大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

ミョウガが今年も実を結びました

2013年10月31日 | 野菜

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このところ、秋の長雨の毎日ですが、雨上がりの合間にミョウガ畑に行くと、ミョウガの茂みから少し離れたところに赤い果肉が見えました。


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中を覗くと、真っ赤な果肉の中にミョウガの種がありました。

この赤い色は、とてもよく目立ち、大空を飛ぶ鳥たちに存在をアピールしているようです。地下茎で増えるミョウガにとっては種を作らなくても繁殖できますが、より広範囲にと子孫を広げようとしているのでしょうか。

ミョウガの種をはじめて目にしたのは、今から7~8年前になりますか、種を包む白い皮とその中に目玉のような黒い実や真っ赤な果肉の華やかさにびっくりしたことを思い出します。あれからよく見かけるようになりました。

ミョウガが実を結ぶためには、交配しなければなりませんが、それ以前に、温度や湿度が大きく関わっているようです。以前は珍しかったミョウガの種も近頃よく見られるようになったのは、温暖化の影響でしょうか?。



山の恵み ”サンカクヅル”

2013年10月29日 | 樹木

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先日裏山で、クワの木を伝って4mほどの高さに蔓を伸ばし、たくさんの小さな実をつけているつる性落葉木に出会いました。実の形や大きさが山ぶどうに似ていますが、葉の形はまるで違い、味は山ぶどうそっくり、以前にも出会った気がするがどうしても思い出せない。

蔓ごと4~5本持ち帰り調べてみますと、葉の形が三角形に近いサンカクヅル(ブドウ科)でした。別名ギョウジャノミズ(行者の水)とも言われ、蔓を切ると、樹液が出て来ることから、昔、行者がサンカクヅルでのどの渇きを潤したというのが別名になったそうです。


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まだ青い実も残っていますが収穫時期、黒く熟した実は、山ぶどうのように種が大きく食べごたえはないが疲れを癒してくれる心地よい酸味です。

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サンカクヅルの実を皮ごと煮て、裏ごしにかけ種を取り除いてジャムを作ってみました。出来上がったジャムをヨーグルトに入れると、アントシアニン色素が広がって、きれいなあずき色になりました。

山の恵みの味は、程よい酸味があり、なんとも言いがたい奥深い味わいです。自然の恵みに感謝!


 ”ナツハゼ” ごちそうさまでした

2013年10月28日 | 樹木

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ナツハゼ(ツツジ科)

裏山のナツハゼの実が収穫時期を迎えました。

ナツハゼの語源は、夏にハゼのような紅葉が見られることに由来しますが、この木の周りにはアカマツやタカノツメなどの高木があり、十分な日光が当たらず、残念ながら美しい紅葉は見られません。


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それでもこの時期、ナツハゼの実は黒く熟し食べごろです。一粒口に含んでみると、甘酸っぱい味が口の中いっぱいに広がりました。

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早速、収穫しました。

完熟しシワシワになった実もあったのですが、雨上がりの合間を見ての収穫でしたので、みずみずしく黒光りして、まるで黒真珠のようです。

このあと、葉や柄を取り除き、きれいに洗って砂糖とオリゴ糖を入れて煮つめ、ジャムを作りました。


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出来上がったジャムを、ヨーグルトに入れていただきました。生食した時は、小さな種が舌に残りましたがジャムにすると全く違和感がありません。純国産のブルーベリーというところでしょうか、最高の味わいのジャムに仕上がりました。

今、木々の実は食べごろを迎え、野鳥たちにとっては大切な食料です。

鳥たちは木の実を食べ、不消化の種は糞と一緒にあちこちに散布、春にはその種が芽を出し、生長して樹木になり、豊かな森がつくられていくという、木の実と野鳥たちの共生の輪を崩さないようにと心しながら山の恵みをいただきました。”ごちそうさまでした。”


草地にハタケシメジが群生

2013年10月26日 | きのこ

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連日雨が降り続いており、農作業がはかどらない状況の中で、雨が止んだひと時を利用して、里地の情況を見て回りました。すると、草地の中に何やら茶色いものが顔を出していました。

近づいて見ると、キノコの群生でした。


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3日ほど前に、一度この場所を通っていたのですが、その時は気づきませんでした。草にうもれて見えなかったようで、この雨で一気に生長して顔を出したようです。

よく見ると、傘が開ききっていて波打ち、ところどころ白いヒダが覗いています。


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草をかき分けてみると、白くて長い柄をした思いのほかきれいなハタケシメジ(キシメジ科)でした。

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開きすぎてはいましたが、傘も柄もしっかりしていて、カゴいっぱいのハタケシメジが収穫できました。

このところ台風の影響で雨続きの毎日、ハセに掛けた稲も雨に濡れて脱穀できずに、籾が芽を出してしまうのではと心配していたところですが、長雨がもたらしてくれた自然の恵みかもしれません。

早速、ホイル焼き、鍋物、味噌汁に入れていただきました。野生のキノコにしてはクセがなく、シャキシャキとした歯ざわりで、なかなかの味わいです。「匂い松茸 味しめじ」と言われる所以ここにありの感でした。


女王バチ(スズメバチ)の冬支度

2013年10月25日 | 昆虫

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キイロスズメバチ(スズメバチ科)

頭上で活発に活動していたスズメバチが、地上スレスレに飛んでいたり、土の上を歩く姿をよく見かけるようになりました。

上の写真は、畑を歩き回っていたキイロスズメバチです。交尾を終え、越冬場所を探し求めている新女王バチでしょうか。


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攻撃性の強いスズメバチですので、繁殖期にはなかなか写真は撮れませんが、動きの鈍いこの時期、思い切ってカメラを近づけて正面から写してみました。全身が黄褐色の毛で覆われ、立派なヒゲ(触覚)を付けた威厳のある顔で睨んでいます。


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こちらは、裏山で足元を低空飛行しながら物色していたスズメバチ、越冬場所を探している女王バチと思われます。


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目の前で、苔むした朽木の穴に入っていきました。冬越しに適した場所を見つけたのでしょうか。


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このスズメバチは、働きバチかオスバチと思われます。草むらに横たわっていました。

役目を終えたスズメバチたちは死を迎え、交尾を済ませた新女王バチたちは、新しい命をつないでいくための冬支度に入ったようです。

(今夏、母家の軒下で作業中に、突然スズメバチに襲われてしまいました。これまでは、茶の木の剪定作業中に、アシナガバチに刺されたことは何度かありますが、スズメバチに刺されたのは初めてです。スズメバチが巣作りしている場所からはかなり離れたところで作業していたのですが・・・・攻撃性が非常に強いハチですね。自然界の生き物のなかで予測できない最も怖い存在であると思いました。)