大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

休日の昼下がり ー綾里っ子たちはー

2014年09月07日 | 綾里っ子

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昨日の昼下がり、綾里っ子たちがつむぎの家に遊びに来ました。

私どもは昼食前だったので「お昼を食べてくるからね」と言って一旦家の中に入り、昼食を済ませて外に出ると、綾里っ子たちは、イナゴやクサキリ、シオカラトンボやアキアカネを捕まえて元気よく遊んでいました。

ヤギのユキちゃんに、以前から会いに来ていたミリアちゃんが、「ユキちゃんと一緒に散歩したい!」と言いだし、いつもの散歩コースを歩くことにしました。


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男の子たちは、ユキちゃんと遊ぶのはこの日が初めて、ユキちやんも子どもたちに囲まれ嬉しい様子で、坂道を競争しながら駆け上がってきました。


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綾里っ子たちは、ユキちゃんの好きな草を摘んで口元へ、食べてくれれば笑みがこぼれ、そっぽ向かれるとがっかりした表情で、また新しい葉を摘んでユキちゃんに食べさせ楽しんいる様子。


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子どもたちとしばらく一緒に過ごしたユキちゃんは、すっかり慣れて飼い主と離れても綾里っ子たちと安心して散歩していました。ハルキ君とアキ君はユキちゃんのまねをして後を追い、アキ君はヤギになりきっています。

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ユキちゃんの背中に乗ったシュンヤ君。

生後7か月のユキちゃんにはちょっと重そうです。


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ユキちゃんのお相手の合間に、綾里っ子たちが近くの柿の木で木登りを始めました。

するとヤギのユキちゃんも子どもたちの様子をジッと見つめています。

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綾里っ子たちと目いっぱい遊んだユキちゃんは、疲れた様子で、ひざを折り体を横たえてしまいました。

子どもたちもユキちゃんに寄り添って蹄や尻尾を見つめながら触れ合っていました。

男の子たちは、ユキちゃんとは初めてでしたがとてもよく遊んでくれ、中でもオウスケ君は、「ユキと別れたくない!」とすっかりお友達になったようです。


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夕方、オウスケ君のおばあちゃんが迎えに来てくれましたが、オウスケ君は「もう少し遊びたい!」としばし遊んだ後にしぶしぶ帰っていきました。

男の子でこんなにもユキちゃんに興味を示し、遊んでくれたのは初めてです。

食いしん坊のユキちゃんの大きなおなかに驚いたり、お尻をのぞいては不思議がったり、乳房を触って柔らかい感触を楽しんだりと、ヤギと目いっぱい遊んでくれた綾里っ子たちの休日のひと時でした。


つむぎの家に遊びに来た園児(綾里こども園・年長組)

2014年07月25日 | 綾里っ子

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夏日になった昨日、綾里こども園の園長と二人の教諭に引率され、年長組・園児14人が手づくりの虫かご持参で、つむぎの家にやって来ました。

こども園からつむぎの家までは歩いて15分程ですが、庭でごあいさつ後、すぐに、熱中症対策のために各自用意した水筒で水分補給をしていました。


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その後、里地に向かおうとしましたが、玄関脇の花壇でタイチ君が「あっ カタツムリだ!」と声を張り上げると、みんなが興味津々に近づき覗き込んでいました。もう虫取りの態勢に入っているようです。


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里地では、草刈りをした土手に、カエルやコオロギ、バッタなどがピョンピョン跳ねまわっています。

生きもの大好きな子どもたちは、草むらから田んぼに逃げたカエルを捕まえようと追いかけて行きました。


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小さな溜池では、オタマジャクシやヤゴ、ミズカマキリなどを捕まえ、水場に飛んできたシオカラトンボやクロアゲハなどの昆虫を追いかけたりと賑やかにはしゃぎまわっています。


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ひとしきり遊んだ後は、木陰でおやつタイム。おやつを食べながらそれぞれ捕まえた生き物を見せ合い、楽しそうにおしゃべりしていました。

その合間に、園長先生が足元に落ちていたクルミを拾い、「これは何でしょう!」と問いかけながらクルミの説明やリスとネズミのクルミの食べ方の違いなどについてお話してくれました。


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その後は、3日前につむぎの家に来たばかりのヤギのメイちやん(仮称)に会いに行き、それぞれヤギの好きなクワやカエデなどの餌を与えました。

朝のご挨拶時に、あらかじめメイちやんの話をし、「まだ名前がついていないので、皆さんで考えてください。」と予告をしておいたところ、ヤギを見るなり「ユキちゃん!ユキちゃんだ!」との声があがりました。発した園児につられて、他の園児たちも「ワァー、ユキちゃん」「ユキちゃんカワイィ」と、メイちゃんの名はいつしかユキちやんに変わっていきました。「なぜユキちゃんなの?」と聞くと「白くて、かわいいから」とか「耳が長くてウサギみたい!」と言う声が返ってきました。

園児たちの素直な感性を尊重して、つむぎの家のヤギは、「ユキちゃん」と命名しようと思います。

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みんなで一通りヤギに餌を与え後は、ヤギもだんだん懐いたようで、園児が差し出した手に愛撫していました。

