トルコ人、かつて遊牧民だった血がなせるのか移動の際の荷物は半端ではありません。以前日本からトルコへ嫁ぐ時に私のスーツケース重量は30キロ近くあり、両手にも手が抜けるかと思うほどの機内持ち込み荷物。当然超過料金を払う覚悟で成田のチェックインカウンターに並びました。ところが珍しいことに、と言うか運のよいことに(?)その日はなぜか日本人ツアーは全くなく、搭乗しようとしているほとんどがトルコ人だったのです。トルコ航空のカウンター前には引越荷物かと見まがうばかりのスーツケースや段ボールの山々。私の番になってスーツケースをカウンターにのせると、予想通り29キロ。ところが係員は「本来なら超過料金を頂かなければならないのですが、ご覧の通り本日はトルコ人のお客様が多いものですから、時間的に間に合いそうもないのでこのままお通しいたします」と丁重に言いました。もちろん異論があるわけもなく、ついでに「じゃあこのかばんももうひとつ預けていいですか?」とスーツケース重量を減らす為に機内持ち込みにしようとしていたかばんまでちゃっかり預けさせていただきました。
トルコ人の大荷物ぶりを説明するのに結局自分の大荷物を説明してるような・・・。
うちの夫もかつて初めて日本へ一人でやってきた時、その背中のリュックサックにはキレミット(レンガで作られたグラタン等の為の皿)12枚をしのばせていました。夫に初めて会った父はレンガを12枚運んできたトルコ人に感動したようです。
昨日の新聞で読んだ記事。
「ドイツは鳥インフルエンザ対策としてトルコ、ルーマニアから来る旅客の荷物を税関で詳細に調べている。フランクフルト空港では1人のトルコ人のスーツケースから見つかった豚肉が検査所へ送られた。デュッセルドルフでも1人のトルコ人旅客の手荷物から3羽の生きた鳩が見つかった。」
ほとんどがイスラム教徒のトルコからわざわざ豚肉を運ぶ人って・・・・。
この記事を読んだ時は、「またトルコ人は何でも持っていくんだからー」と思っていたのですが、よく考えると、その手荷物の中の鳩、トルコの空港や飛行機の中では見つかることなく静かにしてたのでしょうか。トルコの手荷物検査員もいい加減に画面見てるってことですよね。