大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

半年ぶりにやって来た三兄弟たちと綾里っ子

2013年09月29日 | 綾里っ子

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昨日の午後は、今年4月に大船渡小学校に転校したギん君兄弟が、お友達といっしよに遊びに来ました。

「やぁ!久しぶりだね。今日はどうしたの?」と聞くと「こども園の運動会にきた」とのこと。昨年度までこども園に在園していた1年生のレン君が、運動会に招待されたのでみんなできたとのことでした。

半年ぶりに会った三兄弟、ギン君は長髪姿で、ラン君も身長が伸び、レン君も一年生になって、一段と成長した様子でした。男の子たちは、相変わらず長いものが好きで木小屋から棒切れを持ち出し遊び始めました。でも、その内、足元に落ちていたクルミが気になったようで、ラン君は棒を放り投げて、石でクルミを割り始めました。中身を取り出して食べ「美味しい!」と、タクト君とシュン君も棒切れを放り投げ、興味津々に見入っています。


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その後、4年生のギン君を頭に、みんなで仲良く遊んでいる様子でしたので作業を続けていると、いつの間にか姿が見えなくなりました。声のする方に行ってみると、何かを発見したようでみんなで覗き込んでいました。バッタやコオロギ、カマキリなどの秋の虫たちのようです。


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「ロケットやろう!」のギン君の掛け声に、みんなで坂道を勢いよく駆け下りてきました。

以前、ギン君がつむぎの家に来た時は、決まって「ジェットコースター」とか「ロケット」とか言ってこの坂を勢いつけて上り下りしていた時のことを思い出しました。

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柿畑まで駆け下り、また上っては下りるという遊びを、息を切らせて何度か繰り返していました。


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一方、母家の縁側では、「クラフトをしたい!」と一足先につむぎの家に来ていた3年生のアイリちゃんとヒナちやんに1年生のレナちやんが、懸命に「鉛筆ホルダー」作りに熱中していました。

先日、ナオちゃんたちが来て作っていったことを知り、自分たちも作りたいとチャレンジしています。カッターの持ち方・削り方を教えると、一年生のレナちゃんまでが頑張っていました。

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そのうちに子どもたちの姿が見えなくなり、声のする方を探すと、新宅の庭の方から賑やかな声が聞こえてきました。屯所の脇のシーソーや柿の木に吊るしたロープなどで遊んでいます。

2年生のタクトくんとラン君はサッカーボール遊びをしていてラン君が転倒、痛かっただろうにとの心配をよそに、笑顔で起き上がり、ボールに向かって突進してました。たくましく育っている子ども達です。

その傍らに、子どもたちの様子を見守る、ギン君三兄弟のおばあちゃんの姿がありました。


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その内、クラフトをしていた、1~3年生の女の子達も加わり木登りやシーソー、ブランコなどをして楽しそうに遊んでいました。

引越ししてからも、つむぎの家に遊びに来てくれたギン君三兄弟と、一緒に来てくれた友達や、先に遊びに来ていた女の子たちとも仲良く遊んでいる姿を見ると、半年間のブランクなど無さそうで、綾里っ子たちの仲良さに、とても嬉しく思いました。


クスサン来訪

2013年09月28日 | 昆虫

昨年8月、クスサンの幼虫が蛹になる場所を求めて大移動する様子を紹介しましたが、今年は、成虫が玄関の灯火にやってきました。http://blog.goo.ne.jp/yukitixyann/d/20120804

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クスサン(ヤママユガ科)

玄関マットの上で目玉模様の羽を広げたクスサン。

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10センチほどの大型のガで、幼虫は”シラガタロウ”、繭は”スカシダワラ”と呼ばれています。

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そっと指を差し出すと、手の平に上ってきました。触覚を震わせ少々怯えている様子でしたが、正面からの可愛い表情を見せてくれました。

幼虫は、クリやコナラなどの樹木の葉を食べる害虫ですが、目立った食害はありません。食物連鎖による循環の輪がうまく機能しているのでしょう。


実りの秋-稲刈りと生き物たち-

2013年09月26日 | 里山風景

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黄金色に実った稲穂の上を赤とんぼが舞い、カサコソと見え隠れしながら飛び跳ねるイナゴ、つむぎの家の里山は実りの秋を迎え、昨日から、稲刈りを始めました。

まず、「ハセ」にする部分の稲を刈り取っています。


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例年のことですが植木さんが、刈り取った稲を自然乾燥するための「ハセ」を組んでいます。ハセ木は先祖代々営々と使われてきたクリの木です。

気仙地方では、長さや形の異なる杭木を、うまく組み合わせ、それに長木を二段に掛けるやり方が一般的です。

植木さんによると、「真っ直ぐな杭は殆んどないので、杭木の性質をうまく組み合わせるのがコツ」と教えられているのですが、稲作り四年目に入っても「ハセ作り」は、植木さんに頼っています。


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モチ田を刈り終え、刈り取った稲をハセにかけています。モチ稲の作柄は、スズメやシカの食害に加えて実入りが悪く、例年の5割ほどです。

「何年やっても、百姓は一年生」の言葉通り、自然農法の米作りは、自然の気候や里山の生き物たちとの対応などに左右されています。

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でも、田んぼに目を移すと、いろいろな生き物たちの楽園が広がっています。

