イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

JAPON FILMLERI FESTIVALI(日本映画祭)

2012-12-28 16:14:09 | JIKAD・トルコにおける日本年

日本の皆さんは年の暮れが迫り、忘年会に仕事納め、年賀状書きや大掃除と忙しい毎日をお過ごしでしょうね。クリスマスも知らぬ間に通過してしまったトルコではサンタクロースが大晦日の夜に活躍します。一応イスラム教徒が人口のほとんどをしめるトルコですからいくらなんでもクリスマスはダメなんじゃないの?と思ったのか大晦日から新年にかけてクリスマスもどきな飾り付けをしたり、プレゼントの交換をしたり、ホテルやレストランでの新年特別プログラムで盛り上がったりするようです。

私は大晦日のNHKの「ゆく年来る年」のような静かな雰囲気の中で新年を迎えたいのですが、荘厳な雰囲気は一切期待できそうにありません。そもそもお正月と言うのは家に歳神様をお迎えし、祝う行事、歳神とは1年の初めにやってきて、その年の作物が豊かに実るように、また、家族みんなが元気で暮らせる約束をしてくれる神様。

農耕民族の日本人ならではの行事であって、かつて草原を走り回っていたトルコ人に期待するのは無理と言うものですね。今年最後のJIKADの行事としてイスタンブル総領事館主催の「JAPON FILMLERI FESTIVALI(日本映画祭)」がFUAR(フアル=見本市公園)内にあるIZMIR SANAT大ホールで週末に行われました。

例年通りJIKAD会長の挨拶に始まり、初日は「南極料理人」「カッパと三平」「のんちゃんのり弁」「ハッピーフライト」の四本、二日目は「秒速5センチメートル」「時をかける少女」「たそがれ清兵衛」の三本でした。私が見たのは「南極料理人」「のんちゃんのり弁」「秒速5センチメートル」。

                                     公園内のほかの会場ではこんな光景も。

「南極料理人」はペンギンもアザラシもウィルスさえ生きることが出来ないほどの極寒の地で食べることだけが楽しみな観測隊員たちの物語、美味しそうな日本食の数々は目に毒、トルコに住んでいる私達よりもよほど日本な「南極ドームふじ基地」でした。隣で見ていた日本人は「私南極に行きたくなったわ」と。「のりちゃんのり弁」も美味しそうなのり弁当やお惣菜の数々に彩られた映画、トルコ人には珍しかったのではないでしょうか。「秒速5センチメートル」はイスタンブル・ボスホラス海峡に海底トンネルを作る「大成建設」のCMを作った新海誠監督の作品と言うことで興味がありました。これが泣けたんだなあ。遠い昔の中学生時代を懐かしく思い出したのでした。

今年もあと残すところ3日です。会うことができた方も出来なかった方も、メールや手紙で連絡を取り合えた方も出来なかった方も、ありがたい救援物資を送ってくれた方、はるばるイズミルまで来てくれた方、そしていつも「イズミル便り」を訪問して下さる皆さんに心からありがとうございます。皆さんとご家族が2013年も元気で楽しく幸せに過ごせますように。来年もよろしくお願いいたします。

 

 

2010年に植樹したFUAR内の桜の木

    

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CINEKOP(チネコプ)

2012-12-23 23:33:06 | 料理

トルコにもバルカンとシベリアからの寒波で各地から雪の便りが聞かれるようになりました。イズミルも今日は今にも雪の落ちそうな鉛色の空でしたが、今のところまだ大丈夫。

寒くなると、魚もあぶらがのって美味しいですね。魚屋さんにも色々な種類の魚が並ぶようになって毎週色々買っては試しています。恥ずかしながら日本でもだいたい魚の名前はあまり得意ではなかったので、魚を見て何?とすぐにわかるものが少ないのです。トルコ語で名前を聞いても辞書に載っていないものも多いし・・・。

最近気に入っている魚屋さんがこちら。週一度のパザル(青空市)の日に一番のおすすめを買うようにしています。キロいくらの値段なので「2尾下さい」とは言いにくいのですが、この魚屋さんは「別に1キロ買わなくてもいいんだから、いくらでも欲しいだけ買って」と言ってくれるので嬉しいのです。

その場ですぐに内臓をきれいにしてくれます。冷たい冬の朝もおじさん笑顔であっという間に仕上げてくれます。この日買ったのは今が旬の「CINEKOP(チネコプ)」と言う魚。この魚、鯵に似ていますがゼイゴがない。トルコ版wikipediaによるとどうやら出世魚らしく、DEFNEYAPRAGI(デフネヤプラウ=月桂樹の葉), CiNEKOP(チネコプ), SARIKANAT(黄色い翼), LUFER(リュフェル), KOFANA(コファナ),SIRTIKARA(スルトゥカラ=背黒)と名前が変わっていくそうです。1キロ12TL(約563円)で500g買いました。

