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イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

IZMIR KOFTE(イズミルキョフテ)

2009-01-17 00:09:56 | 料理


KOFTE(キョフテ)、トルコ料理には欠かせない挽肉を使ったお料理です。様々な種類がありますが、今回はイズミルの名がついたIZMIR KOFTE(イズミルキョフテ)をご紹介します。

私はお肉料理はあまり得意ではないのでレパートリーも少なく、作ろうと思うといちいちレシピを見ないと作れません。作るたびに違うレシピを見るので二度と同じものが作れないことも。でもこのイズミルキョフテは簡単。お好みの肉団子を作ってじゃがいもと一緒にトマトソースをかけ、オーブンに入れるだけです。

 

まずは、肉団子を作ります。牛挽肉、玉ねぎみじん切り、パセリみじん切り、卵、パン粉、塩、胡椒、クミンを混ぜて親指くらいの大きさの肉団子を作ります。
じゃがいももキョフテと同じくらいの大きさに切ります。



じゃがいも、キョフテの順に軽く油で揚げます。



耐熱皿、または天板にじゃがいもを並べ、その上にキョフテ、トマトを並べます。(この日は長ピーマンがなかったので使いませんでしたが、ピーマンを入れると色どりがきれいです。)



トマトペースト大匙1を1カップの水で溶いたものをまわしかけ、180度に温めたオーブンで30分ほど焼きます。(鍋でもできますが、私はオーブンで焼くほうが水っぽくならないので好きです。)
    
        AFIYET OLSUN!!!
   
  以前このブログを見た友達に「yukacanすっかりトルコ人になったね。」と言われました。
  レシピが大雑把だと言うのです…そお?



日本でもお味噌をこうやって売っているところがありますよね。

さて、またまたパザルでの1コマ、こちらでは何を売っているかわかりますか?今回のキョフテにも使ったトマトペースト、トルコ語ではDOMATES SALCASI(ドマテスサルチャス)と言います。トルコ料理には欠かせないドマテスサルチャス、使わない日は滅多にないかもしれません。パザルでは、ご覧のように売っているので埃が入ったり、何が入っているかわからない、と言う理由で私は長く買ったことがありませんでした。マーケットで缶入りのものを買っていたのです。


辛いもの辛くないもの、何種類かあるので味見をして買います。

ドマテスサルチャスはどこのマーケットでも簡単に手に入るのですが、赤ピーマンを使ったBIBER SALCASI(ビベルサルチャス)は、ちょっと探さないと見つかりません。以前ご紹介した「チェメン」を作るために使いたいビベルサルチャスは、やっぱり専門のお店やパザルのほうが見つけやすいのです。そうして勇気を出してパザルで買ってみると?美味しい!と言うわけで、ドマテスサルチャスにも手が出ました。缶詰のサルチャよりも味が濃くてトマトやビベルの味がしっかりとします。と言うわけで最近はここが私のご用達サルチャ屋さんとなりました。他にも様々な乾燥ハーブやサルチャの右側に並んでいる粉唐辛子などを売っています。






ほうれん草の美味しい季節、きれいなISPANAK KEKI(ほうれん草ケーキ)はいかが?
レシピは写真をクリックして下さい。

      






☆現在のイズミル☆



ZEYTINYAGLI AYVALI KEREVIZ(花梨?と根セロリのオリーブオイル煮)

2008-12-17 13:18:19 | 料理


KEREVIZ(ケレヴィズ=根セロリ)の季節になりました。日本で食べるセロリも、トルコで食べる根っこのKEREVIZ(ケレヴィズ=セロリ)も大好き。冬になってパザルにKEREVIZが並ぶようになると毎週買っては、その香りにうっとりとしていたものですが、最近はちょっと飽き気味で滅多に買わなくなってしまいました。ところが先日いつも行く美容院で「美味しいんだから!」と無理やり食べさせられたこの料理が意外な組み合わせでとても美味しかったのです。普通AYVA(アイヴァ=花梨?マルメロ?)を塩味の料理に使うという発想は私には全くなかったのですが、目からウロコの美味しさ。既にうちで何回も作りました。今年は当分このメニューのブームが続きそうです。昨年東京の高級スーパーマーケットで見たベルギー産の根セロリが100g158円(トルコの10倍近い!)でしたから、この写真くらいの大きさのセロリで多分1000円位?ぜひお試し下さいとは言えませんね。でも面白い味ですよ。



