いつ行っても大晦日のアメ横状態のHATAYパザル。
最近物価高騰のトルコ、化粧品や衣料品、洗剤などは日本のほうが安いくらいです。唯一安いのは野菜と果物だけなんじゃないかと感じるようにまでなって来ました。その野菜と果物は、毎週木曜日に近所にたつ青空市で1週間分まとめて買うようにしています。マーケットでは1個でも2個でも少量を買うことができますが、パザルでは最低でも500g、キロ単位での買い物になります。もちろんパザルではマーケットよりも新鮮だし、多くの売り場の中から一番美味しそうなものを選ぶこともできます。店頭のおじさん、お兄さんに「○キロください」と言って買うところもあるし自分で籠に入れて選ばせてくれるところもあります。自分でだいたいこのくらいかなと籠に入れ「○キロ分」と言うとお店の人はそれをはかりでほぼ○キロにして袋に入れてくれるのです。そういうところで最近よく言われるのがタイトルに書いた「ELIN TERAZI MI ?」と言う言葉。TERAZIとは天秤ばかりのことです。つまり自分で○キロ分だと見当をつけて店の人に渡した時にぴったり○キロ位だと「あなたの手は秤のようだねえ」と言ってもらえるわけです。以前はキロ単位で買い物などしたこともなかったのでそれがいったいどのくらいの量なのか見当もつきませんでしたが最近は結構正確に見当がつけられるようになり、自分の選んだものを測ってもらう時が密かな楽しみの瞬間です。
几帳面に並べられたさやインゲンやバルブンヤ。
先週のパザルでほうれん草を買ったのですが、私が気に入ったほうれん草は店の人が計って売っていました。値段表示は1キロ65クルシュ、この中途半端な金額が頭を混乱させました。(トルコでは25、50、75、100と数えることが一般的で65と言う値段のつけ方はあまりしません。)そして売り子のお姉さんは「1.5キロ1YTL」と言って売っているのです。この65クルシュはなんだろうと思いながらもう一度「いくら?」と聞いてももちろん同じ答えが返ってきます。手は秤でも頭の中の数字はいまだに日本語仕様、トルコ語で数字を言われるとただでさえよっぽど注意していないとこぼれ落ちていく状態です。「ま、いいや」と思いながら「1キロください」と言うとお姉さんは「1YTL分あげようか?」と聞いてきます。これもパザルの売り子さんの商法の一つで表示は「1キロ75クルシュ」としておき、1キロ欲しいと言うと「1YTL分にしようか」と少しでも多く売ろうとします。私はこの小ざかしい売り方が嫌いでいつも「いらない1キロでいい」と答えるのですが、この日は65クルシュと1.5キロという数字で頭の中が渦巻いており「1YTLでいいよ」とつい答えてしまいました。当然1.5キロの袋いっぱいのほうれん草が渡されました。道々ゆっくり考えてやっと「ああ、1.5キロのほうれん草を買ったのね」と納得してがっくりして帰ってきました。
1.5キロ分のほうれん草を一体どのように消費しようかと考えて思いついたのが「トルコ子育て生活」でmikiさんが紹介されていた「ほうれん草ケーキ」。たまたま見ていたトルコのお料理ブログでも美味しそうなものが紹介されていたのでそのレシピを参考に作ってみました。ピューレ状にしたほうれん草を混ぜるだけできれいな緑色のケーキの出来上がり、そこにクレムシャンティ(ホイップクリーム)を塗って上にはケーキの1部を細かくして飾ります。とっても美味しくできました。多めにほうれん草を買ってしまった方、ぜひお試しください!
《材料》
卵2個、砂糖1.5カップ、小麦粉2カップ、ベーキングパウダー1袋(10g)、バニラ1袋(10g)、油1/2カップ、ほうれん草200g、クレムシャンティ1袋、冷たくした牛乳1カップ
①ほうれん草をよく洗ってザク切りにし水がなくなるまで炒め、フードプロセッサーでピューレ状にする。
②クレムシャンティを牛乳で用意し冷蔵庫で冷やしておく。
③卵と砂糖をよく混ぜる。
④そこへ油、小麦粉、ベーキングパウダー、バニラ、ほうれん草のピューレを加えよくかき混ぜる。
⑤油を塗った天板に④を流し込み、あらかじめ180度に熱しておいたオーブンで約40分。
⑥焼きあがったケーキの端を少しだけ切り取ってフードプロセッサーで細かくする。
⑦クレムシャンティをケーキに塗り、仕上げに⑥で飾る。
Afiyet olsun!
Pazardaki fotograflar icin dostum Tonican'a tesekkur ederim.
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ちょっとご無沙汰してしまいました。
そうそう、トルコの物価、私も今年の帰省のとき、2年前に比べるとずいぶん高くなったと思いました。
若い頃に思い描いていた、本で読んでいたトルコの印象がどんどん変わっていくような気がするなあ。
ケーキ、きれいに出来てるね~、においは気にならない?
日本でよく節約生活って話がありますが 私も日本では節約生活してたのにこっちではぜんぜんできません。どうしてなんだろう。。。。。
ほうれん草のケーキおいしそう。私クレムシャンティが嫌いなのでなしでもおいしくできるかな?
ところで、クレムシャンティってどうもケミカルっぽい味がして苦手なんですよ。なので私は生クリームをホイップしています。
あぁ、物価...。トルコに来て9年ですけど、便利になっていく反面、物がドンドン高くなっていってますよね、ほんと。その分収入も増えてくれればいいんですけど。
それと前回の「クムル」の所にコメント書いた後で思い出したんですけど、イズミールによくあるホットドッグみたいなホットサンド、あれ「クムル」って言いますよね。姿が似ているからなのかぁ...。
ケーキ、私もにおいが気になるんじゃないの?と心配していましたが大丈夫でした。
私はウータンさんと反対で日本では衝動買いばかりしていましたが、こちらではケチケチ生活ですよ。
クレムシャンティの代わりにクレムはどうですか?mikiさんは確かチョコクリームを使っていらっしゃったような…。
そうそう、クレムシャンティは油臭くて私も好きではありません。クレムとして売っているのは生?でもあれ、常温の棚で売っていますよね。やっぱりロングライフ牛乳みたいなものなのかしら。いつも疑問に思っているのです。
トルコにいらして9年、ずいぶん変わりましたか?目に見える形で便利になっていますか?そっかあ。
イズミル名物のクムル、今ちょっとググって見たらやっぱりその丸っこい形が鳥の胴に似ているからと書いてありました。なるほど~。
バルブンヤといんげんの並べ方が豪快で、いっぱい買ってしまいそうです。
今まで、ほうれん草で甘いものを作るっていう発想がありませんでした。ほうれん草は大だから、ぜひ作ってみなくては・・・。
アバウトなトルコ人、パザルでの並べ方は几帳面なんだよねー。不思議だ。ほうれん草はharika畑では収穫できるのですか?ぜひぜひお試しください。
ええですねぇ、
こちらはホウレンソウが高い。 手が出ないなぁ、
作ってみたいよぉ・・・・・・羨ましい
> takoome様、
ぜひドリアンケーキとか空芯菜ケーキとかタイならではのレシピを開発してください。