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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

森の学習会 その2、ー子どもたちは遊びの天才ー

2011年10月18日 | 小学生の体験学習

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森の学習会の午後は、「たたき染め」から始まりました。子どもたちは、たたき染めの材料集めに夢中になっています。

*たたき染めとは、白いガーゼのハンカチを二つ折りにして、ハンカチの間に植物の葉や花を挟み、スプーンの裏側でたたくと植物の色が浸みだし、いろんな形や文様ができます。

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栗の木の周りで集めた自然の素材(カタバミ、ヤマハッカ、シダ等)を、ハンカチの間に挟み板の上で、スプーンでたたいています。

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たたき染めに夢中になっているとき、突然、頭上から大きな栗のイガが落ちてきました。

ホナミちゃんがイガを上手につかみシートの外に出しました。

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ハンカチを開くと、左右対称のいろんな形の模様がでてきました。

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シダやクローバー、ヤマハッカなどの形や色が自然のまま映しだされ、子どもたちの歓声が響き渡りました。

たたき染めを通して、葉っぱや花の色や形、葉脈やつくりなど、視覚だけでは気づかない植物のつくりを学びました。

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たたき染めが終わった子供たちは、自然の中で遊び道具を見つけたようです。

なんと、先ほど切り出した丸太の上で「タッチ ジャン」と言ってじゃんけんゲームを始めました。丸太の上で、微妙にバランスをとりながら、身近にある素材を利用して遊ぶ、子供たちの知恵と冒険心に感心しました。

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「タッチ ジャン」は左右両方から攻め、ぶつかり合った人同士が手と手を合わせてからじゃんけんをして、負けた人は丸太から下りるという遊びです。

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さらに、伐倒した長い杉の、地面から浮いた先端の部分を利用してトランポリンを始めました。先端の細丸太に上がりうまくバランスを取りながら木の反動を利用して、楽しんでいます。

太くて硬いと思っていた杉丸太が、こんなにもしなやかで弾力性があり、それを発見し遊びの素材にする子どもの発想の豊かさに脱帽!

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ユウカちゃんに手を添えてもらって、ミイカちゃんは丸太のトランポリンにすっかりはまっています。

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一方では、木登りは子供たちの大人気。「ぼくも 私も」と、せめぎ合っています。

雨上がりで木肌がぬれ、滑り落ちるのではと心配でしたが、子どもたちはなんのその、木の上から飛び降りたり、ぶら下がったりと木登りを満喫!

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そうこうしているうちに、午後2時半のお帰りの時間になりました。

リュックを背負っても、森への別れを惜しむように振り返り振り返りながらつむぎの家に向かいました。

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つむぎの家に到着し、お別れのご挨拶です。

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サムライキングも遠野にお帰りです。

馬搬の仕事をしたいと言っていたホナミちゃんは、最後までサムライキングに手を振って別れを惜しんでいました。

危ぶまれたお天気も快方に向かい、大きな事故もなく無事に森の学習会を終えました。ただお昼時に、「千田さん、たいへ~ん」と川の方からの叫びに行ってみると、泥沼に足を取られ長靴が抜けなくなり、泥まみれになってしまったようで、友達どおしで助け合って、泥を川で洗い流していました。子どもたちの冒険心は尽きません。ハプニングはありましたが、子どもたちの笑顔からたくさんのエネルギーをもらいました。