《作り方》約4人分。

KEREVIZ 2個
AYVA 2個
人参 2本
玉ねぎ 1個
じゃがいも 1個
レモン汁 1/2個分
砂糖 中さじ1
塩 適量
オリーブオイル 100cc
水 100cc

①みじん切りにした玉ねぎをオリーブオイル50ccで炒める、色が変わったら皮をむいて芯を切り取って一口大に切ったAYVAを加える。
②サイコロ大に切った人参、じゃがいもを順に加えて弱火でAYVAが柔らかくなるまで炒める。



③その間にKEREVIZをむき、厚さ1センチくらいの円形に切る。レモン汁をぬっておく。
④別の鍋にKEREVIZを並べ、オリーブオイル50ccと水100ccを加え蓋をして中火でKEREVIZに火を通す(ここで完全に柔らかくしないように)。


KEREVIZを煮ます。


⑤②を④の鍋に加えて、塩、砂糖で味付けをし中火でKEREVIZが柔らかくなるまで煮る。

レシピによっては⑤でオリーブオイルを更に50ccまわしかけるものもありましたが…。なくても十分美味しいと思います。グリンピースを入れてもきれいでした。

Afiyet olsun!!!





まだ飛ぶ練習もしていないのにいつの間にか巣から落ちていたクムル雛。
数時間にわたる捕物の結果無事に巣へ戻してやりました。
笑っちゃいます。

    






☆現在のイズミル☆



BIBER DOLMASI(ビベルドルマス=ピーマンの詰め物)

2008-11-29 00:06:33 | 料理


BIBER DOLMASIと言えば、トルコの代表的なお料理の一つです。小学校の調理実習でピーマンの肉詰めを作ったことを覚えているけれど、トルコで主にピーマンに詰めるものはお米です。挽肉を加えて温かく頂くものと、お肉を入れずにオリーブオイルで調理して冷たく頂くものがあります。


ピーマンのへたとり器(?)ヘタの部分に突き刺してくるっと回せばこの通り。

今まであまりBIBER DOLMASIは作らなかったのですが、ある日パザルでこんな道具を見つけてから、この道具が使いたくてついついDOLMA用のBIBERを買うようになってしまいました。


形は日本のしし唐にも似ていますがかなり大きいです。辛いもの、辛くないものがあります。

トルコのピーマン、普通のお料理やサラダに刻んで入れる時は長細いCALISTON BIBER(チャリストンビベル)と言うものを使います。そしてDOLMAには、日本のピーマンと同じ形のDOLMALIK BIBER(ドルマルックビベル=ドルマ用ビベル)を使います。



BIBER DOLMASIはあまり回数作ったことが無いので、作るたびに色々なレシピを参考にするのですが、なかなか「これ」と言うものが見つからなかったところ、今回参考にしたレシピは作り方もシンプルで味も私好みのBIBER DOLMASIとなりました。


BIBERに詰めた後で油や具が余ってしまったら一緒にかけてしまいます。

《作り方》

・BIBER 10個位
・トマト 1個(彩りを兼ねて蓋に使う、余ったら刻んで具の中へ)
・米 1カップ
・玉ねぎ 1個
・乾燥ミント 中さじ山盛り2杯
・イタリアンパセリ、ディル 適量(多めの方が美味しい)
・レモン汁 1個分
・オリーブオイル 1カップ(半カップで十分)
・熱湯 2カップ
・砂糖 中さじ1杯
・塩 適量

①みじん切りにした玉ねぎをオリーブオイルで透明になるまで炒める。
②洗っておいた米を①に加えよく炒める。塩、乾燥ミントも加える。
③熱湯1カップを②に加え、鍋の蓋をして水分がなくなったら火からおろす。
④③へみじん切りにしたイタリアンパセリ、ディル、レモン汁を加え、蓋を少しずらした状態で15分置く。
⑤その間にBIBERのへたと種を除いておく。
⑥④の具をBIBERの中にふんわりと詰める。
(詰めすぎると調理中に中身がこぼれます)
⑦BIBERの上にちょうどよい大きさに切ったトマトで蓋をする。
(BIBERの蓋を捨てずに、トマトの代わりに使うこともできます)
⑧オーブン用の容器にBIBERを横にして置き、熱湯1カップを注ぐ。
⑨上からつやを出す為にオリーブオイルを少し(分量外)まわしかける。
⑩180度に温めたオーブンに入れて、BIBERに焦げ目がついたら出来上がり。約1時間。
(途中でBIBERをひっくり返し裏側にも焦げ目をつけます)



 Afiyet olsun!






