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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

森の学習会 「馬(ま)っすぐに岩馬手(がんばって)必ず馬(うま)くいくから」

2011年10月04日 | 震災と復興

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「馬(ま)っすぐに 岩馬手(がんばって) 必ず 馬(うま)くいくから」プロジェクトにより、岩手県沿岸被災地の子どもたちに「笑顔」と「喜び」を願い、森の学習会(10月16日)が企画されました。

学習会の内容は、地駄(じだ)びきと森林インストラクターいわて会による森の体験学習(丸太切りやたたき染め等)です。会場はつむぎの家の山林で予定しています。

*地駄びきとは、山林から木材を運び出す時に馬を使って運び出す、地面を壊さない森にやさしい作業方法です。

昨日は、今月の16日に開催される森の学習会の下見と打ち合わせに馬方の岩間氏と7歳馬「サムライキング」、八丸ご夫妻(牧場経営)、佐藤氏(森林インストラクター)がつむぎの家に来ました。

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サムライキングは山に入る道中、草には目がないようで立ち止まって、おいしそうに雑草を食んでいます。

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木材の伐倒や搬出の場所に向かって、パッカパッカと蹄の音を響かせ歩いています。

筋骨隆々の肉体美です。

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森の学習会の会場に到着しました。

サムライキングは、馬方にすり寄って甘えるようなしぐさを見せ、たくましさの中にもやさしさを感じさせてくれました。

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立木の間や山の斜面、落葉落枝の多い荒れた森でもたやすく移動できるそうです。

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森林インストラクターの佐藤氏が、八丸ご夫妻に山椒の実を口に含んでもらい、木の実の香りや味を楽しみながら学習会の会場を後にしました。

森の学習会当日は、地駄びきの見学だけではなく、馬と触れ合ったり綱引きをしたり、自然体験等、沿岸被災地の子供たちがより元気になる楽しい企画がいっぱいです。秋晴れを願っています。

*打ち合わせ会に「サムライキング」まで下見参加してくれるとは思っていませんでしたが、岩間氏曰く、今日も仕事をして、その足で来られたとのことでした。馬搬の仕事は沿岸地域の利用が多く、馬方が少ないだけに結構忙しいとのことです。遠野から来られた30代の若い岩間氏ですが、馬搬の技術を生かした森にやさしい搬出方法を残していくために「遠野馬搬振興会」を立ち上げ、セミナーを開催し馬搬への関心を深め、後継者を育てようと意気込んでいました。

若者が自分の職業に自信と誇りを持って、生き生きとお話される姿は、何ともさわやかでした。