヒーを作って飲むと美味しいよ」と言うと「え~食べられるの?」
草むらで昆虫探しをしました。生き物に興味はあっても、素手で捕まえるのは苦手のようです。
キクヅキコモリグモが溜池の水面を走り回っていました。ギン君「僕、クモは嫌い!」と、
その後、クモの糸を見ただけでも叫んでいるギン君の「クモ嫌い」を知りました。いつかきっと「クモ好き」に、と思いを巡らしています。
4年生3人組と合流し、仲間入りして木登りを始めました。
木の枝にぶら下がり、冒険遊びを始めました。着地するときにアツシ君が手のひらを切ってしまい4㎝ほどのすり傷をつくってしまいました。
つむぎの家に遊びに来る常連たちは、クルミの木の下に自分たちでござを引いて、寝っころがっています。
アツシ君とギン君も一緒にくつろいでいます。夏場は涼しい日陰を作ってくれたクルミの木ですが、葉は落葉し、秋のこもれ陽が温かく子どもたちを包んでくれました。