大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

ミョウガの実

2012年11月29日 | 野菜

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ミョウガの実

夏から秋にかけて香味野菜として食卓を潤してくれたミョウガの花が実を結びました。

真っ赤な果肉の中に白い皮に包まれた黒い種、全容は一見ゆでダコのようです。

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ミョウガの種を抱く赤い果肉の裏側は、白っぽく1~2ミリほどの厚さの船形、朽ちかけたミョウガの中心から顔を出しています。

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ミョウガの実の白い皮をはぐと中から小さな黒い種が一つ出てきました。これがミョウガの種です。

薬味として重宝したミョウガの畑には霜が降り、一面が赤茶けた冬の装い、そんな中に一つだけ赤い果肉に守られた5個の白い実。ミョウガが実を結ぶ条件は、適度の湿度が保たれ、受粉してから50日でやっと実ができるという厳しい条件下で、めったに目にすることができないようです。

地下茎で増えるミョウガにとっては実を付ける必要はないのでしょうが、白い実を鳥たちに与え、糞として排泄された種を、鳥を介して新天地での繁殖を広げる戦略のようです。

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昨日の夕暮れ時、犬のヤマトの散歩中に出会ったミョウガの実ですが、ふと西の空を見上げるとオレンジ色の夕焼雲が空を染めていました。一昨日は雪がちらつき寒い一日でした。本格的な冬もすぐそこまで来ているようです。



土中の生き物は今・・

2012年11月27日 | 生き物

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大寒波が押し寄せ、寒さに弱い熱帯地方原産の里いもを一昨日、急いで収穫しました。

敷き詰めていた黒マルチをはがすと、里芋の根元からゴミムシダマシがたくさん現れました。足や触角を折りたたんで身を縮め、集団越冬をしていました。

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土を掘り起こすとこちらではダンゴムシが、団子状に丸まって冬籠り、あわてて動き出すダンゴムシもいましたがほとんどが丸まったままです。


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ワラジムシも顔をだしましたが、危険を察したのか足早に逃げだしました。逃げまどうところを押えてひっくり返った裏側をカメラに収めました。ダンゴムシよりも温かい色合いで、腹端に一対の突起を持っています。


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コガネムシやクワガタの幼虫も現れました。これらの幼虫は、子どもたちが喜ぶので、これまで保護してきましたが野菜の食害も多く、このところは少々厳しく対応しています。土の中では伸ばしていた身体も掘り起こされて外気に当たり、丸まっています。


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カタツムリは殻の中に閉じこもり、入り口に薄い膜を張って越冬の準備、気温が下がると入口の膜の数を増やしていくそうです。呼吸ができるのかと心配になりますが、膜には呼吸できる穴があるようです。


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ミミズも動きが鈍くなりました。冬の気温が5度以下になると、冬眠状態に入るようです。

ミミズは動き回ることで土を耕し、土塊や餌を取り込んで糞として排泄し、植物の肥料として大切な役割を果たしています。

コガネムシの幼虫のように野菜の食害になる生き物、落ち葉や腐った植物を食べて土に戻してくれるダンゴムシやワラジムシなどの掃除屋さん、大地を耕し、肥沃な土に変えるミミズと活発に活動していた生き物たちは、土の中で長い冬の眠りにつき始めました。


初冬の風物詩-柿すだれ-

2012年11月25日 | 里山風景

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今年もつむぎの家の軒下に「柿すだれ」ができました。

毎年、霜が降りるころに「ころ柿」をむき始め、干し柿作りに取り掛かります。

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昨日までかかってむいた柿の実を、順次軒下に吊るしながら、今朝ようやく全体に吊るし終え、すだれが出来上がりました。


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朝日に映えた"柿すだれ"の全景です。

これから約一か月、お日様と寒風を浴びながら徐々に乾燥し、干し柿になっていきます。

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柿すだれになるまでには、つむぎの家を支えてくださっている方々の協力が不可欠です。

今年も皆さんが手伝いに来てくれました。台所で囲炉裏を囲みながら、一つひとつ丁寧に柿の皮をむいています。おしゃべりに花を咲かせながらも、手は休みなく動かし、一週間でほぼむき終えてくれました。

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今朝の里山は氷点下になり、霜が降りて一面白化粧になっていました。でもその中で、樹齢200年を超える柿の大木が、赤い味をたわわに実らせてそびえており、初冬の空に一段と映えた姿をみせています。

今年も無事に、干し柿作りができたこと、この自然の恵みを生き物たちと分かち合えること、そしてこれからも柿や諸々の恵みができますようにと祈願して、この柿の木だけは実をとらずに残しています。


身近な生き物たちは今・・

2012年11月24日 | 生き物

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ニホンカナヘビ

つむぎの家の玄関に長いシッポを丸めたニホンカナヘビが前足で体を支え、木戸にぶら下がっていました。戸を開け閉めするときに間に挟まってしまうのではと心配しましたが一向に身動きせず、静止したままです。


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カナヘビを、開け閉めしない木戸に移してあげると、シッポを少し伸ばしたものの、ここでもジッとしています。晩秋の陽の光を浴びながら体温を調節しているのでしょうか?まもなく地中にもぐり、冬眠に入るのでしょう。