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お帰りの時間がやってきて、園児たちとの、お別れの時です。

「ユキちゃん、バイバイ~」と言いながら立ち去る園児たち。その後を追ってユキちゃんは「メェー、メェー」鳴きながら小屋から出てきました。


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園児たちも別れを惜しむように、ユキちゃんを振り返りながら「またくるからね~!」と手を振り振り、子ども園に向かって帰っていきました。

これまで、大家族で暮らしていたユキちゃんにとって、一人暮らしはどんなにか寂しかったことでしょう。去りゆく子どもたちの姿が見えなくなっても鳴き続けていました。どうやら子どもたちは大好きなようです。

「メェーメェー」の言葉しか発しませんが、目や表情、仕草や行動に感情がこもり、思慮深く、愛おしく思えるつむぎの家のヤギのユキちゃんです。犬のヤマトと共に、子どもたちの人気者になりそうです。


5月の最後の休日

2014年06月01日 | 綾里っ子

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5月最後の土曜日、気温25度を超えた真夏日でしたが、低学年の綾里っ子たちがつむぎの家にお弁当持ちでやってきて、溜池で生き物を追いかけたり、里山を駆け巡ったりして元気よく遊んでいました。

昼食を終え、農作業をするために畑に向かうと、2年生のミアト君が母屋の庭に佇んでじっと何かを見つめていました。

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何か小さな動くもので、何と飛べずにいたホオジロの雛でした。巣立ちを前に、巣から落ちてしまったのでしょうか?。


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すぐ近くでは、お母さんホオジロが、電線に止まって不安そうに雛を見つめていました。


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ホオジロのオスもやって来て、チッ、チッチとしきりに鳴きながら雛を心配そうに見下ろしています。

その後、雛はぴょんぴょん飛び跳ねながら、親鳥の近くの庭の茂みに入っていきましたので、その場をそっと離れました。

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こちらでは、庭の隅に固まっていた低学年の綾里っ子たちの輪に、4年生のハルちゃんが駆け寄り「何しているの!」と聞くと、「アリがお菓子を運んでいるの!」とコウくん。

ミアト君とコウ君は、お弁当を持ってきて母屋の庭で食べ、その時食べたお菓子のおこぼれをアリがせっせこ運んでいたようです。子ども達は、アリの体よりも大きなものを数匹で協力して運んでいる姿に感心して見入っていました。


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その後、コウ君とミアト君が「ちださ~ん!これなんというカエルですか?」と飼育ケースに入れた、お腹がパンパンに膨れたカエルを持ってきました。

産卵間近のニホンアカガエルのようです。「これから卵を産むニホンアカガエルのようなので水に戻してあげようか?」というと「うん!そうだね。」と田んぼの方に向かって走っていきました。


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午後に、綾里魂のテイシャツを着た中学生のショウ君も、久しぶりにやって来て、後輩たちと楽しそうに談笑していました。


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その内、年齢や性別、地域を超え、綾里っ子たちはみんなで遊べる「鬼ごっこ」を始めました。


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午後5時の帰宅チャイムがなるまで、綾里っ子たちの歓声が、つむぎの家に響き渡っていました。

真夏日の休日、自然の中で生き物とふれあったり、体を動かして縦割り集団で元気よく遊ぶ綾里っ子たちに心より声援を送りました。


休日に家族でやって来た綾里っ子

2014年05月26日 | 綾里っ子

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昨日は、来月に予定している5年生の植樹体験のための道作りをしていました。そこへ久しぶりに6年生のホナミちゃんがやって来て、「私も手伝いたい!」と一緒に作業を手伝ってくれました。

唐鍬で土を起こしたり、カケヤで杭を打ったりと、6年生ともなると、ありがたい助っ人です。

音を聞きつけたのか、里で遊んでいた弟のショウキくんや男の子たちもやって来て、山の斜面に作っていた道を踏みしめながら「ワーすごい!」と感心しています。その後、男の子たちは、山を探検したり、山の頂で「ヤッホー」と叫んでこだまを楽しんでいる様子でした。


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そこへ、ホナミちゃんの妹、サチちゃん(5歳)も両手でバランスをとりながら上ってきました。

ホナミちゃんとショウキくんが、つむぎの家に遊びに行くというので、サチちゃんもおばあちゃんと一緒に来たそうです。そのあとに、サチちゃんのおばあちゃんもおやつを持って来てくれました。


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飼い犬のカルくんと一緒に私も、ホナミちゃんの家族に仲間入りし、柿畑の緑の絨毯の中で、お相伴に預かりました。

サチちゃんは遠足気分のようで、目を輝かせておばあちゃんに話しかけています。


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しばらくして、柿の葉の淡く優しい色合いに誘われた子どもたちは、木の上で遊び始めました。

奥の方ではショウキ君が柿の木に身をゆだね昼寝をしている様子。

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休憩後は、引き続きホナミちゃんが道づくりを手伝ってくれました。サチちゃんも草の根を引き抜いてお手伝い。

