今年も裏庭のクルミの木に、ニホンリスたちがやってきて、クルミを食べたり、遊んだり、昼寝をしたりと楽しそうに、過ごしています。
昼下がりのこと、セミの鳴き声と共に、「ショリショリ ショリショリ」とクルミの薄皮をかじる音が連続的に聞こえ、見上げるとリスがあちこちで食餌中、その音が里山にリズミカルに響いていました。
このリスは、両前足でクルミを押え、縫合線に沿って鬼殻を前歯で上手に削っているところです。
その後、「パカッ」ときれいに二つに割れたクルミの中身を美味しそうに食べていました。
クルミを割って食べるしぐさの愛らしさに見とれていた6分後、ニホンリスは、食べ終えた場所で「ころり」と横になって休み始めました。開いている目も「とろ~ん」として眠たそうです。
赤ちゃんリスでしょうか?口の周りには食べかすがついたままです。
こちらのリスは、太めの幹の安定した場所で、クルミを懸命に食べていました。
しばらくして、満腹になったのか体をいっぱいに伸ばして昼寝を始めました。5分後にのぞいても同じ格好で、「ここはわれらの餌場」とでもいうように、すっかり安心しきってくつろいでいる様子でした。
一方、うしろ片足を上にあげ、毛づくろいでもしているかのようなニホンリスもいました。
こちらは、クルミを十分に食べ終えた親リスでしょうか?クルミを2つ同時にくわえ、せっせこと森の中に運んでいきました。
日暮れ時、カラスの鳴き声に目をやると、リスを追うカラスの姿が目に入りました。追われたリスは枝から枝へと素早く逃げ回る一方、もう一匹のリスは、クルミの裏側の木肌に「ぺたー」とへばりつき身動きをせずにかたまっていました。これも外敵から身を護る策略のようで、その滑稽な姿に見とれました。
可愛いニホンリスの、暮らしの一コマです。