イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

BARIS(バルシュ)

2008-02-25 17:43:45 | 家族


もうずいぶん日が過ぎてしまいましたが、お正月にMilliyet(ミリイェット)新聞のエーゲ版を見ていたら「ん?」どこかで見た顔。「あれえええ、これバルシュじゃないの?」そこに写っていたのは間違いなく夫の従兄弟バルシュの写真でした。従兄弟と言ってもテイゼ(叔母)の旦那さんの息子なので血の繋がりはありませんが一応親戚です。

                 
外観はちょっと引きますが、よい歌をたくさん残したバルシュマンチョ。 力強いロックでスターになったばかりだったバルシュアカルス。

トルコでバルシュといえば…日本でも何度かコンサートを開いた今は亡きBARIS MANCO(バルシュマンチョ)とか、「AKADEMI TURKIYE(アカデミートゥルキイェ)」と言うスター誕生番組で優勝、ドラマで俳優としても活躍を始め、これからと言う時に交通事故で命を落としたBARIS AKARSU(バルシュアカルス)と言う名前をお聞きになったことがあるのではないでしょうか。我らがBARISも一応歌手の端くれ、ライブハウスやカフェバー、結婚式、パーティなどで歌を歌っています。



この新聞によると「イズミルの夜の若き成功した歌手であるバルシュトゥナズは伯父ファルクトゥナズの跡を追っている...2008年の中頃にはアルバムを出すことを目指して昼夜を問わず働いていると言う。その若さにもかかわらず既に14年をステージで過ごしていると言うバルシュ、『音楽一家に生まれたことに加えて専門的な教育を受けたと自負しています。アルバムは新しい年にその斬新さで大きな印を残すでしょう』と語った。」

うううん、そうなの~?一応親戚ですがノーコメントとしておきましょう。このバルシュにも一応マネージャーがいるそうでマネージャーがこういうインタビューもアレンジしているのだそうです。そしてこの伯父だと言うファルクトゥナズさんは往年の有名なトルコの芸術音楽の歌手、初めて伯父さんだなんて聞きましたよ。どうやら記事を書いた人の先走りらしいのです。いいんですか?大新聞Milliyet!記事が出た後でバルシュ当人も気になったらしくファルクトゥナズさんの電話番号を調べて「こんな記事が出てしまいました」とお詫びの電話をしたところ「かまいませんよ、誇りに思います」と言って頂いたそうで…。ちなみにバルシュのお父さん、つまり夫のテイゼ(叔母)の旦那さんはTRT、トルコの国営放送イズミルラジオ局コーラスの専属歌手です。何も幻のおじさんの名前を出さなくてもと思うのですが…。

 一度だけ見に行ったバルシュのステージでのパフォーマンス。

この新聞を見た姪っ子ビルテン、テイゼに「BOCEKアービ(虫兄さん=なぜかビルテンは小さい頃からバルシュを虫兄さんと呼んでいます。その理由は怖くて聞けません)が有名になったら皆も有名になるの?」と聞いたとか。今のうちにサインでももらっておいたほうがいいかもしれませんね。活躍を祈っています。




伯父さんになって頂いた(?)ファルクトゥナズ氏。
           






☆現在のイズミル☆

 





EGE OTLARI(エゲ オトラル=エーゲ地方の草)

2008-02-19 09:57:01 | 料理
トルコに大寒波襲来!シベリアからの寒波だということですが、シベリアよりも寒いと言われています。イズミルでも日曜日には雪が降り、数日氷点下の日が続いています。地中海に面した都市アンタルヤには16年ぶりで雪が降ったとニュースになっていました。


パザルでOTLARを売るお姉さん、迫力満点で黙っていると欲しくなくてもすぐに袋に詰めちゃいます。

イズミルはエーゲ海に面しています。気候温暖、一年で300日は青空が見えると言われています。そのせいか週に1回地域に立つパザルは新鮮な野菜や果物が一年中豊富でまさに「エーゲの台所」。中でもOTLAR(草、葉もの)の種類は他の地方に比べても多く、農家から直接来たような真っ黒に日焼けした女性達が見たこともない様々なOTLARを売っています。