このところお天気が余りよくないのですが、そのおかげでこんな雲を楽しむことができます。
       





☆現在のイズミル☆



PATLICAN(パトゥルジャン=茄子)

2008-09-19 00:59:59 | 料理

台風一過のような今日のイズミル湾。

水曜日から温度が下がると天気予報、ものすごく期待していたのに昼間は暑くて暑くて嘘つきー!と思っていました。夕方ちょうどイフタルの頃に上空が曇り始め、突然ものすごい雷・稲光!こちらへ近づいてきたと思ったらあっという間に、本当にあっという間に暴風雨となった昨日のイズミル。1時間続いたらさっと止みましたが、一気に気温が下がって空気のにおいまで秋のにおいが。日本ならいっせいに虫が鳴き出すなあなんて思っていました。

前日の同じ時間に比べて今日の気温は10度以上下がっています。極端すぎるこの気温の変化です。いよいよイズミルにも秋の訪れ?秋→秋茄子?とやっぱり連想するものはラマザン中にもかかわらず食べ物です。



日本の茄子紺色に色よく揚がったナスの煮浸し、も懐かしいけれどトルコにも茄子料理はたくさんあります。今日は私の好きな茄子料理ベスト3をご紹介。



夏も後半になるとパザルにはこのようなでっかい茄子が並びます。どのように調理すればよいのかわからず今まで買ったことがなかったのですが、今年勇気を出して買ってみると肉厚の茄子の美味しいこと!すっかり病みつきになって今年の夏は何キロ買ったことでしょう。


餅網はもちろんMADE IN JAPAN!


私は皮を剥くというよりも、スプーンで実をかき出します。

この大きな茄子、パザルのお兄さんによると肉が厚いのでkozleme(キョズレメ=焼き茄子)に向いているとのこと。さっそく焼き茄子のサラダを作ってみました。餅網でじっくりと身が柔らかくなるまで焼き、焦げた皮をむいたら包丁でたたき、にんにく入りヨーグルトと塩で和えます。これだけでも美味しいですがピーマンのみじん切りやクルミを入れると更に美味しい。にんにく入りヨーグルトバージョン以外にも焼き茄子にトマト、きゅうり、玉ねぎなどお好みの野菜を細かく切って混ぜ合わせ、酢、塩、胡椒、醤油、オリーブオイルで和えたサラダもお気に入りです。



次は前回も書きましたが、義妹の家でご馳走になったイフタルメニューでKARNIYARIK(カルヌヤルク=おなかの割れ目)と言うすごい名前のお料理。
茄子を揚げ、別のフライパンで玉ねぎ、ピーマン、トマトなどのみじん切りと挽肉を炒めて味付けしたものを名前の通りナスのおなかに開けた割れ目に詰めてオーブンで焼きます。鍋で煮てもできますが、私はオーブンで焼いたほうが味がしっかりするので好きです。


普通の茄子で作るときは1本丸ごと使いますが、大きな茄子は半分に切りました。


オーブンに入れる前に水で溶いたサルチャ(トマトペースト)をまわしかけます。

KARNITARIKに似たお料理でPATLICAN OTURTMASI(パトゥルジャンオトゥルトマス=ナスを座らせたもの?)。これは茄子を一口大に切って揚げたものをオーブン皿に並べ、その上にKARNIYARIKに詰めた挽肉の炒め物をのせて焼きます。





茄子、挽肉の炒め物を2回繰り返して重ねます。



どちらも結構油たっぷりのお料理ですが、ナスはやっぱり揚げたものが好きです。対策としては揚げる前にできるだけ長い時間水につけ十分水を吸わせると揚げた時に油を吸わなくなるのだそうです。ただし揚げる前にしっかり水気拭いておかないとキッチンに、そして顔や手にまで油がはねて大変なことになります。


