数日前のこと、里山散策路を歩いていると、梅の木の下の草むらにキジの死骸がありました。内臓がえぐりとられ、周りには羽が散乱していました。
先日、ネットにかかった小シカを毎晩のように食べに来ていたキツネのことを思いだし、「狐の仕業だろう」と思い、狩のうまさに内心ほくそ笑みました。そしてその後は、自然の成り行きに任せることにしました。
ところが翌日、この場所を通りかかると、1mもある大きな羽をはばたかせて飛び立つ野鳥を目にし、もしや犯人はこの猛禽類ではないかと思い直し、すぐにセンサーカメラを設置しました。
センサーカメラにキツネも写っていたのですが、現場を見向きもせずに通り過ぎていきました。
その後、獲物の前に立ち止まるオオタカがセンサーカメラに写っていました。狩をしたのはこのオオタカでした。獲物のオスのキジが、立派過ぎて運ぶことができずに、何度かに分けて食べに来ていたようです。
オオタカは、食物連鎖の頂点に立つ猛禽類ですので、里山の豊かな生態系が確保されていなければ生息できません。かつて、大小迫山に生息していたフクロウの姿が消え、自然環境の悪化を懸念していただけに、オオタカが身近な里山で狩りをしていたとは、感激でした。
オオタカは、環境省の絶滅危惧Ⅱ種に指定されている貴重種です。生態系の質を計る指標の一つにもなっているオオタカの生息環境を護っていくためには、多様性に富んだ里山の自然環境が求められます。これを励みに、継続的な里山整備に力を注いでいきたいと思います。
「オオタカの狩り」は里山の生態系が健全で豊かだということを証明したのですね。この生態系を脅かすシカが増えないよう願っています。
表紙の試し刷りができました。HPでご覧いただけるとうれしいです。お願いばかりで恐縮ですが、表紙の説明文(160字)を9月中旬までに書いていただけないでしょうか。よろしくお願いします。お元気で。
皆さんのエネルギーがみなぎっています。すばらしい!
説明文了解しました。