雨の日曜日、お友達のNさんご夫妻と一緒に向かった先はCICEKLI KOY(チチェキリキョイ)。CICEKLI KOYの意味は「花のある村」、1817年にサラエボから移民してきた17家族でできた村でした。村と言ってもイズミルの中心部ボルノヴァ区にあります。我が家からでも車で20分も走れば行くことができます。街の景色から一本道を入っただけで松林の中にいる自分を見つけることができます。空気まで美味しくなるのです。かつて17戸しかなかった村も今ではイズミル市民がKAHVALTI(カフヴァルトゥ=朝食)やピクニックをして週末を過ごす人気スポットとなりました。松林の中にあるレストランもここ数年で増え朝早くから車の列が続きます。
私たちが訪れたのはその名も「KOYUM(私の村)」というお店。クリスマス(トルコでは大晦日に「新年」と称してクリスマスもどきを楽しみます)の飾り付けも美しく、SOMINE(ショミネ=暖炉)は暖かく燃えています。トルコの接客にはもう期待をしていない私ですが、ここの接客にはかなり満足しました。マニュアルだけではなく自分の心遣いで接客ができる人が私の大きな評価ポイントです。そしてテーブルに運ばれた美味しそうなお皿の数々。チャイもたっぷり、2時間近く腰を落ち着けてしまいました。そしてその頃にはいつの間にか青空も見えてきました。
これだけで十分満足の日曜日でしたが、少し足をのばしてお隣のMANISA(マニサ)県にあるSART(サルト=サルデス)の遺跡を再訪しました。雨上がりで静かな遺跡。リディア王国の時代からローマ時代へと連なる遺構の数々を見るとこの辺りが何千年にも渡って時に華やかな文化が花開き、時に血なまぐさい戦いの場になってきたかが想像できます。訪れる人も少なく一人で歴史の中に身を置くにはぴったりの場所でした。
サルデスのある街SALIHLIの名物オドゥンキョフテ。