    ※詳しいレシピをご希望の方は私のトルコ料理バイブル
    「TULAYのトルコ料理」肉料理編にレシピがあります。

    http://www.asahi-net.or.jp/~qk5h-oosk/
    ただしいずれもオーブンではなく鍋で作っていらっしゃいます。

《追記》
ナスの皮に含まれるナスニンとはアントシアニン系色素の一種でポリフェノールの一種です。ナスニンには強力な抗酸化作用があり、ナスニンの抗酸化作用はブロッコリーやほうれん草より強いと言われています。ナスニンは喫煙やストレスなどによって体内に発生し、ガンや生活習慣病のもとになる活性酸素を抑え、またコレステロールの吸収を抑える作用もあります。
また、ナスニンは眼の網膜にあるロドプシンの再結合に働きかけるため、眼精疲労の回復に役立つと言われています。ナスニンを摂取するには、茄子を皮ごと食べる必要があります。ただしナスニンは水に溶けやすいので、煮物やみそ汁など、汁も食べられる料理が効果的です。
 

    「健康マトリックス」http://kenko.it-lab.com/info.php/108/より。





本日21時過ぎの外気温。涼しい涼しい~♪
    






☆現在のイズミル☆



RAMAZAN SOFRASI(ラマザンソフラス=ラマザンの食卓)

2008-09-14 00:04:30 | 料理

Sさん用RAMAZAN SOFRASI。レンズ豆のスープ、鰯の揚げ物、
ズッキーニとトマトのオリーブ油煮、焼き茄子のサラダ、赤パプリカのマリネ、ルッコラサラダ。


ラマザンも14日目、ほぼ折り返し地点です。今年のラマザンはなんだかするーっと過ぎていきます。でも相変わらず日中の気温35度前後のイズミル、喉が渇くのがやっぱり一番つらいですね。
今までに2回IFTAR(イフタル=日の入り後に食べる断食あけの食事)へお客様をお迎えしました。まずは同じくイズミルに住むJAPON GELIN(ジャポンゲリン=日本人嫁)お友達のSさんご夫婦。トルコでは9月1日に魚の漁が解禁になります。今年はたまたまラマザン開始と共にお魚も多少安くなりました。ふだんあまり魚を食べる機会がないというSさんご夫婦にはSARDALYA(サルダルヤ)と言う鰯の一種をとうもろこし粉で揚げてみました。


Sさんご夫婦。

Sさんは毎週のように我が家へ遊びに来てくれて、パザルでの買い物を手伝ってくれたり一緒に和食を作って日本の味やおしゃべりを楽しんでいます。だから我が家のキッチンのどこに何があるか冷蔵庫や棚の中まで知っているし、お料理の手順もわかっているので、一緒にキッチンに立つのがとても楽しいのです。トルコ人だと手順が違って、日本人同士なら「まあいいか」で済ますことでも「こうしないとだめ!」光線を感じて私はトルコ人とキッチンに立つのは好きではありません(きっぱり!)。トルコ人がお客様だとできればキッチンへの出入りを禁止し一人で奮闘したいほうです。だから普通ならIFTARの時間が近づくとあわててパニックになる私ですが、今回はSさんに手伝ってもらって楽しく余裕で準備ができたのでした。


アンネ達用RAMAZAN SOFRASI。レンズ豆のスープ、GUVEC、BORULCEサラダ、
SEMIZOTUサラダ、自家製きゅうりの漬物。


次にアンネを呼ぶことに。アンネに「IFTARに招待したいんだけど」とメッセージを送ると「テイゼ(夫の叔母)が今家にいるの」と返事。「もちろん一緒に来てください!」と言うことに。ところが少しして義妹から「私は行っちゃいけないのー?」とメッセージ。義妹は旦那さんが休みの日に別に呼ぼうと思っていましたが、そう言うなら来てもらいましょう。と言うことで一気に6人に。この日は朝からなぜかGUVEC(ギュヴェチ=土鍋)料理が食べたかったので、茄子とじゃがいも、ピーマン、トマト、玉ねぎ、牛肉をGUVECでグツグツ煮込みました。


IFTARはまずHURMA(フルマ=ナツメヤシの実)やZEYTIN(ゼイティン=オリーブ)から始めます。

翌日は義妹がIFTARに招待してくれました。義妹のIFTARメニューはKARNIYARIK(カルヌヤルク)という茄子のおなかにミートソースを詰めてオーブンで焼いたもの。そして箸休め(?)にVISNE(ヴィシュネ=サワーチェリー)のコンポストがあってとても美味しかった。