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フキバッタ

冷たい風を避けるように、雨戸の戸袋にフキバッタがじっとしています。フキバッタの羽は退化して短く、跳ねることはできても飛ぶことはできません。卵で越冬しますので成体はまもなく、自然の循環の輪に消えていくことでしょう。

<フキバッタの不思議>

草の茎をしっかり抱きかかえ、刺激を与えても身動き一つしないでじっとしているフキバッタをこれまで何度も目にし、不思議に思っていました。このバッタを侵した正体はエントモファガ・グリリと言う糸状菌だったようです。この菌に侵されたバッタは、早朝ゆっくりと植物の上の方に登って茎を抱きかかえて夕方までに死ぬそうです。通常は、力尽きて地上に落ちると思うのですが強風にも耐えて茎にしがみついているフキバッタの生態に不思議を感じます。


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ジョロウグモ

地上のあらゆるところに強網を張っていたジョロウグモの姿が、近頃見えない思っていたら、一匹のジョロウグモがプラスチック樽のヘリにぶら下がっていました。腹部も細くなり、産卵を終えたのでしょうか?晩秋の陽射しを浴びながら、命の限りを全うしているようです。


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スズメ

昨日の午前9時「チュンチュン、チュウチュウ」と賑やかな鳴き声に目を奪われ見上げると、おびただしい数のスズメが、落葉した桑の木に止まっていました。集団ねぐらから移動してきたのでしょうか?

今年生まれたスズメの若鳥たちが、群れで行動するのは安全を確保したり、餌場を探しやすくなったりの効果があると考えられています。


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スズメの群れの様子をアップしてみますと、止まり木で東西南北あらゆる角度から周りを見渡しているようですね。

寒い冬の訪れを前にそれぞれの生き物たちは、知恵を絞り、命をつなぎ、あるいは限られた命をまっとうしようと懸命に生きる姿があります。


綾里小の感謝祭に招待されました

2012年11月22日 | 小学生の体験学習

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一昨日の昼休みに行われました綾里小学校児童会主催の感謝祭に招待され出席してきました。

招待者は、日ごろお世話になっている地域の方々と言うことで、通学時の見守り隊や給食を作ってくれる栄養士、手芸や卓球などクラブ活動を指導している方々、歯科検診の先生など12名でした。

全校児童が多目的ホールに集まり、全児童が書いたメッセージをそれぞれの招待者に贈呈し、感謝をする集いです。つむぎの家には5年生全員が寄せてくれた感謝のメッセージを頂きました。

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感謝祭で、5年生を代表して読み上げてくれたリョウ君のメッセージです。

リョウ君は、田植えの時、どうしても素足で田んぼに入ることができなかったのですが、稲刈り・ハセかけなどでは率先して頑張った子です。

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ユウコさんからのメッセージ。

ユウコさんも始めて田植えを経験しましたが、黙々と植えていたのが印象的でした。

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メッセージの裏には「思い出の一場面」が描かれていました。

ユウコさんは、教えられたことを懸命にしていたと思っていましたが、この絵を見るとみんなの様子をよく観察していますね。

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レン君からのメッセージ。

レン君は、グリーンウェーブ植樹の際の急な坂道に、木の階段を作ってもらったことが心に残っていたようです。

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レン君の思い出の一場面。

植樹をして4か月後の観察の後、キヌガサタケのスープを食べた思いが描かれています。

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女の子を代表して感謝祭で読み上げてくれたミイカちゃんのメッセージ。

植樹の際、山で出会った大木「オノオレカンバ(斧が折れるくらいの堅いカンバの木)」の太さと堅さが印象に残ったようです。

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ミイカちゃんの思い出の一場面。

ミイカちゃんのお家は津波で流され、仮設住宅暮らしの夏休みに、つむぎの家でキャンプした思い出とその時の体験が、短い文にキラリと輝いていました。

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ミノリちゃんからのメッセージ。

ミノリちゃんは、学校の行事以外でも、ミイカちゃんやユウカちゃんたちとつむぎの家によく遊びに来ています。「自然が好きになりました」の言葉は私共への最高のプレゼントですね。

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ミノリちゃんの思い出の一場面。

自分が植えたシダレ桜が大きくなって動物たちと一緒に花見をしている夢が描かれています。

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ユウカちゃんからのメッセージ。

ユウカちゃんは、人一倍好奇心旺盛な子で、つむぎの家に率先してやってくる活発な女の子です。

全員の感謝のメッセージを載せたいと思いましたが、紙面の関係で一部だけ紹介しました。

感謝祭では、感謝のメッセージを頂いた後は、全員で「怪獣狩りをしよう」のゲームをして楽しく過ごしました。

最後に三浦校長の挨拶があり、「皆さんは、お父さんやお母さんはじめ地域のたくさんの方々に支えられて安心、安全に楽しく学校に通うことができます。言葉は心を現します。”ありがとう”の心を忘れずにいつも感謝して、学校生活を送ってください。」と言うような内容を話され、子どもたちも真剣に聞いていました。

つむぎの家だけではなく、街で出会っても、挨拶がきちんとできる綾里っ子たちですが、いつでも感謝の気持ちの「ありがとう」を心に持ち、健やかな成長をと願った感謝祭でした。

短い時間でしたが、心のこもった感謝祭に出席し、子どもたちから嬉しいメッセージを頂き、幸せ冥利に尽きます。