3月2日、被災地の復興や防災の伝承を目的に、復興祈願祭り「綾里魂」が綾姫ホールで開かれ、会場いっぱいの約500人の観客で埋め尽くされました。
まず初めに、綾里小の5・6年生が、詩の朗読を通して、未来の人々に津波の恐ろしさを伝え、かけがいのない命とふるさとを守り続けることを誓いました。そして、現在小学校にある大津波の被災を乗り越えてきた半鐘「忘れずの鐘」を児童一人ひとりが打ち鳴らし、震災の教訓を伝えました。
その後、綾里中の生徒たちが、震災時の作文を披露し、「津波を決して忘れずに、理想の綾里を作り出したい!」と復興の担い手としての意気込みを力強く語ってくれました。
綾里こども園の園児たちは、「おおふなトン」や「さんてつくん」などのマスコットキヤラクターと一緒にダンスを披露し、会場を盛り上げました。
その他、地域の伝統芸能「野方七福神」の舞や、婦人会の舞踊、子どもたちによる大漁歌い込み等、地元の伝統芸能なども披露され賑やかな復興祭りになりました。
後半は、被災地の復興支援として、新潟県佐渡市の「鼓動」や「鬼太鼓(おんでこ)」が特別出演され、素晴らしい演奏をご披露、郷土の芸能を通して互いに交流を深めました。
最後は、「日本一大きな、綾里大権現」が、ホールの駐車場で迫力のある舞を披露し、復興祈願祭が締めくくられました。
「綾里魂」 未来の星を見つめて友とゆかん
この幟幡は、綾里中学校の生徒が、体育祭で掲げたスローガンだそうです。
東日本大震災からまもなく3年、まだ道半ばの復興ですが、「綾里魂」を胸に、住民が一丸となり、地域の活性化を目指し、復興に向けて歩んでいくことを確認しあった復興祈願祭りでした。