義妹のRAMAZAN SOFRASI。白いものはCACIK(ジャジュク)と言うきゅうりと
ヨーグルトの冷たいサラダスープ。赤いものがVISNEのコンポスト。


 

 
エリフ嬢、なんとしても大人のお皿とスプーンで自分でで食べたい。

こうやって呼ばれたり呼んだりが続いてラマザンピデを多めに買ってしまうので、どうしても固くなったピデが残ることになります。そこでインターネットで固くなったピデの救済メニューを検索。


固くなったラマザンピデ。


小さく切ります。

ピデを小さく切ったものをヨーグルト、白チーズ、卵、溶かしバター、KEKIK(ケキキ=タイム)で作ったソースに混ぜます。


ソースの分量は適当。でも滑らかな液状に調整します。


固くなったフランスパンでもできそうですね。


上にツナをのせてオーブンで焼き色がつくまで焼いて出来上がり。私はとても気に入ったのですが、食べ物は何でもきれいに食べてくれる夫が珍しくあまり食べませんでした…。何が気に入らぬ?でも日本人には受ける味だと思うんだけどなあ。





ちっとも育ってくれなかったベランダの朝顔、ようやく少しずつ花開いてきました。
      






☆現在のイズミル☆



     

MUCEDDERE(ミュジェッデレ)

2008-08-15 09:25:30 | 料理


木曜日のパザルで買ったもの達、全部で9キロありました。最近はイズミル在住の日本人のお友達が毎週のように遊びに来てくれてパザルへもつきあってくれるので、ずいぶん助かっているのですが、それでも彼女のいない木曜日は汗ふきふき重い荷物を持って坂道を昇ったり下がったり。そんな私をかわいそうに思ってか遠い日本から匿名希望Tさんが、強力な助っ人を送ってくれました。手作りのパザルバッグです。昨日そのバッグで早速パザルデビューを果たしたのですが、たっぷり入ってかつ紐が太いので肩に下げても食い込まずにとても楽に運べました。その他にも手作りの色々や心づくしの贈り物を送ってくれたTさん、どうもありがとう!



パザルで買ってきたミニきゅうりでは昨年に引き続きTURSU(トゥルシュ=漬物)をつけました。半月後に迫ったラマザン(断食月)のSOFRA(食卓)に間に合うといいのですが。



緑メルジメッキ豆(レンズ豆)で作ったものが「MUCEDDERE」。これは料理の本に載っていたのですが、緑メルジメッキ豆が大好きなので早速作ってみました。甘い玉ねぎと緑メルジメッキ豆の味がとてもよく合ってこれから定番になりそうです。


MUCEDDEREの材料のYESIL MERCIMEK(緑メルジメッキ豆)(左)と
BULGUR(ブルグル=ひきわり小麦)(右)。


MUCEDDEREと言うのはトルコの南東部、シリアと国境を接するKilis(キリス)と言う県の郷土料理だそうです。



MUCEDDEREの作り方

・緑メルジメッキ豆1カップ
・ピラフ用ひきわり小麦2カップ
・玉ねぎ2個
・水3カップ
・塩
・粉唐辛子
・オリーブオイル


肝心のピラフが見えませんが・・・。

①水に浸しておいたメルジメッキ豆の水を切り、鍋でひたひたになるくらいの熱湯を入れて
 火にかける。再び沸騰したら火を弱めて5分茹でてから火からおろし湯を捨てる。
②熱湯3カップとメルジメッキ豆を火にかけ再び沸騰したらひきわり小麦、塩、
 オリーブオイル大匙1を加え、弱火に15分ほどかける。
③火からおろして5分蒸らす。
④その間に別のフライパンで玉ねぎを多めのオリーブオイルで狐色になるまで炒める。
⑤ピラフをお皿に盛り、その上に玉ねぎ、粉唐辛子をかけて出来上がり。

  Afiyet olsun!





