昨日は、5年生の稲作チャレンジで、田植え後の初めての草取り体験がありました。
まず、昔はどんなモノを使って米作りをしていたのかについての学習です。
つむぎの家には、古い農具か゜残っており、牛や馬に曳かせて田畑を耕す「スキ」を見せると、「線引き!」「農地を平らにするモノ!」など、子どもなりに興味深く考え、発想を働かせていました。
次に、ワラで作った「背負子(しょいこ)」を見せ、「これはどんな時に使うのかな?」と質問すると、みんなチンプンカンプン。
背負子を肩にあて、「やせ馬」をかついでみせると、「アッ、校庭にある”二宮金次郎”!」
「田舟」や「田下駄」には、目を真ん丸にして見入っていました。
最後は、穀類の殻を選別する「唐箕(とうみ)」を見せてあげると、「なんだぁ、こりゃぁ?」と目を白黒!
手動による風の力で、実と殻を分別し、軽い殻は吹き飛ばされる唐箕の仕組みを学びました。
さあ!いよいよ田の草取りです。
今は除草剤の普及で、近隣の田んぼには雑草が全く生えていません。でも、自然農法のつむぎの家の田んぼは、雑草だらけ。一昔前の”手押し式除草機”での草取りの様子を、真剣なまなざしで見学しています。
除草機の威力に、みんな目を見張っていましたが、5年生の草取りは、素手での作業。
イネと雑草との識別、特にイネによく似ている「ヒエ」や「スゲ草」が生い茂っており、みんな慎重に田んぼの中に入っていきました。
ひざ上まで伸びたイネの葉先に、顔や腕・腿などを突かれながら、生まれて初めての田んぼの草取りにチャレンジです。
除草を仕終えた後、自分が植えた場所に戻り、きれいになった田んぼの様子に歓声をあげていました。
川に入って除草作業後の汚れを落としているところです。冷たい沢の水は、作業で火照った体を心地よくしてくれたようで、泥団子を作って楽しんだり、泥化粧をしてみんなを笑わせたりと、遊び心が膨らむ5年生です。
作業を終えた後、涼しいクルミの木の木陰で、稲作体験の感想会。
司会のエリサさんの進行に、草取りの感想を競い合って発表していました。
次は、秋の「稲刈り」まで、体験学習としてつむぎの家に来ることはありませんが、ホタルの鑑賞や稲の花の観察などで、積極的に足を運んで里山に親しんでくれることを願っています。