コフキコガネの交尾
このところ本格的な猛暑日が続き、日中の暑さを避けて朝晩の涼しい時間に農作業をする日々です。
昨日、雨上りの夕刻時のこと、シカ食害防護ネットをしめて帰ろうとしました。すると突然、頭上で「ブーン ブーン」と羽音をたて、重々しく飛び交う虫たちがいました。ミツバチの大群??。
恐怖心におびえながら虫たちの姿を追っていると、あれよあれよと言う間に、近くの柵や杭に止まりました。パートナーを求めてあらわれたコフキコガネのようで、相手を見つけたコフキコガネは、すぐに交尾を始めました。
コフキコガネ(コガネムシ科)
コフキコガネは、全身に生えた毛がまるで粉をふいたように見えることから命名。
杭に止まって交尾中のコフキコガネは、一様に同じ格好で静止し、オスのコフキコガネは前肢を前に振り上げ、直立姿勢でバランスをとっています。
真上から見た交尾の様子。初めて目にした光景です。
真横から見ると、メスとオスが直角の形になっています。
オスのコフキコガネは、何とも滑稽な姿ですね。
せわしない羽音がやんだ後、いたるところの杭に静止し交尾、交尾後は三々五々と暗闇に吸い込まれるように消えていきました。
コフキコガネの大群が何処からともなく突然現れ、瞬く間に交尾、そして何もなかったかのように散っていった夕暮れ時の一瞬の出来事に、驚きと感動をおぼえました。
お役にたてて嬉しいです。