先週、子どもたちが、コウモリのお墓にツバキの花を供えていたので、どこに咲いているのかと思い、つむぎの家の前にあるカタクリ山のツバキの木にいってみました。赤い小さな花弁が朝日に映えて咲いていました。
樹齢70年以上のヤブツバキに、花があちこちに咲き始めていました。
気仙地方では、2月になるとツバキの花が咲き始めると言われていますが、今年はようやく咲き始めたようです。
そして、庭の片隅には、スミレが可憐な花を開き、春の日差しを浴びています。
蕾が膨らんでいた水仙も、春の日差しに黄色の花弁を開き始めたようです。
ため池から流れ出る水際には、青草が茂り始めたようです。
畑の土手には、黄色い花が春の日差しを吸い取るように立ち上がっています。
イチジクの木の下には、「ここにも春が来ていますよ!」とでも言うように、白い可憐な花びらをつつましく咲かせている花もあります。
氏神様の下では、小梅の花が、小鳥を待ちわびていたかのごとく、ポツリポツリと開き始めてきました。
つむぎの家の番犬「ヤマト」も、春休みの子どもたちを待ちわびているようです。
仲良しのミノリちゃんとユウカちゃんがやってきて、ヤマトの大好きなクルミを川端から集め、石で割ってヤマトにあげようとしています。
ヤマトは、「食べて良いよ!」と言われるまで、決して食べません。
食べたい一心で、ヤマトは、「お手」をしたり、「良し」の合図が出るまで、よだれを流しながら、じっと我慢をしています。
ようやく、「よし!」の合図が出されて、大好きなクルミを食べることができたようです。
雪が融けて、雑草の間に隠れていたクルミの実を、リスが探して食べているのを、子どもたちも見つけはじめ、そのクルミの実をヤマトが大好きなのを知って、集めて、石で割って食べさせています。
長い冬の寒さを経たクルミの味は格別なのか、ヤマトは本当に美味しそうに食べています。
子どもたちにも、ヤマトにも春の暖かさがにじみ出ているようです。