降り続いた雨のせいか、このところ毎日のように里山にキヌガサタケが顔を出しています。
昨日も様子を見に行くと倒れたキヌガサタケのグレバにさまざまな昆虫が集まり、食餌中でした。グレバの下の方にはアオカナブンもぶら下がっています。
一番いい場所を陣取っている大きな生きものは、マイマイカブリ?と、一瞬思いましたが近づいてよく見るとミヤマクワガタでした。
ミヤマクワガタのオス
頭部の両側が耳のように張り出し、お腹は産毛のようなもので覆われ、体は茶色っぽく見えます。
昼間も活動するようです。
しばらく観察していると、キヌガサタケの下からアオカナブンが這い上がって来て、ミヤマクワガタと鉢合わせになりました。
すると、そこでミヤマクワガタとアオカナブンの戦いが始まりました。
アオカナブンは、攻撃したり、身をひいたりと、正面からミヤマクワガタに立ち向かっています。
近くには、コクワガタもいましたが「われ関せず」と言わんばかりに平然と食餌を続けています。
ミヤマクワガタが身を乗り出し、攻撃してきました。
ついに、アオカナブンを角で抑え込みました。アオカナブンは、鋭い武器を持ったミヤマクワガタにはかなわなかったようです。この後、アオカナブンはグレバを食べるのをあきらめ、ここから立ち去っていきました。
キヌガサタケの一等地を独占したミヤマクワガタ。
立派な角に、鎧をつけているような個性的姿は、やはり魅力的ですね。子どもたちが欲しがる一番の人気者です。
ようやくここ三陸にも、夏らしい暑さが戻ってきて、昨日はヒグラシの鳴き声が聞こえてきました。これから、つむぎの家の里山は一段とさまざまな生き物たちで賑わってくることでしょう。