お天気に恵まれた昨日は、つむぎの家で子どもたちの自然体験を企画しました。
午前9時半から12時半までの予定でしたが、早くも午前9時には、数人の子どもたちが待ちきれずにやってきました。そこで、子どもたちに、リスが食べたクルミの殻合わせに挑戦をさせ、ぴったり形のあったクルミの殻で、ネックレスやブローチを作り始めました。
9時半には、16人の子供たちが集いました。
「今日はどんなことをするのかなー?」。子どもたちは、ワクワクしながら、つむぎの家の代表から里山体験のスケジュールや、焼きいもを作るにあたっての「焚き火」の注意点などに、目を輝かせながら聞き入っています。
まずは、みんなで焼きいも用の木の枝を拾いに行きました。
一番年少のトモキくんも、里山整備で出た杉の小枝を、肩にいっぱい担いでいました。
拾ってきた木の枝を、各自で火種に投げ入れています。
今は、焚き火が自由にできない時代で(事前に消防署に届けています)、燃え上がる炎を見て、子どもたちに歓声が上がりました。
焚き火で”焼き芋用のおきり”を作ったあとは、焼き芋の準備。
一人2個ずつ、お芋を新聞紙とアルミホイルに包んで、準備OK。
その後は、つむぎの家の中で、里山整備で出た端材や自然の素材を利用したネイチャークラフトに取り組みました。
木の実や輪切りの木、枝などを使って作品づくりに取り組む1年生の様子。
2年生のリノンちゃんは、「お花が咲いたよ」と作品を手にとって見せてくれました(ツバキの殻と小枝などを使って)。右の胸には、クルミの殻で作ったブローチもつけています。
みんな思い思いに、真剣な表情で取り組んでいます。
木工用ボンドは、少し時間を置かないと、くっつきが良くないので、ちょっと苦戦している子もいましたが、それぞれ、イメージ通りに仕上げていました。
作品が出来上がったあとは、里山探検です。
あらかじめ下準備しておいたお芋をもって外に行き、焚き火の中にお芋を入れています。
焚き火の”お切り火”の熱さにびっくりしている子もいましたが、全員、お切り火の中に入れることができたようです。
さて次は、お芋が焼き上がるまで、里山散策へ出発。
春の日差しを浴びながら散策コースを一巡し、春を見つけたり、展望を楽しんだりしたあと、今年度整備したばかりの山の頂きを目指して登って行きました。
山の頂から眺める”春の街並みの景色”は絶景。みんな揃って「ヤッホー!!」と呼びかけています。
子どもたちの大きな声は、「山びこ」となって「ヤッホー!」と戻ってくると、さらに大きな声を出していました。
つむぎの家に戻ってくると、美味しい焼き芋が出来上がっていました。
囲炉裏を囲んで、「ほっか!ほっか!」の焼き芋をほおばっている顔は、なんとも言えず「満足げな」様子でした。
そうこうしているうちに、もう約束の12時半がやってきています。お母さんたちが迎えに来ていますが、子どもたちはもう少し、つむぎの家で遊んでいたい様子。
タクトくんは、自ら立って感想を述べ始めました。「里山探検が楽しかった!クマさんになって一番上まで行けた!そして、クマさんになって山を駆け下りてきました」
すると、1年のマユちゃんが「クマさんは、山の中を駆け回っていました。里山探検はいい気持ちでした。焼き芋も楽しかった!」と続きました。そこで、みんなで感想を述べ合いました。
時計の針は約束の時間をまわり、自分たちが作った作品と、もう一個の焼き芋を大事そうに袋に入れて、元気に帰って行きました。4月には進級し、お兄さん、お姉さんとして、また一段と成長してくれることでしょう。