一昨日の午後、つむぎの家にやって来た3年生のユウト君とキョウセイ君は、木小屋でのこぎりやトンカチを使って工作をしていました。しばらくしてから山に行きたいと言いだし、「何しに行くの?」と聞くと「木とか竹を切ってきて、それを使いたい!」とのこと、「木小屋で使ったものを片付けてから行こう」と約束し、山に入る支度をして木小屋に行くと、二人は腰には鉈とノコをぶら下げ準備万端と待っていました。
林道を歩き始めてすぐに、ユウト君が杉の皮に生えた植物に興味を示し、「これなあに?」と「カキドオシと言う植物だよ、すごいね土がないのにこんなに根を張って・・」と言うと「分かった、柿の葉っぱみたいで一緒に並んでいるからだね」とキョウセイ君。対生の葉が整然と並んでいる姿を言葉で表現したようです。「垣根を通り抜けて延びることからカキドオシと言うのよ」と付け加えました。
林道を少し進むと、つむぎの家で遊んでいた1年生のタクト君と6年生のマオちゃんも山へ行きたいと追いかけてきて、一緒に行くことにしました。しばらく歩いて川が見えると、最初の目的はなんのその、腰にぶら下げてきた鉈とノコを放り投げ水遊びを始めました。
夢中になって遊んでいるので「御用があったら呼んでね」と声をかけ、私は大ガマで周辺の草刈りを始めました。すると「僕も草刈りやりたい!」とユウト君、「僕も!、私も!」と子どもたちが興味を示し、かわるがわる草刈り体験をしました。
1年生のタクト君も、初めてカマを手に取り、草刈りをしてるところです。
その後また川遊びを始めたタクト君が、「千田さん、これなんですか?」と手に取って見せてくれたのはヤゴでした。「ヤゴよ」と教えると、捕まえられて動かなくなったヤゴをジッと見つめていました。
今度は、大きなニホンアカガエルを捕まえ、「千田さん、大きなかえる捕まえた!見てくださ~い!」と両手に抱えて見せてくれました。「僕、つむぎの家に来たのはこれで3回目」と言っていたタクト君、生き物探しのとりこになったようです。
夕方小雨が降ってきましたが、私が帰ろうよと言うまで4人でたっぷり川遊びを楽しんでいました。
終業式を済ませた昨日も、木小屋で道具を使いたいとやってきたユウト君とキョウセイ君。のこぎりと金づちで一生懸命何かを作っていました。出来上がった物を抱えて、再び川遊びをしたいと言ってきました。
手に抱えていたものは舟でした。それぞれ作った舟を持って山に入りました。写真は、ユウト君が作ったヤゴ丸(操縦席にはヤゴの抜け殻が鎮座)です。
小川に着くと、ユウト君はヤゴ丸に石をのせ、水たまりの上流から下流へと運搬。下流ではキョウセイ君が、ヤゴ丸で運ばれてきた石を積み上げ堰を作っていました。二人の共同作業で、水たまりはたちまちダムになっていきます。
一通りダムを作り上げた二人は、川を上流へと歩き始め、探険を始めました。私は草刈りの手を休め、「あまり遠くへはいかないでね。クマが出るかもしれないから・・」と言うと大きな声で歌を歌いながら沢登りをしていました。
2時間近く遊んだでしょうか。手作り舟を川に浮かべて水と戯れながらダムを作ったり、渓流を探険しながら上流まで行ったりと、夢中で川遊びをし、全身びしょぬれになりながらも二人の顔は生き生きと輝いていました。
今日から8月20日までは夏休み、北国の夏は短いけれど、自然の中でいろんな体験をし、成長していってほしいものです。