LUFERは英語でブルーフィッシュと呼ばれているそうですが、日本にもありますか?魚屋のおじさんによると、とうもろこし粉をつけてフライパンで焼くのが一番と言うことでしたが、今回はオーブンで焼いてみました。オーブン皿に人参の千切り、その上に玉ねぎ、そして油と塩・胡椒でマリネしたCINEKOPを並べてコップ一杯の水を魚の横から流しいれてオーブンにいれるだけ。

人参と玉ねぎが甘くなって付け合せにもなり美味しかったです。今度はグリルで焼いてみようかなと思っています。ちなみに和食でもなんでも文句言わずに食べてくれる夫、どうやら魚の味噌煮とか甘辛く煮付けたものは好きではないようです。パザルでも大根が売っていました。1キロ3TL(約140円)でした。

 

 

このビデオ何回見てもウルウルです。

    

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偽札発見器?

2012-12-18 19:30:52 | イズミル暮らし・イズミル案内

買い物をするのは野菜は週一回のパザル(青空市)で、その他はマーケットで済ませていますが、パンや魚、パザルで買っても足りなくなった野菜や果物などは近所の商店街で。このTURSU(トゥルシュ)屋さんもそんなお店の一つです。

冬になるとサラダがわりにTURSUが食卓に上ることも多いトルコ、キャベツ、小さいきゅうり、唐辛子、ピーマン、人参、パンジャル(ビーツ)、そしてミックスと色々な漬物が並んでいます。お店の奥には作業場もあります。お客さんが2人も入ればいっぱいになるような小さなお店ですが、ひっきりなしにお客さんが訪れる繁盛店です。

                                     棚の中に並ぶのはSALGAM SUYU(シャルガムスユ)と言う蕪の一種から作られた飲み物。

きゅうりは自分で漬けることが多いので、私が買うのはミックスとビーツ、そしてたまに夫用に激辛の唐辛子。TURSUを買うお客さんと同じ位多いのが、TURSU SUYU(漬物水)を飲みに来るお客さん。紙コップ1杯1~2TL(トルコリラ)位で売っています。おじさんがクイッと一杯引っかけて行ったり、お母さんにつれられた子供が飲みに来たり。

お酢を飲むから身体にいいのかな。このお店の一角に鎮座するこの機械が偽札発見器です。機械の中に置いて光を当てると、本物のお札は右側に印刷されているアタトュルク(トルコの初代大統領)の顔の中に10TLなどと文字が浮かび上がるのです。こんなの見たの初めてなのでびっくり。

写真を写させてもらうと「日本に紹介される初めてのトルコの漬物屋だな」と嬉しそうでした。次回行った時にも「もう日本に送った?」と聞いてきたおじさんです。

 

 

今年新しく制定されたトルコリラのシンボル。
ひらがなの「も」に似ています。

    

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JAPONYA'DA SONBAHAR(日本の秋)2・長野編

2012-12-13 17:03:27 | 日本里帰り

昨年の7月に家族5人でイズミルへ来てくれたCOSKUN一家は長野に住んでいます。美味しいパンの店を営んでいるCOSKUNのお休みの日を選んで出かけました。COSKUNと一緒に駅に迎えに来てくれたのは、幼稚園帰りの次男FURKAN(トルコ名あり!)君と、去年はまだハイハイしていたYALIN君。

小学1年生のGOKSEL君が家に帰ってくるのを待って向ったのは戸隠です。

お蕎麦で有名な戸隠は知っていましたが、まさか行くことが出来るとは思っていなかったのでなんだか夢を見ているようでした。雪が降ったばかりの杉の木立の中を歩きますが、一応防寒完備で出かけたもののとにかく冷たい!

奥社の方は雪が凍って歩くのは危険と言うこともあり途中でUターンでした。もう少し暖かい時期にぜひ再訪したいものです。次に訪れたのは戸隠ちびっ子忍者村!これまた寒くて日暮れごろと言うこともあり訪問者は私達のみ、めげずにノリノリで忍者装束に身を包み忍者修行に出かけます。

でも寒いのとおかしいのでいい写真が全然ありません。最後には水蜘蛛の術に失敗した夫、水に危うく落ちそうに・・・いや落ちたかな。寒い中パンツまでびしょぬれでした。でもなんだか楽しい~♪ 着替えをしてからその日の夕餉はちゃんこ鍋でした。

翌日は学校組以外で松代へ。松代は戦国時代、武田信玄と上杉謙信の川中島合戦に於いて、武田方の海津城が築城された場所です。その後は真田家の城下町として発展しました。今でも徒歩で歩ける範囲で武家屋敷や文武学校など古い街並みが美しく残されています。

