大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

スプリング・エフェメラル(春の妖精)

2011年05月31日 | 草花

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春を謳歌し、かれんな花を咲かせたカタクリの花。

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地上にあった葉は、自然に枯れて姿を消し、種ができました。

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掘り起こすと、地上部に見えている茎の長さと同じくらいの深さに根がついています。

以前は、この根から片栗粉を作っていました。

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種の中を覗いてみました。3室に分かれた部屋の1室には約10個の種が入っていました。

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カタクリはアリ散布植物で、種の先端の白い部分には、アリの好きな匂いのする物質(エライオソーム)がついています。アリによって種が運ばれ、カタクリの分布を広げていく仕組みだそうです。

移動手段を持たない植物の知恵に驚きです。植物のどこでこんなことを考えるのでしょうね??

ためしにエライオソームの匂いを嗅いでみました。私にとっては決していいにおいとは言えない腐敗臭、ついでに味見をしました。一瞬、甘味を感じ、でんぷん質でジューシーでした。(まだ未熟)

カタクリは、種から発芽し、2枚目の葉が出てから花をつけ、種から花が咲くまで約7~8年かかるそうです。美しく咲く花のはかない命と生き抜くための自然のドラマに胸打たれます。


自然の恵み

2011年05月30日 | 山菜

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里山整備をした山の斜面に、直径1㎝ほどのシオデが顔を出した。シオデは母から教えられて知った山菜で、会津地方ではよく食べたが群生しないのでまとめてとるのは難しい。

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葉が出る前は、まるで巨大アスパラのように伸び、風味もアスパラガスに似ている。

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くせのない山菜ですので、素材の味を大切に茹でてお浸しでいただいた。少しとろみがありおいしい山菜です。y

2011_0529_155059p5290063 ヨブスマソウ(キク科)

独特のくせがある個性的な山菜、少し伸びすぎたが、自然の恵みをいただいた。

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あくが強く、くせのある香りが、野菜にはない魅力。

2011_0529_144411p5290022 ウスヒラタケ

ヤマザクラの倒木に、ウスヒラタケが重なり合ってびっしりと生えていた。

2011_0529_144440p5290024 ウスヒラタケを裏から撮影

ウスヒラタケのひだは、淡いピンク色で、桜の花びらのように美しい。

香りや歯切れもよく、今朝はバター焼きでいただいた。自然のめぐみに感謝!


大小迫 里山の今

2011年05月29日 | 里山風景

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大小迫の土手のあちこちには、コンロンソウに変わってオドリコソウが咲き誇っています。

名前は、笠をかぶった踊り子が輪になって踊っている姿に似ることに由来。

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香りを放ち白い花をつけた大輪のハナウドも目立ってきました。

間もなく昆虫たちの食卓になるでしょう。

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田んぼでは、シマヘビが悠々と泳いで餌を探しています。

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畑の草取り中に、草株の下から姿を見せたシュレーゲルアオガエル。

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なかなか目覚めない!足がようやく体から離れ始めました。

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体勢は変えることができたものの、まぶしくて目を開けられません。

そっと土をかぶせてあげました。

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コモリグモは活発に活動を始めました。


遊びの名人

2011年05月28日 | 綾里っ子

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緩い斜面をダンボールで草すべり。

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草が伸び過ぎて、勢いをつけて滑り込んでも思うようには滑らない。

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丸太の皮をはいでこの上を滑り降りたらどうだろう? 杭が打ってあるのでこれも断念。

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急な山の斜面に場所を変更、どうだ! 

小枝や木の根が引っ掛かって滑りが悪い。

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応援隊がやってきて小枝を払い、木の根を切りみんなで地ならし。

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うむむ・・・ やっぱり無理。

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それでもレイ君はあきらめず、はだしになって山すべり創りに挑む。

レイ君のとの会話。

「あー泥だらけになっちゃった!お母さんに怒られる。そうだ!千田さんの農作業を手伝ってきたといえばいい!」

「汚れたものは自分で洗えばいいのよ。お母さんに褒められるよ」

「ここにジェットコースターを作ろうよ!」 「えー?」との私の返答に「自然がゆっくり見られるようなジェットコースターだよ」

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犬のヤマトも子供たちの人気者。里山散策コースをお散歩。

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ため池に入っていもり探し、そーっとおどかさないように!

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田んぼの取水口では 「オタマジャクシがいっぱい!」「うわーきもちがいい!」 

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コウ君は川に入って生き物探し。

貧しくとも心豊かに過ごした私の子供時代に思いを重ね、傍観している子どもたちもいつの日か、自然にとっぷりとつかって我を忘れて遊んでくれることを願う。


トウモロコシ・インゲンの植え付け

2011年05月27日 | 小学生の体験学習

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綾里小学校5年生、19人がトウモロコシとインゲン豆の植え付けに来ました。

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トウモロコシの苗は、ちょっと育ちすぎたようです。大きなジョーロで、背丈のあるモロコシ苗への水やり感覚がつかめず,かがんでいた児童の頭に水をかけるハプニングも・・・

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畑にマルチ(ビニールシート)を敷いています。綾里っ子はどんなことにも懸命に取り組みます。

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放課後、綾里っ子たちが、つむぎの家に遊びに来ました。ため池の中でうごめく生き物を覗いています。

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オタマジャクシを捕まえました。 「わぁーかわいい!」 「あっ 足がある!」 

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牛舎も見学しました。「ねー この牛なんて言う名前」

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植木さん曰く 「・・・・だよ」 「えー、それって ぼくの名前じゃない!」

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子鹿の頭蓋骨に興味を持ち、磨きをかけています。

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古くなって錆びついた製板機械に興味を持ち、手動で動かしています。

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庭で死んでいた雀を見つけました。猫にやられたのでしょうか?

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かぼちゃの苗を持ってきてくれた鍛冶屋のかあさんと記念撮影。向かって右から2番目の綾里っ子は、オタマジャクシをたくさん抱えています。

午後の2時半を過ぎると、つむぎの家は子供たちの歓声が響き渡り、賑やかです。綾里っ子の興味や関心は様々ですが、子どもたちとの触れ合いは、私にとっても貴重なひと時です。

午後5時のチャイムがなり、帰り支度に取り掛かったミカちゃんが「ここへ来るとツライことが忘れられていい!」と独り言のようにつぶやいた。「ツライことってどんなこと?」と聞くと「津波のこと」と返ってきた。そばいたお友達が、「ミカちゃんのお家は流されちゃったの」と教えてくれた。