今年もラマザン(断食月)が終わり8月19日から3日間のバイラム(祝日)がありました。ちょうど日本のお盆休みと近く、日本の皆さんと一緒に夏休みをした気分。我が家は18日から3泊4日で北エーゲ地方チャナッカレ県の山の中へ出かけました。去年もチャナッカレへ行きましたが今年はトルコでも酸素が最も多いところとして有名なKAZ DAGI(カズ山)です。
今年はどこへ行こうかと特に考えていたわけではなくたまたま見ていたTV番組でKAZ DAGIのAYAZMA(アヤズマ)と言う場所を紹介していました。それを見てすぐに「バイラムはここ?」と二人の意見が一致したのでした。こんなに海が見える景色をトルコで満喫している私ですが、実は海よりも森が好き。と言ってももちろん山ガールではなく森!新緑の緑や枯葉を踏み、水音を聞きながら歩くのが好きです。夫は滝が大好き。
イズミルから300kmあまり、チャナッカレ県のBAYRAMIC(バイラムイチ)KULCULER KOYU(キュルジュ村)の中に一軒だけある温泉ホテルを予約しました。AYAZMAはお隣、EVCILER KOYU(エヴジレル村)にあります。
トルコの道路標識が悪いのか夫が方向音痴なのか、いつも一回で目的地に着かない我が家、迷い込んだ道はりんご畑の中、たわわになったりんごや自生の栗などたくさんの果物が写せたのも迷子の効用?写真の果物たち、全部わかりますか?
AYAZMAというのは「聖なる水」と言う意味があり、その名をつけられたこの場所は国立公園。私達は朝早くに行ったのでまだピクニックをする人はそれほどいませんでしたが、それでも氷の様に冷たい流れを見ながらマンガル(BBQ)の火を起す人達がちらほら。
写真で見ると奥入瀬を思い出させるのですが、奥入瀬と違うところはマンガルの煙とにおい。長い間手をつけていられないほど水は冷たくスイカや飲み物を冷やすのに最適です。ホメロスが叙事詩「イーリアス」の中でこの場所で美人コンテスト?が行われたと書いているそうで、世界最初の美人コンテストが行われた地にちなんで毎年古代ギリシャの衣装に身を包んだ「ミス・アヤズマ」が選ばれているそうです。
クレオパトラが泳いだ水場もあるそうですが、本当にクレオパトラがこんなところまで来たのでしょうか・・・。
宿泊した温泉ホテルは森の中の一軒家。部屋にももちろんジャグジーつきのお風呂がありますし、日帰り入浴ができる家族風呂や男女別の温泉プールもあります。3食いつでも好きな時に食べることのできる食事は、毎日スープから普通の家庭料理、オーブン料理、サラダにデザートと日替わりで数種類の中から選ぶことができます。いつ見てもお客さんとおしゃべりしながら厨房とテーブルの間を走り回っているギャルソン氏達、トルコでこんなにお客さんを喜ばせることが天職の様な人を初めて見ました。
酸素も多ければ風も強くて、食事をしていてもスプーンの中のスープが口に入るまでに飛び散り、お皿の上の魚も飛んで行きました。森の中で食べる食事は本当に美味しい。その上椅子が二人がけのブランコになっているのです。はじめ見たときは何これ?と思いましたが食事をしながら、おしゃべりをしながら、チャイを飲みながら、ぼーっとしながらゆらゆら揺れているのがこれまた心地よい、庭付きの家を持つことができたら絶対にブランコで食事です。
3食、昼寝、温泉つきの3日間、美味しい空気を身体中に補充、ラマザン月の断食は完走できなかったけれど、一応がんばったご褒美のバイラムでした。
ホテルの温泉プール。時間によっては貸切可能。
☆現在のイズミル☆
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