生き物大好きなサチちゃんは、クモやミミズ、青虫などの昆虫を見つけると興味津々に戯れていました。

木々のてっぺんからは、風に乗ってクロツグミやホトトギスのさえずりが響き渡っていました。

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下の方では、遅れて遊びに来たアヤナちゃんも加わり、ショウキくんと一緒に、おばあちゃんの手を借りながら、何やらモノづくりをしている様子です。

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作業の合間に、ホナミちゃんは、妹のサチちゃんと草相撲をしたり、オニドコロの球根を掘り起こして山と積んだりしながらも懸命に手伝ってくれました。おかげで、植樹への道も出来上がってきました。

そうこうするうちに、5時のチャイムが鳴り響いてきたので、今日はここで作業を終わることにしました。帰り際に「ああ!楽しかった」とホナミちゃん。「中学生になってからも、つむぎの家に来てもいい?」と「もちろん、もちろん、いいわよ~」と言って午後5時過ぎにお別れしました。

6年生になると忙しくなり、なかなかつむぎの家に来れなかったようですが、運動会後の休日に、久しぶりに弟・妹たちと来ることができ、思いっきり自然に浸る時間を持てた満足感あふれる笑顔が素敵でした。


外遊びの名人 2年生

2014年05月18日 | 綾里っ子

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昨日は、午前9時半頃から三々五々と2年生4人が遊びに来ました。

金曜日に「お弁当を持ってつむぎの家に遊びにいこう!」と示し合わせたとのこと。

遊び始めてまもなく、シュンヤ君とレナちゃんが「千田さんもきてー」と2度呼びに来ましたが、「家の片付けが終わったら行くからね。」と答えると「ハアーイ!」と元気よく母屋の方にかけていきました。

1時間ほど経ってから、外に出るとツリーハウスに上り、輪になっておしゃべりしている様子です。


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近づくと、「おやつの時間で~す。」と輪切りの丸太をテーブルにして、ジュースやお菓子を仲良く食べていました。

「千田さんもどうぞ!」とお煎餅をいただき一時仲間入り、「今まで何して遊んでいたの?」と聞くと、「オタマジャクシとイモリを捕まえたの」とオウスケ君が飼育ケースを持ち上げて見せてくれました。

特段、私に用事があるわけでもなさそうなので、「千田さんは、上の畑で仕事をしているからね。」と言って、農作業に入りました。


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作業の合間に時々覗きに行くと、「ウワー オタマがうじゃうじゃ入ってる!」とアキ君。オウスケ君はドジョウを捕まえたようです。

昨日は、強風が吹き荒れ、肌寒い陽気でしたが、水は温んでいたようで溜池で飽きずに遊んでいました。

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池の方から「ヤッホー」と子どもたちの声がしたので「ヤッホー」と答えるとレナちゃんとシュンヤ君が土手を駆け上がってきました。続いてオウスケ君とアキ君もやって来て、今度は、野原を走り回って遊び始めました。


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「こんなクルミがあったよ!」とアキくんが拾ってきたのは、リスが殻をむきかけたくるみで、3ミリ幅ほどにきれいに削ってありました。「りすさんが食べかけたくるみだよ!」というと「ワーすごい!僕もやってみよう!」と口に入れるふりをするシュンヤ君。


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野原を駆け巡っている間、何を思いついたのか。「ダンボールありますか?」とレナちゃん。「どうするの?」と聞くと、草滑りをしたいとのこと。

「果たして滑るかな~?」と言いながら用意してあげると、斜面を利用してダンボールを敷いた上で草スキーを始めましたが、思うように滑らず、場所を変えたり、手を変えたりして苦心している様子。

「なかなか難しそうね。」と言って農作業にかかると、しばらくして、下のほうからレナちゃんの呼ぶ声がして、降りていくとダンボールにくるまりミノムシのような格好で土手を転がって遊んでいました。

みな、新たな遊びを発見した、喜びに満ち溢れた顔をしていました。


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午後からは、植樹した山の下草刈を予定していたので、山に入る前に子どもたちに声をかけに行きました。

お昼を食べ終えた子どもたちは、ツリーハウスの横に何やら看板を立てていました。その看板には「ひ・み・つ・き・ち」と泥を水に溶かした字で書いてあり、ツリーハウスはすっかり自分たちの秘密基地に変身してしまったようです。


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午後には、4年生の男女5人が遊びに来て、思い通りに遊べなくなったのか?、「千田さ~ん。レイ君たちが網を使って返してくれな~い!」とレナちゃんとアキ君が下の方から助けを求めてきました。

「網は2つしかないので、かわりばんこに、仲良く使いなさい!」と上から叫ぶと「は~い!」と走り去っていきました。

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午後4時半に、迎えに来たオウスケ君のお母さんの車で名残惜しそうにオウスケ君とアキ君は帰宅しました。歩いて帰ったレナちゃん、早めに帰ったシュンヤ君と4人は、よく遊んでくれました。この間、オウスケ君のお母さんは2度、様子を見に来てくれました。

午前中から午後4時半までおよそ7時間もの間、自分たちで遊びを生み出し、生き生きと自然の中で楽しんでくれた2年生、まさに外遊びの名人です。