大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

稲刈りを終えて

2011年09月30日 | 里山風景

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今年は、秋晴れに恵まれ、丸3日間で稲刈り、ハセ掛けを終えました。

刈り取った田んぼで出会った生き物をアップしてみました。

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シュレーゲルアオガエル

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エンマコオロギ

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ハシリグモ

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ケムシ

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キクヅキコモリグモ

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オオゴミムシ

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アオムシ

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アオバアリガタハネカクシ

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アカガエル

刈り取られた稲から振り落とされたアオムシ、一面が明るくなって逃げまどうオオゴミムシ、稲束の中に身を隠すアカガエル、右往左往に走り回るハシリグモ、生活の場を奪われた生き物たちはどこに行くのでしょう。

生き物との出会いに一喜一憂しながら、稲刈りを無事に終えました。


除草剤を使った田んぼと無農薬の田んぼ

2011年09月29日 | 里山再生

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除草剤を使った田んぼです。

稲刈りしたばかりの田んぼの様子、草が一本も生えていません。

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稲刈り直後の、つむぎの家の田んぼです。

オモダカ、キカシグサ、イボクサ、ホシクサ、コナギ、セリなどの雑草が顔を出しました。

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ウミネコが餌をついばみにやって来ました。

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アカハライモリは、稲を刈られ、隠れ場を失い戸惑っています。産卵は終えたでしょうか?

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カエルは、餌を探しながらも、敵から身を守るために必死です。

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稲刈り機に巻き込まれたヤマカガシ。

通常は逃げるのですが、獲物に夢中になっていたのでしょうか?

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田んぼに落ちたクルミを食べた、野ネズミの食痕。

無農薬の田んぼには生き物たちのさまざまなドラマがあります。

地球環境にやさしいとか、人にやさしいと銘打ってさまざまな農薬が出ていますが、自然の一員である人間が農薬で自然を改変し、自然の摂理に背くことの怖さを感じます。


ヘチマの観察と収穫

2011年09月28日 | 小学生の体験学習

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9月上旬のヘチマ棚

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屋根まで蔓を伸ばして広がりました。

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昨日、理科教材として栽培したヘチマの観察と収穫に、4年生がつむぎの家にやってきました。学校を出る前にヘチマがどうなっているのか?どのくらいの数がなっているか等、イメージ学習をしてきたようです。

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ヘチマが完熟し、落下して風雨にさらされ、自然にできたヘチマたわしを手に、触った感触や形など興味深く学習しています。

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自由にヘチマ観察、どんな発見、気づきがあったでしょう。

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匂いを嗅いだり、頬ずりしたりと子どもたちの興味・関心はつきません。

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スケッチをしながら、気づきや発見したことを記録しています。

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巻きひげが、右巻きと左巻きになっていることに気づきました。

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ヘチマの種には、水分が多く、芽を出しているのを見つけました。

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ヘチマを一本づつ持ち帰り、たわし作りに挑戦です。

水分95%のヘチマをたたき、その音に「ヘチマ楽器が作れるぞ~」とか 腐りかけたヘチマの臭いをかぎ「牛のうんこの臭いがする」等々五感を駆使した豊かな感性に大いに刺激され、元気をもらいました。

*ヘチマ(糸瓜)

本来の名前は果実から繊維が得られることからついた糸瓜(いとうり)でこれがのちに「とうり」と訛った。「と」はいろは歌で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」の意で「ヘチマ」と呼ばれるようになった。今でも「糸瓜」と書いて「ヘチマ」と訓じる。沖縄ではナーベーラーと呼ばれるが、これは果実の繊維で鍋を洗い(なべあらい)に用いたことに由来するという。・・・ウィキペディア

ヘチマの若い果実はミネラルが豊富で、旨味が凝縮し、独特の風味があり、飲み薬としては咳止め、むくみ、利尿作用、肌にぬると、汗も、ヒビ,あかぎれなどに効果があるそうです。


ハセ作りと稲刈り

2011年09月27日 | 里山風景

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ハセ(稲架)・・木を組んで、刈り取った稲をかけ、自然乾燥させる所。地域によりいろんな言い方があります。

長年に渡って、大小迫でハセ掛けを作ってくれています植木さんのハセづくりを観察してみました。

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金棒で穴をあけ、X型にハセ木を立てています。

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曲がりくねったハセ木の曲がりをうまく活用しています。

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古くなったハセ木の先を、鉈で削っています。

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60年も前から使っているというクリの木です。外見は悪いが、削るときれいな木肌が見えてきました。

ハセ木には、ハンノキやトネリコを使う所もありますが、ここではクリの木を使っています。腐りにくく、とても丈夫で古木ほど長持ちするそうです。

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見る間に形になってきました。下段のハセ棒を縄でつるし、くくりつけています。

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ハセ木に稲がかけられ、田園のシンボルともいえる風景に変わりました。

植木さんは、左中央で2つ目のハセを作っています。夫は、懸命に稲刈りをしています。

ハセ掛け稲は、太陽をいっぱい浴び、何日もかけてゆっくり自然乾燥させる古来からの方法です。植物本来の生命力を引き出し、おいしいお米にしてくれます。


稲刈り前の田んぼ

2011年09月26日 | 里山風景

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先日、農業関係者が、鹿による食害と作柄調査のために、60株の稲を手刈りしていきました。

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手前の取水口近くの稲は、色づきが遅いですが、今日から稲刈りです。

稲を刈り取る前に、今どんな生き物が生息しているのか田んぼの周りを一巡してみました。

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アキアカネ

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ナガコガネグモ

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ナガコガネグモの卵のう

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ナカムラオニグモの巣、

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クモの巣から出してみたナカムラオニグモ

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ハシリグモ

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ベニシジミ

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アマガエル

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ヤマトシジミ

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イトトンボ

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コカマキリ

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イチモンジセセリ

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イナゴ

今年は昨年よりイナゴが増えました。布袋いっぱいにイナゴを捕まえた、在りし日にはほど遠い数ですが、いつの日かイナゴの佃煮を作ってみたいと思っています。

田んぼの泥を食べ懸命に働いてくれたエラミミズやアメンボ、イモリ、カエル、マツモムシ、クモ、ヤゴ等々、田んぼはいろんな生き物で賑わいました。中でもヘイケボタルは、たくさんの子どもたちに夢を与えてくれました。

ため池で遊んでいた親子が、ガムシやカワトンボのヤゴ、ヌマガエルを見つけ喜んでいました。今後は、地域の子どもたちが楽しんでくれた小さなため池を広げ、タガメやゲンゴロウ、ドジョウの再生をと願っています。