名前も調理方法もわからないので、買うのを今までは躊躇していたOTLARですが思い切って買ってみると全く新鮮そのもの!食べ慣れたほうれん草などよりもかえって美味しく感じるほどです。

このところ週がわりでそんな草の料理を作ってみたのでご紹介します。


TURP OTU(トゥルプオトゥ=大根の葉)。


TURPと言うのは蕪のようなラディッシュの大きいようなもののことです。その葉だと思うのですが、このたくましいお姉さんに無理やり買わされました。買った後で友達に見せたら「私これ嫌い」と言われがっくり。でもお姉さんから言われた通りに調理するとクセがなくて美味しい!

  ・TURP OTUを洗ってから3・4センチの長さに切り、沸騰した湯で3・4分茹でる。
  ・茹でたら冷水の中に一瞬浸してからよく水を切る。
  ・潰したにんにくとレモン汁、オリーブオイル、塩、胡椒でソースを作り器に盛ったTURP OTUの上に回しかける。



SIFALI OTLAR(身体にいい草)


これは先回のブログにも書いたウルラ港近くのパザルで買ったものです。私の住んでいる地域のパザルではこのような売り方をしているところは見られません。

身体にいい20種類の草や野菜が全部入っている!とオジサンは言っていました。その20種類はこちら。日本語がわからないものばかり。わかるものは根セロリ、人参、ディル、不断草、ほうれん草、イラクサ、砂糖大根、上述のTURP OTU位でした。
  「全ての病に薬 ドクター草オジサン」と書いてあります。

500グラム買ったら鍋に入りきらないほどでした。でも加熱すると嵩が減るので大丈夫。

売っていたおじさんに調理方法を聞くと「ほうれん草をどうやって調理する?それと同じように調理するだけだよ!」といとも簡単。OTLARだけでは少しおかずとしては物足りないかなと思ったのでじゃがいもを入れてみました。これも本当に新鮮でやみつきになる味。毎週ウルラ港のパザルへ通いたいと思ってしまったほどです。

  ・OTLARを洗います。
  ・じゃがいも3個を茹でて一口大に切っておく。
  ・薄く切った玉ねぎ2個とみじん切りにしたにんにく4片をオリーブオイルで炒め色が変わったらOTLARを入れ嵩が減るまで炒め続ける。
  ・そこへ塩、胡椒、お好みで唐辛子、茹でてあったじゃがいもを加え全体がよく混ざるまで1~2分炒める。

 どうでしょう?美味しそうに見えるかな。

PAZI(パズ=不断草)


これは、エーゲ特有というものでもなく日本でも見られるようですね。つやつやしてとてもきれいだったので買ってみました。
このPAZIを使ったお料理は「トルコ~スパイシーライフ♪」のyokocan21さんが、美味しそうなスープやドルマを紹介していらっしゃいます。私もyokocan21さんのレシピを参考にさせて頂いてスープと煮込み料理を作ってみました。

こういう草のお料理を食べていると身体の中がきれいになってくるような気がします。トルコのエーゲ地方に住むのも何かの縁?せいぜい新鮮な草を食べて病気知らずでいたいものと思います。



パザルで見かけた乾燥野菜売りのオジサン。トマト、ピーマン、ナス、オクラの乾燥したものを肩から提げて売り歩いています。
           






☆現在のイズミル☆




SEVGILIILER GUNU(セブギリレルギュニュ=恋人達の日)

2008-02-15 15:29:24 | イズミル暮らし・イズミル案内


日本はすごかったんでしょうねー。デパートの地下とかウィンドゥのディスプレイとか…。トルコは「恋人達の日」と言うことで「ヴァレンタイン」の「ヴァ」の字も見かけませんでしたが、ニュースでは結婚48年の素敵なご夫婦にインタビューをして、またこのお二人が本当に仲睦まじくかわいらしいご夫婦でほろっとしてしまいました。
街に出かけていないのでイズミルの「恋人達の日」事情、ノーチェックです。ただ昨日行った地元のパザルではぶら下がった靴下や手袋に「恋人達の日のプレゼントに」なんて殴り書きがしてありました。

