イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

AKYAKA(アクヤカ)

2011-11-29 16:36:59 | 

するすると時は過ぎていきますが、ブログはゆっくり更新です。先のバイラム休暇で出かけたAKYAKA、宿泊先は決めずに、いいなと思うホテルの電話番号だけを控えて行きました。バイラムでも混んでいるのはボドルムだけだったそうで、当日でもすぐに予約ができました。

このホテル、新しいのですが伝統的なMUGLA(ムーラ)の建築様式を取り入れた建物でとても落ち着きます。MUGLAの家々はベランダや天井、軒に意匠が凝らしてあってとても美しいのです。そしてこのホテルの朝食は前にあるお魚レストランで頂くようになっていました。前日の夜に到着した時は、暗くてわからなかったのですが、朝食を食べに行くとレストランの脇には葦に覆われた川が流れています。朝の太陽を受けて川面がきらきらとしています。アヒルや鴨が餌を探して泳いでいます。よく水の中に目を凝らすとずいぶんと大きな魚も泳いでいます。

トルコで言う「KOY KAHVALTI(村の朝食)」スタイル、もちろんパンは焼きたて、チャイはチャイダンルック(二段式のチャイやかん)ごとサービスしてくれます。

アヒルたちは、がーがー騒ぎながら寄ってくるので、試しにパンを投げてみるとすごい勢いで食べました。最後には残ったきゅうりもトマトも丸呑み!アヒルたちのおかげで残飯がほとんどでないシステム?が出来ていました。旅先の朝食なのに気がついたら2時間近く過ぎていました。この景色、そしてせせらぎと鳥達の鳴き声、いくらいても飽きない天国の様な場所でした。

AKYAKAは、数年前のバイラムツアーで立ち寄ったことがあるのですが、今回改めてのんびりとムーラ様式の家やパザル、川沿いで釣りをする人を眺めながらお散歩してみました。

小さな港の方に歩いていくと「川のぼりボートツアーはいかがですかー」と呼び込みの声が聞こえます。釣船の様な小さなボートでホテルの前を流れている川を上って行くツアーの様です。

所要時間40分で一人4TL(約168円)、私たちしかいないの?と思っているとすぐに20人位集まって出発。船頭?さんの若者が川沿いに見える家や街のことなどを素朴に説明してくれました。自然の水族館と地元の人たちが呼んでいる場所にはうなぎなどの魚がたくさん見えました。TVドラマや多くのCMが実はこのAKYAKAで撮影されているのだとか。

車から降りて、コートも着ずに船に思いつきで乗ってしまったので寒いかなと心配していましたが、日差しがあるのでとても暖かでした。上の写真のホテルは「12歳未満の子供お断り」のホテル。AKYAKA、にぎやかな観光地ではありませんが週末を静かに過ごすには理想的な場所かもしれません。

 

 

 

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EMANET DOLAPLARI

2011-11-24 00:07:50 | イズミル暮らし・イズミル案内

ぶらぶらと夕暮れのALSANCAK(アルサンジャック)界隈を散歩。夫は新しいカメラで被写体を探しながら。そういう目線のせいか私の目には全然はいってこないような景色やアングルを見ていることにびっくりすることがあります。

私もカメラは常に持ち歩いていますが、私の目線はブログネタ探し・・・。ALSANCAK駅から、IZBANに乗って帰途につくことに。乗り遅れないように走ってホームへ向かっていると目の端に!このオレンジ色が飛び込んできました。

なんでしょう、ああああっコインロッカー!日本の皆さんには珍しくも何でもないものですが、トルコで初めて見ました。日本にあるこういう便利なもの、トルコでは見かけることありませんから、トルコもがんばっているなあと嬉しくなりました。

電車を逃さないように、それでもブログ魂?で大急ぎで写してきました。コインロッカーがトルコでは「EMANET DOLAPLARI(預かりロッカー)」と名付けられていました。ALSANCAK駅からはIZBANで空港まで行くことができるようになったので、新しく設置されたものなのではないでしょうか。ロッカーのサイズも大、中、小、とあって大にはスーツケースも入りそうです。

使い方の画面を見てみましょう。

荷物を預ける場合

  • 預け品のサイズにより空のロッカーを選んでください。
  • 預け品をロッカーに入れて扉を閉めてから45秒以内に支払いをして下さい。
  • 5-10リラ札または0.25、0.50、1リラ硬貨でお支払い下さい。
  • バーコードチケットを受け取ってください。
  • ある場合はお釣りを受け取ってください。

荷物を受け取る場合

  • バーコードを読み取り機に読ませてください。ロッカーは自動的に開きます。
  • 時間が超過している場合は、表示されている超過料金をお支払い下さい。ロッカーは自動的に開きます。
  • 荷物を取り出してください。

料金

  • 小ロッカー:3TL(約124円)
  • 中ロッカー:5TL(約206円)
  • 大ロッカー:7TL(約289円)

 4時間以降1時間ごとに50クルシュの超過料金がかかります。

日本円に換算すると、この値段ですが、トルコでの実感は3TL=300円、5TL=500円、7TL=700円と言う感じです。日本と比べても結構な値段ですね。

実際に使う?と聞かれたら使う勇気は今のところありません。だってトルコですから。バーコードチケットが出てこなかったり、お釣りが出てこなかったり、扉が開かなかったり絶対ありそうですよ。ブログ魂で使ってみたらと言われそうですね。どなたか使われた方いらっしゃいますか~?