稲刈りを終えた田んぼから、稲が残る田んぼに集まるイナゴ。少しずつですが、イナゴが増えてきています。

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秋空を染めるマユタテアカネ。

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稲穂で羽を休めるノシメトンボ。

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稲の害虫(幼虫)であるイチモンジセセリは、古巣に戻ってきました。

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稲の中を覗いてみると、葉陰に隠れて獲物を狙うコカマキリが潜んでいました。

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こちらでは、獲物を捕らえたナガコガネグモが。

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溜池そばの水たまりで産卵するナツアカネ。

実りの秋を迎え、秋晴れの下、一昨日から稲刈りを始めました。刈り取った稲束をハセに掛け、一休みしながら辺りを見回すと、いろいろな生き物たちが、作業の疲れを和ませてくれています。

つるべ落としの秋の空の下、田んぼの生き物たちと触れ合いながら農作業に勤しんでいます。



秋分の日の綾里っ子

2013年09月24日 | 綾里っ子

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秋分の日の昨日は、3年生のヨウくんやミウちゃん、ケイスケくんと弟のユイトくん(5歳)がつむぎの家に遊びに来ました。

ケイスケくんとヨウくんは、祖父母交流会以来、ネイチャークラフトに興味を持ち、今度は鉛筆ホルダー(交流会では4年生が制作もの)を作りたいと挑戦し、出来上がった作品を見つめながら思いにふけり、ヨウくんとユイトくんは、大好きなヤマトと遊んでいました。


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その後、原っぱに移動し、生きもの大好きなユイトくんは、跳ね回るエンマコオロギを素手で捕まえ、「コオロギ捕まえたよ!」と上手に握って見せてくれました。

ユイトくんは、つむぎの家にお兄ちゃんと来たのは初めてですが、もうすっかりつむぎの家が気に入ったようでした。

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木登り大好きなヨウくんは、柿の木にスイスイ登り子ザルのように戯れていました。

ユイトくんも挑戦しようとして木から滑り落ち、左足をすりむいてしまい一瞬痛そうな顔をしましたが、何もなかったかのように再びあそび始めました。お兄ちゃんたちのやることを、見よう見まねでチャレンジし、失敗を経験の糧として成長していく、次の世代の綾里っ子が、ここに育っています。

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Yの形をした枝を拾ってきたユイトくん、宝物でも見つけたように離さずに持ち歩き、パチンコにしたり動物の角にしたりと3年生のお兄さんと一緒に遊んでいました。

クルミ拾いに熱中していたミウちゃんも男の子達の遊びに見とれていました。

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午後からは、3年生のハルちゃんとナオちゃん、ナオちゃんの弟のトモキくん(年長組)とやはり3年生のマナトくんに弟のユウホくん(年長組)が遊びに来ました。

祖父母交流会での余韻が残っているのか、ハルちゃんがクラフトをしたいと言い出し、午前中に来たケイスケくんたちが鉛筆ホルダーを作っていった話をしたら、「私たちも作りたい!」とみんなで鉛筆ホルダー作りに挑戦しています。

普段使うことのないカッターを使っての工作はどうかな?、と思いましたが、器用に操作して小枝を削っています。

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なんと!、それを見ていた、こども園年長組のユウホくんとトモキくんも「やりたい!」とナイフを手に木を削っています。ちょっと不安でしたが左手の親指でナイフの背を押すやり方を教えてあげると上手にナイフを使いこなしていました。

現在では、小さな子どもたちに、刃物を操作させること事態が、危険であるということで、学校はもとより幼稚園では決して使わせないことが徹底していますが、安全な使わせ方を教えれば、こんなに小さな子どもでも、ちゃんと削れることができることに感心しました。

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お兄ちゃん、お姉ちゃんと一緒に、オリジナルの鉛筆ホルダーを手に、みんなで完成の喜びあふれる笑顔を見せてくれました。

上の子の姿を見て、下の子はいつも追いつきたいと思っている。そんな姿を、目の当たりにして、危険な挑戦をさせた(私たちの心配をよそに)、子どもたちの達成感に溢れた眼差しに、幼き時代の面影がダブってきました。



南方系の昆虫 ータイワントビナナフシー

2013年09月23日 | 昆虫

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昨日、30年以上も放置していた長屋の片付けをしました。すると樽の底に体長4センチほどで、まるで松の葉が動いているような生き物がいました。

一瞬、「ナナフシ?」と思いましたが体に節が見当たりません。足は長く4本、ザトウムシ??それともクモ??初めて目にしただけに頭の中が大混乱しましたが、とりあえずカメラの収め、その後、調べてみました。


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長い触覚を持ち、背中には羽らしきものがついています。4本脚と思っていましたが前足は揃えて前に突き出していることが分かり、タイワントビナナフシと同定しました。間違っているかもしれませんが・・・・。


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タイワントビナナフシは、南の島の台湾や中国、東南アジアでは普通に見られる種のようです。

日本では中部地方以南に生息するナナフシの仲間で、「タイワン」の名が付きますが、外来生物ではないそうです。

もし、タイワントビナナフシであれば、南方系の生き物が寒冷な東北にまで生息域を広げたことになりますね。これも温暖化の影響でしょうか?。

長年放置した長屋から現れた生き物だけに、密かに生きながらえた”珍虫”と期待していましたが、南の島の生き物とは、とても残念です。