そして野菜コーナーに行くと「お姉さんお姉さん!自分にもひとつ花を買ってってよー」と叫ぶ声。何を売っているかと振り向くと「カリフラワー」でした。なかなかしゃれたこと言います。

トルコでは恋人や夫婦の日と言うことで日本のようにただ女性から男性へプレゼントを贈る日ではないようです。テレビでは宝石や香水類はまあいいとして、家電製品、鍋や寝具などをこの日に贈ろうというCMがたくさんありました。

私もプレゼント贈りました。ダウンのベスト。本当はお店の前を通るたびに自分に欲しいと思っていたもの、でもよく見たらかなり大き目のサイズだったので夫に着てもらうことにしました。夫からもありましたよ!夕方車で帰ってきた夫を「プレゼントあるかな?」と密かにカーテンに隠れて上から見てみると(いつもはベランダに出て見るくせに)手に持っているのは何か赤い塊。なんだろう?階段を昇ってくる時も私からは見えないように身体で隠しながら…。夫からこういうプレゼントをもらえるとは思ってもいなかったのでとっても嬉しかったです。



これは赤い布の中にハート型の容器が入っていてその中の水が入った小さな瓶の中に蘭の花が入っているのです。このお花はいつも行く花屋さんで買ってきてくれたそうです。花屋と言ってもしけたお店なんですけど…まだ色々な種類があったというので他の種類も見てみたかったなあ。イズミルってお洒落なようで余り洗練されていないというのが5年弱住んだ私の感想なのですが、これは今後に期待できそうです。または私の趣味がトルコ化してきているのでしょうか。


左がイスタンブル組のゼフラ、右がイズミル組のビルテン。こうやって見るとさすが従姉妹、よく似ています。

全然関係はないのですが、ビルテンやエリフの写真をブログに載せているのを見てくれているイスタンブル在住の義弟家族、「いつもイズミル組ばかり載せてうちの写真は全然ない」と言っているので、先日ビルテンがイスタンブルへ遊びに行った時の写真を送ってもらいました。私も行った事がないのですが、金閣湾沿いにある「Miniaturk(ミニアトゥルク)」と言うトルコや外国の有名な建物のミニチュアを展示しているテーマパークに連れて行ってもらったそうでビルテンはその時の様子を大興奮で話してくれました。



ずいぶん前に「大きくなったらスパイダーマンになって髭剃りをする!」と言っていた甥っ子イブラヒムもしっかりとスパイダーマンへの道邁進中の様子です。

Ailemizin Istanbul cephesine merhaba! Izmir cephesinden sevgilerle...



Miniaturkのサイトはこちらです。









こちらは日本へうーちゃんと一緒に里帰りしてきた「kaya!kaya!!kaya!!!」の
kopekkayaさんがわざわざ虎屋の羊羹好きな私の為にうーちゃんに
託けてくれたお土産。義姉さん経由ではるばる届きました!どうもありがとう!!!

           






☆現在のイズミル☆






URLA ISKELE (ウルライスケレ=ウルラ港)

2008-02-13 10:20:35 | イズミル暮らし・イズミル案内

一度に春が来たようなアネモネ。トルコ語でANEMON(アネモン)。

日曜日の朝はいつもよりも少し遅くまで寝て、お天気がいいとKAHVALTI(カフヴァルトゥ=朝食)を食べに行くのが我が家の目下のブーム。冬の間でも太陽が出ればぽかぽか暖かいイズミルなので外で食べるKAHVALTIは格別なのです。



先日の日曜日は少し雲が多くひんやりとしていましたが、イズミル郊外の海辺の町GUZELBAHCE(ギュゼルバフチェ)へ出かけました。海岸通りに沿ってKAHVALTI屋(?)が並び、日曜日の朝はどこのお店の駐車場も車でいっぱいになります。私達も評判のお店のひとつへ。寒いせいで海っぱたの席には誰も座っていません。室内はデパートの食堂(?)のようにぎゅーぎゅーの人。私たちはもちろん寒々とした外の席へ。さすがに風が冷たくて体が冷え切ってしまったけれどせっかくここまで来て室内のKAHVALTIなんてつまらない、波しぶきがそこまで来るようなところでのKAHVALTIこそがイズミルライフの楽しみだよねと少しやせ我慢しながら美味しく頂きました。

 
室内はこの通り満員、                         外の席はこの通り寒そう~!