真田宝物館では思いがけず鎧兜に身を包んだCOSKUNと夫。来年の年賀状にこの写真をご希望の方はご連絡下さい(?)。

また松代には象山地下壕があります。太平洋戦争末期、軍部が本土決戦最後の拠点として極秘のうちに「大本営、政府機関を松代に移すという計画の下に構築されました。碁盤の目のように掘りぬかれ延長は10キロにも及んでいるそうです。

全行程の75%の時点で終戦、工事は中止され、その後忘れ去られようとしていましたが、太平洋戦争の遺跡として存在を知ってもらおうと平成元年から公開されたそうです。

美味しい長野の栗ご飯に栗あんみつで満足した後は幼稚園にお迎え。善光寺にも大急ぎでお参りをして小学校帰りを待って・・・お別れの時間。楽しい時間はなんと速く過ぎることでしょう。これだけの写真を選ぶだけでも色々な場面が思い出されて1人笑いしたりほろっとしたり。

 この写真泣けるなあ・・・。

COSKUN家の皆さんへ、あたたかい思い出を一緒に作ってくれてどうもありがとう。私達は幸せものです。

 

 

兄ちゃんは大変!

   

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JAPONYA'DA SONBAHAR(日本の秋)1

2012-12-08 13:17:18 | 日本里帰り

またまた長いご無沙汰をいたしました。暖かかったイズミルも先週辺りから本格的な冬の到来、気温がぐっと下がりました。そうなるともう毎日どんより雨の日が多くなるイズミル、洗濯物が乾かなーい!今日は久しぶりに朝から青空が見えてベランダではクムルたちが羽を広げて羽づくろいをしています。

さてご無沙汰している間に3週間の日本里帰りをしてまいりました。今回は3年ぶりの夫も一緒、せっかくこの季節の里帰り、美しい日本の秋を見せたいと(私が見たいのが本音)、予定をしっかり立てて出発です。まずは飛行機の長旅の疲れをものともせずに日光へ日帰りはとバスツアー。

いろは坂がちょうど色づいていい頃でした。華厳の滝、中禅寺湖、東照宮と何十年ぶりかに訪れる修学旅行コース、ツアーは忙しい、まさに駆け足の日光ツアーでした。

何回も訪れている場所でも、その時、その季節によって印象も違うものですね。

旅行の合間には、歯医者に行ったり友達に会ったり、DAMAT(ダーマット=お婿さん)は実家の網戸を張り替えたり、玄関ドアの補修塗り替えをしたりと大忙しです。次に出かけたのは「隠れた紅葉の名所を訪れるツアー」、少しサプライズツアーのような雰囲気で、白川郷・飛騨高山・恵那峡を訪れるバスツアーでした。

いいお天気でしたが、トンネルを抜けるとまさに雪国!岐阜県にはいったとたんにご覧のような雪景色で、当初予定の道ではなく高速をずっと走って、何とかチェーンもつけずに白川郷へ。白川郷を夫に見せたいと思って選んだツアーでしたが、まさか雪景色の合掌作りを見ることができるとは思ってもいなかったので感激でした。

神奈川県から岐阜県まで、この日の走行距離は600km程だったそうですが、さすがに白川郷到着は16時ごろになり、天候の影響もあって静かな村を歩くことが出来ました。甘酒とみたらし団子も美味しかった!

一泊したホテルの庭もこんな雪景色。霧の中を高山の市内観光へ。ここもうん十年ぶりの訪問です。まだ開店準備中の朝市を眺めてから向かうは金山巨石群というパワースポット。

日本ではパワーウポットと言うのが流行っているのですね。そんな言葉も初めて聞く「浦島」状態です。金山巨石群は下呂温泉の南西部に位置し、岩屋ダムの近くにイギリスのストーンヘンジを彷彿とさせる巨石群が並んでいます。

昔人々が太陽観測をして暦をつくった場所ではないかと言われているそうで巨石群は、いずれも特定の期間(春分・夏至・秋分・冬至)に日の光が巨石と巨石の間に射し込む込むのだそうですよ。

今回の紅葉里帰りでも最高のもみじがこちら!中津川にある夕森公園と言うキャンプ場です。宿泊棟などの間を散策すると目の前にはまたまたパワースポットの竜神の滝が。1万本をこえるもみじがまさに見ごろでした。この写真のもみじは「ど根性もみじ」と呼ばれているそうで岩の中から生えているのです。

最後に恵那峡観光船にも乗船、美しい日本の秋を満喫、堪能です!

 

 

高山で見つけた懐かしいセーラー服。

    

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