五月晴れの昨日、綾里小の5年生がつむぎの家での田植えにやってきました。
今年も総合的な学習の一環として、5年生20人に担任の菊池先生、特別支援学級の今野先生、そして、校長先生と教務主任の熊谷先生の総計24人が「稲作チャレンジに」に挑戦です。まず、つむぎの家の庭で開会式を行い、米作りに関する予備知識を学習しました。
その後田んぼに移動し、つむぎの家の代表から、植える本数や間隔、苗の植え方等の説明を受け、いよいよ田植です。
みんな一斉に苗を持って田んぼに足を踏み入れてみました。入れた瞬間「ワア~! キャ~! ヌルヌルする!」などと、歓声が上がりました。
でも一旦、田んぼに入ってしまうと、泥の感触の心地よさが伝わったようで、懸命に苗を分けながら植え始めました。
丁寧に苗を根元から5~6本ずつ切り離すのに戸惑っている子、泥に足を捕られて四つん這いになって植えている子、後ろ向きになって植えている子など、子どもなりに工夫をしながら、田植えの体験を楽しんでいました。
ようやく田植えが終わった男の子たち。ソウタ君は、白いジャージに、泥で手形をつけて喜んでいます。まだ泥が恋しいようで、友達のジャージにも手形をつけてあげようとしています。
早く植え終えたホナミちゃんは、この日休んだ友達の分まで頑張って植えました。ホナミちゃんは、足首だけでは物足りないとでもいうように、膝をついて田んぼの感触を楽しんでいます。
「あっ クモがいる!」と、田んぼを走っていたクモが怖くてなかなか足を入れられなかったアイリちゃんとナオミちゃんも無事に田植えが終わったようです。
モモナちゃんは、泥に足を取られながらも、両手でバランスをとりながら戻ってきました。
田植えが終わった後は、みんなで川に入って泥を落としています。
川の水は、ほど良い冷たさですが、上流から引いているパイプを伝って流れ出る沢の水は、冷たく澄んでいます。その冷たさもなんのその、水しぶきを造って遊んでいる子どもたちです。
田植えが終わり、着替えた後は自然観察のフリーな時間ということで、それぞれ班ごとに里山に入っていきました。
氏神様から駆け下りてきた子どもたち、「何をお願いしてきたの?」と声をかけると「ゲームが増えるように!」「お金がいっぱいたまるように!」の返事が返ってきました。
川の上流に向かって、歩き出した子どもたちは「でっけーカエルだ!」と叫びながらヤマアカガエルを捕まえたようです。傍らで「さわらしてー!」と手を出しているハナカちゃんとソラミちゃん。
こちらでは、校長先生と一緒に土手に咲いているツメクサの花編み。
一方こちらでは、カタクリ山に入り、山の中を駆け巡り、森の探険をしています。
ホオノキの木の大きな葉に興味を示し、葉を風車にしたり、お面を造って遊ぶ子、草笛を楽しむ子とそれぞれに自然と戯れていました。
45分ほどの自然に親しんだ時間でしたが、子どもたちにとってはあっという間のフリータイムだったようです。それでも、先生の集合の呼びかけに、即座に応じて集まってくるところは、さすが5年生!
終わりの時間がやってきて、つむぎの家の庭で、今日の感想を述べ合っています。
初めての田植え、泥に足を入れた時の感触、植えた苗の品種(ヒメノモチ)、収穫までの期間など、子どもたちの感想から質問まで、目を輝かせながら述べ合っていました。そして、一人ひとりがそれぞれの思いを抱きながら、隊列を組んで元気よく学校に戻っていく後姿を見送りながら、子どもたちの成長と稲の生長を祈りました。