大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

”マムシ”に咬まれたヤマト

2014年06月19日 | ヤマト

「朝の散歩は山へ、夕方の散歩は街へ、そして日中はお留守番」と言うスタイルで定着した犬のヤマトの一日。

山コースは基本的に、ヤマトが選んだ道を歩きますが、山の急斜面を駆け上ったり、ヤブの中に入っていこうとするときにはコースを変更することもあり、今朝も、笹薮に入ろうとしたのでコースを変えて林道を歩いていくと、比較的草丈の低い旧棚田の中に入っていきました。

林道から4mほど歩いたところでヤマトが突然「キャン!ン!」と叫んで宙に浮かびました。足元の草むらを見ると、マムシの銭型模様が・・・。

ヤマトに目を移すと、右の口元からは血が滲み出しており、「マムシに咬まれた!」との恐怖が頭をよぎりました。

急いで川に下りて、まず血で汚れたところを水で洗い流し、「すぐに、家に帰ろう!」と手綱をひきましたが、ヤマトが思うように動いてくれません。川から林道に上がった所で身体を横たえようとしていて、ここで歩けなくなったら大変と(15kgのイヌを抱えて、約1㎞の距離を戻らなければなりません)、ヤマトを無理無理引っ張りながら自宅に向かいました。普段なら、ヤマトに引っ張られながら歩くのですが、今回は、小走りに走る私に引っ張られながら家に戻ってきました。家に着くと、具合悪そうに体を横たえていました。

とにかく病院に連れて行かなければ!との思いで、すぐに車に乗せ、動物病院に向かいました。

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車の好きなヤマトは、右鼻から血の混じった泡を吹きながらも、自ら車に乗り込んでくれました。

マムシの毒が回ってきたのでしょうか、右側の口元がみるみるうちに腫れ上がってきましたが、目は爛々と輝いています。

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それでも、初めての動物病院に興味津々。診察室に入ると、今度は喉元が腫れあがってきました。

病院では、診察台に乗せられてもおとなしく、抗生剤と炎症を抑える注射をし、栄養点滴をしてもらいました。

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午後には、下顎から首全体に腫れがまわり、まるでブルドックのような様相になってきました。

放課後、ヤマトが大好きなショウキ君が遊びにやって来ました。そうしたらヤマトは、けなげにも小屋から出てきて、相手をしようとしています。ショウキ君は、心配そうにヤマトの体をさすってあげていました。

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その後、何人かの子どもたちが遊びに来ました。様相が変わったヤマトを見て、綾里っ子たちもヤマトを優しくいたわってくれました。

「ヤマトかわいそう!」「マムシにかまれたのが、千田さんじゃなくてよかったね。」とマナちゃん。

ヘビは、こちらから危害を加えなければ襲うことはない!と思っていましたので、これまで朝の散歩では、警戒もなく草むら等に入ってきました。

しかし、今朝は霧が深く、マムシは活動前の休息中だったのでしょうか。普段のヤマトは、動くモノに過敏に反応し、じゃれたりしているのですが、ヘビが横たわっているとは知らずに、ヤマトが静かに足を踏み出す中で、ヘビの体を踏んでしまったようです。マムシもびっくりしたのでしょう。

思いがけない悲惨な出来事でしたが、ヤマトも思いのほか元気で、夕方の散歩にも行きたいそぶりを見せ、食欲もありほっとしました。