イチジク(無花果)
イチジクは、枝についた果実が下から順に毎日1個づつ熟するということから「一塾」と言われ「イチジク」と呼ばれるようになったそうですが、なかなか収穫のタイミングが難しい果物です。木で熟させたほうが味は良いのですが、タイミングを逃すと先客のハチやハエが群がって食べてしまいます。
イチジクの花は、外見からは見えませんが実の中にたくさんの白い花を咲かせます。実に包まれ外から見えないので「無花果」の漢字がついているようです。
傷を負ったイチジクが、樹液を出して修復しようとしているのでしょうか。アオカナブンが樹液をなめに来ています。
イチジクの葉の上に、木クズのようなものがたくさん落ちていました。
テッポウムシ(鉄砲虫)のしわざで、穴に小枝を入れつと20㎝近く入りました。成虫は、ゴマダラカミキリやクワカミキリなどのカミキリムシです。
穴の側いるのは、アシナガムシヒキアブでしょうか?2匹がじっとしていました。交尾をするのか、獲物を待っているのか、どんなドラマが展開されるのでしょうか。
樹齢約70年というイチジクの木に、様々な昆虫たちが息づいています。テッポウムシの駆除に薬剤散布も考えたのですが、人間のエゴで生態系を崩すことはやめ、自然の成り行きに任せることにしました。