Tさんからの荷物を運んでくれたPTT(トルコの郵便局)の車。
           






☆現在のイズミル☆



POGACA(ポアチャ)

2008-08-10 02:05:37 | 料理

今オリンピック初のメダルをトルコにもたらしたSibel OZKAN選手。ちょっと国旗が裏返しだけど…。
6歳の時から養育園で育ったそうです。写真はHurriyet新聞より拝借。


いよいよ北京オリンピックが始まりましたね。8日の開会式、トルコ時間では午後3時に生中継が始まりました。遊びに来ていた日本人友達と一緒にすばらしい開会式の様子を見ることができました。トルコでは日本に比べてオリンピックはそれ程盛り上がらないし、私も「中国?」と軽く流していましたが、あの開会式を見て目が覚めました。チャンイーモウ監督の演出と言うことですが、まさに壮大なスペクタル映画を見るように引き込まれた4時間あまり、さすが悠久の歴史の国中国!チベット問題や餃子問題、トルコでも氾濫するmade in chinaの粗悪品など、そんな目で見ていたこの頃の中国でしたがあれだけの開会式を、映画ではなく一回限りの本番で成功させた中国はやっぱりすごい、そしてこれまで4年ごとに見てきたどこの国の開会式よりも心に響いたのはやっぱりアジアの心なのでしょうか。残念な事件が早速起きてしまっているようですが開会式で印象に残った『和』、きれいごとかもしれないけれど平和の祭典として会期が無事に終了することを祈っています。

開会式の夜、TVでチャンイーモウ監督の「ALTIN CICEGIN LANETI(金色の花の呪い=邦題は「王妃の紋章」で日本では2008年4月公開)」を放映していました。開会式のシーンを髣髴とするような画面でした。トルコのTVもなかなかしゃれたことをします。

トルコは意外にも(?)早速初日から銀メダルが獲得できたようです。でもあのサッカーのEURO2008のような興奮はどこにもありませんが…。今大会初のメダルをトルコへもたらしたのは、女子重量挙げ(48キロ)のSibel OZKAN(シベルオズカン)選手、20歳でした。


卵黄にヨーグルトを混ぜて塗るととてもいいつやが出ます。

さて前置きが長くなりましたが、今日はPOGACA(ポアチャ)のご紹介です。POGACAと言うのはトルコの菓子パンのようなもの。「人生初のピザ」を作って以来、苦手だったHAMUR ISI(ハムルイシ=小麦粉を使った生地料理)に少し抵抗がなくなってきました。ある日アンネ(義母)の家でPOGACAを一緒に作り「意外と簡単?」と思えたので自分でも作ってみました。生地はピザとほとんど同じ。ヨーグルトを入れると少し生地が軽くなるような気がします。あんなに苦手意識を持っていたのに慣れると生地をさわるのが楽しみになるのが不思議です。




じゃがいもと玉ねぎ、パセリの具。

《POGACAの作り方》

・小麦粉 3カップ程(材料をこねて手につかなくなるくらい)
・ドライイースト 大匙1杯
・砂糖 大匙1杯
・オリーブオイル 1/4カップ
・塩 少々
・ヨーグルト 1/2カップ(アンネは入れませんでした)
・卵(卵黄1個は塗り玉用)
・具はお好みで
   私は3種類①挽肉+玉ねぎをカレー粉で炒めたもの。
          ②溶けるチーズ+パセリみじん切り。
          ③茹でたじゃがいも+パセリ+炒めた玉ねぎ。


餡子を入れたものも作ってみたい…。
    
1.ドライイーストに1/4カップくらいのぬるま湯を加えてかき混ぜる。
2.具以外の材料を混ぜ、手につかなくなるまでかき混ぜる。
  (私のように柔らかい生地がべちゃべちゃ手にくっつくのがいやな人は
   最初にスプーンを使うと楽です。)
3.手につかなくなったらひとまとめにし濡れ布巾をかけて倍くらいの大きさに膨らむまで待つ。
4.待つ間に具を準備する。
5.発酵した生地をクルミの大きさでとりそれを平らなところで餃子の皮くらいの大きさに伸ばし、
真ん中に具を入れて閉じ、とじ目を下にして油を敷いた天板に並べる。
6.卵黄1個にヨーグルト大匙1杯を混ぜたものを刷毛で塗る。
7.180度のオーブンで表面がいい色になるまで焼く。


    Afiyet olsun!





