新年恒例の「悪魔ん祓いの行事」。綾里岩崎地区の権現さまが今年も行われました。
権現さまとは、人のあらがいようがない天災を魔ものととらえ,神の権化である権現さまに「払い」をたくする行事。津波で流された公民館も、ようやく昨年完成し、権現さまの装束も一通り揃い、晴れやかな年明けを迎えられました。
権現さまは、3人ひと組になって踊る勇壮な舞で、無病息災や豊年大漁などを叶えるために、各家々を訪ね、それぞれの家の前で、「ササラ」に導かれながら”悪魔を払い”、家内安全を祈願して踊ります。
権現さまによる「払い」を終えると、ササラ役の小学生の先頭が権現さまにお神酒を飲ませて労います。
お神酒をいただいた権現さまは、もう一度勇壮な悪魔ん払いの舞を披露し、道中囃子に導かれながら次の家に向かっていきます。
今年は、裏方で権現舞を支える笛や太鼓・お囃子などを、地域の大人の方々とともに、中・高校生たちが担い、盛大に執り行うことができました。
つむぎの家では、まず、氏神様に向かって勇壮な舞を踊り、そして、母屋の神様の前で「お払い」をしてもらい、一年の無事を祈願することができました。
震災後3度目の新春を迎え、震災前の賑やかさを取り戻したような「権現さま」でした。