その後ちょっとドライブをしていると昨年亡くなったアナアンネ(夫の祖母)が眠るURLA ISKELE(ウルラ港)墓地の近くに来たので久しぶりにアナアンネに寄っていく?と言うことになりました。夏に埋葬した時は土がからからに乾いていましたが、冬の間に降った雨は墓地の緑を増やし、アナアンネのお墓の盛り土の上に墓堀人の方が植えてくれたゼラニウムが青々と育って夏にはきっときれいな花を咲かせてくれるだろうと嬉しくなりました。今でもテイゼや義妹や従兄弟の夢に現われて「最近ちっとも来てくれない、一人にしないでくれ」と言っていると言う寂しがり屋のアナアンネ、私たちを見て「ああ、子供たちよー、私の天使達ー!」と言って喜んでくれているかなと夫に言うと「きっとまた悪態ついているかもよ」と、在りし日のアナアンネを懐かしく思い出しました。

 ゼラニウムと名前を知らない海辺の花が青々と育っていました。

墓地の入り口には小さな地元のパザル(青空市)が立っています。オレンジジュース用のオレンジでも買っていこうかと一歩パザルの中に入ると、野菜たちの色鮮やかなこと!エーゲ地方ならではの野草達であふれています。いつも行っているパザルの20分の1くらいの規模ですが何しろ新鮮で瑞々しい。

 
いつも行っているパザルよりもさらに新鮮、さらに産地直結。

緑がいっぱい。アネモネや水仙、チューリップ、マリーゴールドが曇り空に映えます。イズミルではまだ数軒しか出ていないエンギナル(アーティチョーク)の屋台もここではたくさん。イズミルのパザルも珍しい葉っぱがよく出ていますが、ここはそんな葉っぱだらけで興奮してしまいました。

 
「sifali otlar=身体にいい草」の屋台。                          もうエンギナルがこんなにたくさん。

一番珍しく思ったのは、↑この屋台。様々な野草や野菜をカットして混ぜて売っているのです。一軒だけかと思ったら野草を売っている屋台にはたいていあります。多くの知らない名前の野草の他に人参、セロリ、ほうれん草、ディル、大根の葉、紫キャベツなどなど、おじさんが言うには全部で12種類の葉っぱが入っているのだそうです。1キロ3YTL(約300円)と、一種類ずつ買うよりも若干割高でしたが500g買ってみました。そしてこれが癖になる美味しさ!もっと青臭くなるかと思ったのですがとてもすっきりとした味で毎週買いに出かけたいと思うほどです。そのレシピは次回でご紹介しますね。

 水仙のトルコ語はNERGIS=ネルギス。

アネモネの苗と水仙の花束も買って我が家にも春の色と香りがあふれています。




ジュース用のオレンジも5キロお買い上げ~!
            






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今年もアシュレ作り

2008-02-09 17:25:29 | イズミル暮らし・イズミル案内

アシュレは冷ましてから頂くもののようですが、私は出来立てのほやほやを頂きました。味見しなくちゃね。

クルバンバイラム(犠牲祭)の翌月は、イスラム暦の1番目の月(ムハッレム月)として「アシュレ」を作ります。今年は1月19日からアシュレ月が始まっていたのですが、最初にアンネと義妹が続けて作った為、なんだかもう飽きちゃった。
だからこの最終週に駆け込みで作りました。しかも2回も。今年は夫の職場へ持って行ってもらうことに。使い捨ての容器やスプーンも買いましたが、果たしてどの位の人がどの位の量食べるのでしょう、想像がつかないので大鍋一杯作ってみました。結局お隣さんや友達にもお裾分けしたので夫の職場へも大した量は持っていけませんでしたが、休憩時間に喜んで食べてもらえたようです。