チャンイーモウ監督「王妃の紋章」公式サイト。
           






☆現在のイズミル☆





HAMUR ISI(ハムルイシ)

2008-04-18 11:31:16 | 料理

人生初のピザにしては上出来だと自己満足。

HAMUR ISIというのは粉を使ったパンやピザ、パイなどのお料理のことです。私はこのHAMUR ISIが苦手。面倒くさがりで生地のべとべとしたものが手にくっつくのが嫌い。ケーキやクッキー、そしてたまに(多分1年に1回くらい)マントゥなども作りますがイーストを使うものを作った経験はたぶん皆無。生地をコネコネして生地が手にくっつくともうそれだけでパニックになり「いっそこのまま全部生地を捨ててしまおうか」とまで思ってしまいます。そんな私に救世主が現れました。いつも用がなくても遊びに行っておしゃべりしているマイ美容院のセルピル、「今日は何を作ればいい?」と夕飯の献立を聞くと「これは知っている?」と珍しいレシピを色々と教えてくれます。「今日はピザを作ったら?」と教えてくれたのがこの超簡単ピザです。不器用とかそれ以前の問題で私のように生地をさわるのが嫌いな人にもきっと目からうろこの簡単ピザです。


ドライイースト。トルコ語でイーストはmaya(マヤ)と言います。

それでは早速作り方。

・牛乳1カップ
・卵2個
・ドライイースト大匙1杯
・オリーブオイル1/2カップ
・砂糖中さじ2杯
・塩中さじ1杯
・小麦粉2カップ(まずこれだけ入れてみて後は耳たぶの固さにまとまるまで足してください)
・サルチャ(トマトペースト)
・溶けるタイプのチーズ
・具(お好みで何でも)

①大きなボールに小麦粉、人肌に温めた牛乳、オリーブオイル、卵、ドライイースト、塩、砂糖を入れて耳たぶの固さになるまで捏ねます。
②生地をまとめてボールにぬれぶきんをかけ生地の嵩が2倍くらいになるまで待つ。
(私は1時間くらい待ちました。)
③その間に上に載せる具の準備をします。チーズをおろし、野菜などはお好みの形にカットします。

 
違う具をのせればよかったと今頃気がつく・・・。右の大きさは左の天板の半分くらいです。

この辺でオーブンを200度に温め始めます。

④生地を油を塗った天板に押し付けながら広げます。
(この量でオーブン用の天板1枚と小さな天板1枚のピザが出来ました。出来るだけ薄く広げたほうがいいと思います。)
⑤サルチャを少量の油(分量外)で柔らかくして生地の上に指で塗ります。
⑥まずおろしたチーズを生地の上に広げ、その後はお好みの具をのせるだけ。
⑦200度のオーブンで約20分焼いて出来上がり。Afiyet olsun!


おいしそうに見えませんが、まあこれが実力・・・。



夫も大喜びで天板1枚二人で平らげてしまいました…
ご覧のとおりの具で作ってみましたが、次は何をのせましょう?トルコでピザなんて食べたことがなかったので忘れてしまいました。これをのせたらおいしい!とかイズミルへ行ったらこんなピザを作って!(作れるかどうかは保証なし)というものがあったら是非教えてくださいね。









飛ぶためのウォーミングアップ中。
             






☆現在のイズミル☆







BAKLA DIZMESI(バクラディズメスィ=そら豆の・・・)

2008-04-09 09:59:33 | 料理

さやがビロードのように柔らかいそら豆。

タイトルの日本語を考えてはたと止まってしまいました。dizmekというのは「並べる」という意味になります、その動名詞がdizmeなのですがなんと訳しましょう。「そら豆並べ」?。

日本では桜の花も散りもうすぐGW!なんて心浮き立つ頃ですが、イズミルはなぜか毎日のように雨模様です。それも朝は晴れているのに急に曇って土砂降り、そして夕方にはまた青空という変なお天気。毎週パザルへ行くのもそんな気まぐれお天気の晴れ間をぬって行っています。パザルの野菜たちもそろそろ冬から夏へ衣替え。長ネギやほうれん草、キャベツが消えエンギナル(アーティチョーク)、さやいんげん、いちごなどがはばをきかせ始めました。去年も書きましたがそんな野菜たちの中でも真っ先に登場するBAKLA(そら豆)、トルコではさやが固くなる前には柔らかいさやごと食べます。私はそら豆が嫌いで日本ではまず食べません。トルコに来てなんとなく食べていますが今日本で出されたらやっぱり食べないと思うのです。
それでもトルコではお財布と相談しながらパザルで1週間分の食糧を買うのでどうしても季節の野菜はお財布の味方なんですねー。そして日本で嫌いだったものでもトルコで食べるとなぜか美味しく食べられてしまうのも不思議。


