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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

震災後7か月の被災地風景

2011年10月30日 | 震災と復興

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一月半ぶりに被災地を、海岸に向かって早朝散歩してみました。

荒涼とした中に高さ1m程のイチジクの木が目に入りました。津波でなぎ倒されたイチジクの木の、わずかに残った根元から芽を出した、新たな命の芽生えです。

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畑地にするためでしょうか?

瓦礫の撤去から一歩進んで、土に埋もれた陶器やガラスの破片などが掘り起こされ、ところどころに積み上げられていました。

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農地としての活用も広がってきました。

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潮風に強いツワブキは朝日に照り輝き、大地にしっかり根付いていました。

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こぼれ種から芽をだし、生長したと思われるミニトマトが立派な実をつけていました。

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前方の水門近くには、黄色い菊の花が一面に咲き誇る光景が目に入りました。想像を駆り立てられ私の足の運びを促しましたが・・

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水門近くで、懸命に作業をしているおじいさんに会いました。

養殖わかめのブイ(浮き球)と種をつける綱をつなぐ仕事をしていました。

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来月から、海の仕事(わかめの養殖棚を作る)を始めるとのことです。

11月に種付けをして、来年の3月には刈り取る予定の話を聞き、「海の状態は大丈夫なのですか?」と尋ねると、「やってみないとわからない。駄目でもやらなければ進まない」と問題を抱えながらも、歩みだした海に生きる男の心意気を感じました。

菊の花と見間違えたものは、養殖わかめの浮き球で、津波で更地になったあちこちの場所に用意され、海に入る時を待っていました。