これで6リットルくらいです。

 
ゴマとピーナッツは炒って飾り付けに使います。

 
いつも行くナッツ屋さんではアシュレ月になるとこのように材料が小分けになって売られています。マーケットではアシュレセットなるものまであるとか。まずは一晩材料を水につけておくことから始めます。

現在各家庭で作られているアシュレは材料に多少の違いがあっても作り方はだいたい同じだと思うのですが、オスマントルコ帝国の時代に宮廷で作られていたアシュレはかなり異なったものだったようです。

 

宮廷のアシュレは蜂蜜と牛乳で作られ濾されます。煮た後で砂糖がけのアーモンドとチョコレートが加えられたそうです。まずはスルタン、そして宮廷の兵士達、役人達の公邸へ配られ、最後に全市民に配られたのだそうです。アシュレを配る時に財力のある人達は、クリスタル、磁器、銅、銀、そして真鍮などで作られた首の長い、そして片方が持ち手、片方に注ぎ口がついている特別な壷を使ったそうです。
翌日になると、アシュレをもらった家の家長は「お礼」としてその壷の中にチョコレートやアーモンド、ピスタチオなどを入れて宮廷へ返したたのだそうです。

 宮廷の料理人だそうです。

オスマン帝国時代のアシュレには「お礼」と言う習慣があったようですが、私が教えられたのは普段おかずなどをお隣さんからお裾分けして頂いた時には、器のまま受け取って別の機会に何かお返しをその器に入れて返すものだけれど、アシュレに限っては受け取ったらすぐに器を空け、洗わないでお返しすればよいと言う事でした。実際アパートのご近所さん達に配ると「これはこういう習慣だからね」とわざわざ断ってそのまま器を返してくれる人もいます。見返しを求めない近所づきあい、トルコもだんだんそういう近所づきあいが失われているようですが、私は細々とでも続けて行きたいなあと思っています。

  ※アシュレの作り方に興味のある方は→http://blog.goo.ne.jp/yukacan/m/200602



こんな容器で配られたのでしょうか。
            






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ありがとう!

2008-02-06 08:48:40 | Weblog

HATAY郵便局。PTTは郵便、電話、電報のトルコ語の略です。

トルコの東部の方では連日マイナス30度の寒さが続いていると言うのに、ここイズミルは立春の声を聞いたせいか小春日和。もう春がそこまで来ているといった陽気です。私の咳もようやく治りかけている様で夜も咳き込まずに眠れるようになりました。そんなわけでよい天気に誘われて久しぶりに街までお散歩。最寄の繁華街(?)はHATAY(ハタイ)地区、イニョニュ通りという大きな通り沿いになります。銀行や郵便局、マーケット、商店など大概のものはここで用が足りますが、いかんせんここへ行くにも坂道をえっちらこっちら昇らなければなりません。


PTTへの出頭要請(?)カード。

でも今日は楽しみな目的があります。日本から友達が荷物を送ってくれたのです。1月中に届いていたのですが、運悪く留守中に配達されたらしく「HATAY郵便局まで30日以内に取りに来てください」と言うカードがポストに入っていました。ようやく咳も出なくなり坂道を昇る元気がわいてきたのです。このHATAY郵便局には専制君主のようなオババ職員がいて、いつも無愛想をふりまいています。でも今日は無表情だったけど気のせいかちょっと優しかった、冗談っぽいことも言ってたし。他のお客さんが私を見て「あら、トルコ語を話すのね」と言うとオババ「話せるわよ!」と自慢げに答えておいてくれました。


開けるまでがどきどきわくわくです。

トルコ語を一緒に習っていた友達、トルコを誰よりもよく知っている彼女、いつもああこんなものがあるのね、と感動するものをちょこちょこっとさりげなく送ってくれます。自分が逆の立場だったらこんなことできるだろうかと思うと本当に感謝の気持ちで一杯、足を日本に向けては眠れません。