スタンダードなそら豆の食べ方トルコ風。

トルコでのBAKLAの食べ方は玉ねぎとディルと一緒にオリーブオイルで煮てお好みでにんにくいりヨーグルトをかけて食べるのが一般的だと思いますが、私がBAKLAを買ったのを見て友達がTVで見たというレシピを教えてくれました。耳で聞いただけなので結局適当なレシピになりましたが、ちょっとかわっていてなかなか美味しかったのでご紹介します。日本ではさやつきで食べられる柔らかいそら豆は売っているのでしょうか。もし見かけたらぜひ試してみてくださいね。さやいんげんでも出来そうかなと思いました。

①まず小麦粉少々とレモン汁を溶かした水を沸騰させそら豆を茹でます。トルコではしゃきしゃきとした野菜の食感を楽しむことはあまり好まれずくたくたになるまで火を通しますが、ここでは完全にくたくたにならない程度に茹でてください。



②茹で上がったそら豆の水を切り、塩少々を混ぜたとうもろこし粉をまぶします。そら豆がぬれているので粉はすぐにくっつきます。とうもろこし粉がない場合は小麦粉でも。



③粉をまぶしたそら豆をオーブン用のトレイに綺麗に並べます。



④その上に大さじ2杯のオリーブオイルを回しかけてオーブンへ。



⑤オーブンに入れて表面に焦げ目がついたら出来上がり。Afiyet olsun!にんにく入りヨーグルトをかけてもよく合います。

   ※さやつきそら豆約500gで作りました。


  



サマータイム開始とともに日がずいぶん長くなりました。
            






☆現在のイズミル☆





KAPUSKA(カプスカ)

2008-03-01 19:32:51 | 料理


お隣さんのSEVDA(セヴダ)とは、濃すぎず薄すぎずいいお付き合い。たまにお互いの家でお茶をしたり、砂糖が足りない、卵がない、フードプロセッサーが壊れたという時には気軽に声をかけて貸しあいます。お菓子やお料理のおすそ分けをしたりレシピの交換をしたりそんな気安いお隣さん。先日もベルが鳴りSEVDAが『玉ねぎ2個貸してくれる?』とやってきました。もちろんお安い御用です。こういうものは借りても返す必要がないというのがお互いの了解。でもエビタイがあるんですね。この日はこの玉ねぎ2個を使って初めて作ってみたという「KIYMALI KAPUSKA(挽肉入りカプスカ)」になって戻ってきました。

    
早速キャベツを求めてパザルへ。

KAPUSKAというのはロシア語で「キャベツ」の意味があるそうでロシア・スラブ系のお料理が起源のようです。ちなみにキャベツのトルコ語はLAHANA(ラハナ)。私もキャベツが大好きなので鶏肉、玉ねぎ、キャベツをサルチャ(トマトペースト)と塩だけで煮込む「KAPUSKA」は冬のキャベツが美味しい季節に時々作っていますが、サルチャを使わず挽肉と麦を使った「KAPUSKA」は初めての味。そして麦のぷちぷちっとした食感がとても美味しくて気に入りました。

 
 
ついでにパザルギャラリー。最後の写真、見えますか?パザルから海が見えるこの場所がお気に入りです。

早速適当なレシピで自分でも作ってみました。簡単でとっても美味しい、冬の定番料理になりそうです。

《作り方》

小さいキャベツ1個(刻んで鍋がいっぱいになるくらい)
挽肉200g
玉ねぎ(中)2個
麦1/2カップ

塩、胡椒、キムヨン(クミン)

①麦を柔らかくなるまで茹でて別にしておく。
②キャベツを洗い、1センチ幅くらいに切る。
③玉ねぎをみじん切りにする。
④鍋に油を入れ挽肉の水気が飛ぶまで炒め、そこへ玉ねぎを加えて色が変わるまで炒める。
⑤麦、キャベツ、塩、胡椒、キムヨン、水1カップ弱を加えてキャベツが柔らかくなるまで蓋をして煮る。

Afiyet olsun!




アパートの前の通りを野菜売りの馬車が通っていきました。
         






☆現在のイズミル☆