 

 

晩秋ですね。

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ALINDA ve ALABANDA

2011-11-19 12:29:27 | 

すっかりなまけ癖がついてしまい、復活するのにはエネルギーを要します。11月6日から9日はクルバンバイラム(犠牲祭)の祝日でした。親戚も少ないし、クルバンを切るわけでもない我が家、初日はお墓参りをしてアンネ(義母)の家で一緒に朝ごはんを食べたらもうおしまい。市が指定したクルバン市場を見たりぶらぶらとお散歩したり、夜にはお友達一家がバイラムの挨拶に来てくれました。二日目からは2泊3日でAYDIN(アイドゥン)経由MUGLA(ムーラ)のAKYAKA(アクヤカ)というところまで行ってきました。

イズミルから南へ向かったAYDINは、大きなメンデレス川が流れる肥沃な農業地帯。この季節は一面の綿畑が見られます。そしてAYDINと言ったらイチジク、日本でみられるトルコ産のイチジクはAYDIN生まれかもしれません。ギリシャ・ローマの時代にはカリア地域の一部であり多くの古代遺跡が点在しています。イズミルから日帰りで行くには少し遠いので、こんな機会に立ち寄ることに。地図で印をつけたALINDA(アリンダ)とALABANDA(アラバンダ)の遺跡を目指しました。

ALINDAはKARPUZLU(カルプズル)と言う地域にあり、山の東斜面にへばりついている遺跡です。村の家の間を上るとALINDAのAGORA(市場)跡に出ます。山の上には劇場跡がわずかに見られるそうですが、私はパス。野生派の夫はもちろん制覇せずにはいられないのですが、どうしてあんな高いところに劇場を作ったんだろう、と言っていました。

紀元前14世紀まで歴史をさかのぼることができるそうですが、記録に残っている史実としては紀元前340年ごろカリアの内部争いによりADAと言う女王がALINDAへ流されてしまいます。その頃アレキサンダー大王がこの地にも遠征し、ALINDAを包囲するのですがどうしても征服することができません。その時女王ADAは城内へアレキサンダー大王を招き入れます。そしてある協定が結ばれ、この地は女王ADAが管理することが認められたのだそうです。

ALINDAから30kmあまりのALABANDA、ここも畑の中に遺跡が点在していました。HAMAM(ハマム)、アポロン神殿、議会跡など・・・実際どこが?と言うものが多く、遺跡の90%は土の中に埋もれているのだそうです。ALABANDAは芸術面で秀でた特徴を持った場所であったそうで、ある時期金貨を造ることが認められた唯一の都市だったそうです。そしてその金貨にはペガサスが描かれていたそうです。ALABANDAの名前はALA(馬)とBANDA(勝利)に由来するそうで、この地の人々はたいそうお金持ちで豊かな生活を送っていたそうです。

余談ですが、閃マンガン鉱という石の英名はALABANDITE(アラバンダイト)、これはこのALBANDAの地で初めて発見されたことに由来するそうです。

ALABANDAを後にして通過するCINE(チネ)の街道沿いにはキョフテ屋さんが並んでいてその一軒へ。トルコは地名のついたキョフテが色々あって各地の名物になっています。ここのキョフテもとっても美味しかった。CINEを過ぎるとこんな光景が広がります。有名なカッパドキアの奇岩はきのこ岩と呼ばれますが、ここの奇岩は「カエル岩」と名づけたくなりませんか?

 

 

チネキョフテ

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29 EKIM(10月29日)

2011-11-03 15:37:04 | イズミル暮らし・イズミル案内

風邪引いていませんか?私はやられました~。風邪には寝るのが一番!

10月29日はトルコの「共和国宣言記念日」で祝日でした。お祝い行事を見に行こうと思っていたのですが、多くの方が亡くなった先の地震やテロを鑑みほとんどの公式行事はキャンセルになりました。

せっかくのいいお天気なので街の写真を写しながらぶらぶら散歩に出かけけることに。大きなビルの壁面には大きな国旗やアタチュルクの旗、アパートのベランダにもそれぞれ小さな国旗がはためいています。久しぶりにフェリーに乗って対岸の街KARSIYAKA(カルシュヤカ)へ。

風は冷たいけれど、水面はきらきらと輝いて、餌をねだるカモメとフェリーの競争です。当てもなくずいぶん歩いて小腹がすいたので、以前近くに行って目をつけていたEDIRNE CIGERI(エディルネジエリ)のお店へ。CIGERと言うのはレバーのこと、トルコのTRAKYA(トラキヤ=ヨーロッパ)地方にあるEDIRNEの名物なのだそうです。YAPRAK CIGER(葉のようなレバー)とも言われるように薄く切ったレバーに小麦粉をまぶして揚げます。サービスする時には乾燥させた唐辛子を一緒に出すのだそう。

このお店も間口一軒の本当に小さなお店。メニューはありません。注文は「1人前?1、5人前(大盛りと言うことですね)?」それだけです。サラダは自動的についてきます。レバーなんてそれほど好物でもないけれど、トルコへ来てからたまに食べたくなる物の一つです。ここのお店のレバー、臭みはまったくなくYAPRAKの様に薄いせいか軽くさくさくっと食べられました。

外のテーブルに座っていた私たちの横へやってきたこの犬ボニー君、じっと待っているなと思ったら突然立ち上がりました!どこで覚えたのでしょうこんな技。思わず一切れあげてしまいました。 

 

二人から一切れずつおこぼれをもらうと立ち去ったボニー君の後から猫がやってきました。そして猫も同じポーズをするのです!もう大爆笑。ボニーがポーズをして餌をもらっているのを見て覚えたのでしょうか。猫の方は残念ながら間に合わずに写せませんでしたが、この写真を見ているだけで十分楽しめますよね?

 

 

このとぼけた顔がなんともいえません。

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