玉手箱のよう。たくさん飛び出してきます。

今回の荷物の中身をちょっと公開すると
  ・ノンカップ麺(カップラーメンのカップ無しヴァージョン)。
  ・日本のドラマや映画のDVDをたっぷり。
  ・カレンダー(日本で買い込んで来ましたがちょうどこのタイプのものがほしかった、どうしてわかるんでしょう)。
  ・黒糖羊羹(私が黒糖系が好きだって知ってたっけ?)。
  ・皮膚科のクリーム(トルコの乾燥に悲鳴をあげている私の為にいつももらってきてくれます)。
  ・etc


夫にも1個くらいはあげようかなと思っています。ノンカップ麺。

両親が定期的に送ってくれる「救援物資」ももちろんとても嬉しくて大興奮で荷物を何回も出したりしまったりして何日も楽しむ私。彼女から来る荷物は必需品ではないので自分では欲しいものリストには載せないもの達なんだけれど、あったらものすごく嬉しくなってしまうもの達ばかりです。玉手箱を開いているような気分になります。
先日も夫が「これはどこから来たの?」「これは誰から?」と聞くことが何回か重なりその度に「TONICANからだよ」と答えることに。夫「うちはTONICAN無しでは生きていけないね」と。まさにその通りです。TONICAN!本当にいつもどうもありがとう。





普段は滅多にお土産なんて買ってこない夫が珍しく買ってきてくれたケーキ、ありがとう!
            






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エリフ満一歳

2008-02-02 16:13:54 | イズミル暮らし・イズミル案内

ピンボケですがビルテンとエリフの表情が好きな1枚。

風邪を引いて咳ごぼごぼしている間にエリフ満1歳の誕生日も大分過ぎてしまいました。毎年この時期になると咳に悩まされています。トルコのハーブも咳止めシロップも日本の咳止め薬もうがいも全部試しているけれどなかなか治ってくれません。先ほどインターネットで見つけた咳を止める「ツボ」、これなかなか一時的でも効果があるようです。

「咳が止まらない時の咳止め法」より
ツボの場所は鎖骨と鎖骨の中間で喉の下にあります。ここに指を引っ掛けるようにして、下方向へ多少強めの力で押していきます。咳が止まらない時の緩和方法としては抜群の効き目があります。「てんとつ」というツボですが、喉を突くかたちで押すと息が詰まってしまいます。必ず下の方向に向かって押すようにして下さいね。


義妹手作りのケーキに興味津々。

さてさてエリフ1月26日に満1歳になりました。あっという間の1年でした。たまにしか見ないので驚くほどのスピードで大きくなっているような気がします。知らぬ間に歯も生えていたし9ケ月くらいからもう歩き出す勢いで誕生日を待たずによたよた歩いていました。



歩き始めて愛嬌を振りまきだしたエリフにどうしてもみんなの目が集まる為、ビルテンは最近凹みがち。「皆エリフのほうが好きなんだ」と拗ねています。でもやっぱりおねえちゃん、誕生日にはこんな手書きのプレートを用意していました。


カメラにも興味津々。まだポーズをとるまでには・・・。

爪楊枝を口にくわえて全くオヤジポーズをしていたり、電話機を渡せば耳に当ててみたりといつの間に覚えるのか、子供が知恵を吸収するスピードには改めてびっくりさせられます。


玄関でぶちまけた爪楊枝を知らぬ間にくわえて本人は涼しい顔。

義妹一家はアンネとテイゼたちと同じアパートに住んでいるので、日中はほとんど同居状態、エリフを見ているのもアンネやテイゼ。だからエリフは何かあった時、泣きそうな時にまず見るのがアンネ(自分のアンネではなくつまりアナアンネ)の顔なのです。アンネのことを自分の母親だと思っているんじゃない?と冗談で言うほどですが、先日アンネが2週間ほど留守にして戻って来た時は、すぐにわからず泣いたそうです。毎日見ていないとすぐに忘れるエリフ、私たちのこともちっとも覚えてくれずまず一目見ると泣かれます。



早く言葉を発してくれないかなあと、おしゃべりする日が待ち遠しいこの頃です。


外出するときはこの通り完全装備。マフラーの下にはおしゃぶりが隠れています。





イズミル湾の夕暮れ時、きれいに空が染まるといつもカメラを取りにダッシュ。
           






☆現在のイズミル☆