昨日の昼下がり、綾里っ子たちがつむぎの家に遊びに来ました。
私どもは昼食前だったので「お昼を食べてくるからね」と言って一旦家の中に入り、昼食を済ませて外に出ると、綾里っ子たちは、イナゴやクサキリ、シオカラトンボやアキアカネを捕まえて元気よく遊んでいました。
ヤギのユキちゃんに、以前から会いに来ていたミリアちゃんが、「ユキちゃんと一緒に散歩したい!」と言いだし、いつもの散歩コースを歩くことにしました。
男の子たちは、ユキちゃんと遊ぶのはこの日が初めて、ユキちやんも子どもたちに囲まれ嬉しい様子で、坂道を競争しながら駆け上がってきました。
綾里っ子たちは、ユキちゃんの好きな草を摘んで口元へ、食べてくれれば笑みがこぼれ、そっぽ向かれるとがっかりした表情で、また新しい葉を摘んでユキちゃんに食べさせ楽しんいる様子。
子どもたちとしばらく一緒に過ごしたユキちゃんは、すっかり慣れて飼い主と離れても綾里っ子たちと安心して散歩していました。ハルキ君とアキ君はユキちゃんのまねをして後を追い、アキ君はヤギになりきっています。
ユキちゃんの背中に乗ったシュンヤ君。
生後7か月のユキちゃんにはちょっと重そうです。
ユキちゃんのお相手の合間に、綾里っ子たちが近くの柿の木で木登りを始めました。
するとヤギのユキちゃんも子どもたちの様子をジッと見つめています。
綾里っ子たちと目いっぱい遊んだユキちゃんは、疲れた様子で、ひざを折り体を横たえてしまいました。
子どもたちもユキちゃんに寄り添って蹄や尻尾を見つめながら触れ合っていました。
男の子たちは、ユキちゃんとは初めてでしたがとてもよく遊んでくれ、中でもオウスケ君は、「ユキと別れたくない!」とすっかりお友達になったようです。
夕方、オウスケ君のおばあちゃんが迎えに来てくれましたが、オウスケ君は「もう少し遊びたい!」としばし遊んだ後にしぶしぶ帰っていきました。
男の子でこんなにもユキちゃんに興味を示し、遊んでくれたのは初めてです。
食いしん坊のユキちゃんの大きなおなかに驚いたり、お尻をのぞいては不思議がったり、乳房を触って柔らかい感触を楽しんだりと、ヤギと目いっぱい遊んでくれた綾里っ子たちの休日のひと時でした。
キシタバ(ヤガ科)
足音を避けるように草むらから飛出し、庭木に止まったキシタバ。
全体的には茶褐色ですが、後翅は黄色と暗褐色の鮮やかな模様があり、飛ぶと目立ちかざぐるまが回っているような動きに見えます。
カメラを向けると危険を感じたのか、電線の高さほどに舞い上がり、スズメと鉢合わせになりスズメの餌に・・・・。
と思ったら、後翅の一部を食われたようでスズメからのがれ道端に急降下してきました。
その後、前翅を飛行機の翼のように広げ、バランスをとりながら歩いて足早に茂みの中に消えていきました。
成虫で越冬したチョウが、春先に翅をぼろぼろにしながら命をつないでいる姿をよく見かけますが、後翅が欠損したこのキシタバも無事に生き延びてくれるでしょう。
昼間、チョウのように舞いあがり、人目には存在感を主張するように目につく模様のキシタバの翅、天敵の鳥たちにはどのように映るのでしょうか。
シロスジアオヨトウ(ヤガ科)
ビニールハウスの中で、収穫の終えたスイカ蔓の後片付けをしていると、ひとまとめにした蔓の間からひらりと飛び出してきた蛾、シロスジアオヨトウです。
名前のごとく、暗紫色の翅に緑の苔斑があり、中央には白い筋が走っている蛾です。
透明感のある翅に緑色の斑紋が生え、その美しさに見とれました。
身動きせずにジッとしていたので、手を伸べると上がってきました。でも不思議なことに、突然翅の色が一変し暗褐色に変わりました。
透明感のある始めの色は羽化したばかりだったのか?それとも周りの環境に合わせて色を変えたのか?身の危険を感じて変身したのか?一瞬の色変わりに驚きました。
正面から見ると恐い人面のようです。
幼虫は、タデ科の植物を好んで食べ、農作物にとっては害虫ですが、美しいものは美しいと農作業をしながら翅の神秘に瞑想した一時でした。