イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

YENI YILINIZ KUTLU OLSUN !

2005-12-31 23:09:41 | Weblog
このブログを見て下さっているすべての皆さんに

        新年あけましておめでとうございます!

このブログを初めたおかげで、今迄知らなかった、そしてまだお目にかかったこともない多くの方とお知り合いになることが出来ました。遠くトルコで生活する私にとって、トルコに住む日本人の方たちは、お顔は知らなくても一人一人が大切なよき隣人、そして日本からメッセージを下さる方たちは、いつも応援して下さる心強いお友達です。

1年間どうもありがとうございました。そして本年もどうぞよろしくお願い致します。

イズミルから日本へ〈続編?〉

2005-12-27 14:11:09 | 日本里帰り
汗だくになってたどり着いた飛行機だったので、11時間の飛行時間もそれ程長く感じられませんでした。ただ1つ気になったことは、旅行者としてトルコ行きの飛行機に乗っていた時は機内食が多くて、とても全部は食べられなかったのですが、今回はペロッと平らげ、クラッカーやチーズなどまでも食べてしまった…にもかかわらず、満腹にならなかったこと・・・。胃が伸び切っていると言うことでしょうか。

トルコ航空のスチュワデスも変わったのか、私の中の「顧客満足」の基準が下がったせいか、なかなか感じが良く、朝食の時に眠っていたら優しく腕に手を触れて「おはようございます、起こして申し訳ありません。朝食を召し上がりますか?」と言われた時にはドキドキしてしまいました。

そして成田到着。ちょうど大韓航空機の到着と一緒だった様で、入国審査窓口は韓国の若者であふれていました。韓流ブームは噂でしか知らない私、おっちゃんオバちゃん以外の若者韓国人の団体を見るのは初めてでした。

その韓国人の長蛇の列に続くトルコ人チラホラ。私はここでもさっさと通ってしまったので順番待ちの夫を延々と待つことに。いざ、夫の番。夫にはトルコで交付された「結婚手帳」日本の「戸籍謄本」そして私が「この人は私の夫で今回はいついつまで実家に滞在する云々」と書いたものを持たせました。でもそれをすぐに見せなかった夫、帰国のチケット提示を求められた様なのですが、理解できず・・・運命のベルが審査官によって押されました。

別室へ連れて行かれる夫・・・その間に私はトイレに行きたいわ、スーツケースも出て来るわで…

別室の夫
係員「日本語わかりますか?(日本語で)」夫「わかんない(日本語!)」…係員「奥さん日本人なのにどうして日本語知らないの?(と日本語で言っていたと夫が想像)」ここでようやく書類を提示した夫、係員「ちょっと待っててね」夫「だいじょうぶ(いつも私が待たせているのでこの会話は得意な夫)」。結局連絡先として書いた実家へ担当者が電話をし、最終的に私が同行していると言うことにようやく気がついたそのおじさんが、私を呼びに来ました。聞かれたことは

・結婚してるんですか。トルコだけで?日本ではしていないのか?
 =戸籍謄本があるでしょっ!

・日本ではどこに滞在するのか?
 =連絡先書いたでしょっ!

・日本で旦那さんは何するのか?
 =別に何もしません!sana ne!(あんたに関係ないでしょ)

ということでした。

トルコ航空の荷物受取場所では、別室行きのトルコ人数名の荷物がむなしく廻っており、それを回収するトルコ人職員。彼は最初に夫が入国審査で引っかかった時にもいたそうで顔なじみ状態でした。解放された夫が彼に「どうしてひかかるのかなあ」と聞いているので「トルコ人だからよ!残念ながら」と言うと彼も「…その通りです…残念ながら」トルコ人でいるのは大変です。





イズミルから日本へ

2005-12-25 01:23:59 | 日本里帰り
20日友達3人が水を撒いて見送ってくれました。トルコでは旅立つ人に水を撒いて送り出す習慣があります。「水の様に早く行って、早く帰って来い」と言う気持ちがこもっているそうで、前日まで冗談で話していたのに、いざ本当にその様に見送ってもらうとなんだか嬉しいやら寂しいやらで目頭が熱くなりました。

順調にイズミル空港到着、ここからが汗かき道中の始まりでした。

先ず空港の入口のセキュリティチェックで。
係員「ああ、ちょっとそのスーツケースの中に筒のような物がありますねえ、見てみたいなあ。」見てみたいと言われても、厳重に仕舞いこんだスーツケースの中のお土産、まがい物の錫の水差しのような物を言っていると解ったので、私「あれ、お土産でプレゼント用に包装してあるんですけど、あけますか?」係員「そう・・・でも見たいんですよう。なんですよねえ、歴史的に価値のあるような物じゃないですよねえ」夫「ぜんぜんそんなもんじゃないんですよ、中国製で(中国製のお土産を持って行く私達)」
厳重パッキング済みのスーツケースを明け、ほじくりだして包装ひっちゃぶって見せてそれだけ。

次。
従来イスタンブル乗換えで日本へ行く場合もイズミルで出国審査をしていました。トルコ人の海外渡航者はそこで50ドルの出国税を買ってパスポートに
印紙を貼ってもらいパスポートコントロールでスタンプを押されます。私達は今までイスタンブルからしか出国をしたことがなかったので、イズミルで出国するなら今ここで印紙を買わなければと思い、夫はお金を支払い、パスポートに印紙を貼ってもらいました。
そして、いざパスポートコントロール窓口へ行こうとしたら、「イスタンブルでします」と。あれ。ここでは、この先何が起こるかも知らずに「早く買っておいてよかったね」とほほ笑む私達。

次。
飛行機に乗る前のセキュリティチェックで、再び係員「奥さん、このカバンのこの辺に四角い物が見えるんですよ、出してもらえますかねえ」私「ああ、ライターが(直前に貰った)あります。これプレゼント用に包装してあるんです。あけますか?」またパンパンのカバンの中からなんとかその包みを取り出すと、係員の人はその箱だけを機械に通して許してくれました。

次。
イスタンブル到着。早目にパスポートコントロールして久し振りに免税店で海外旅行気分を味わおうともくろんでいた私。でもトルコでの居住許可をとってからは初めての出国だったので少しドキドキ。でも何事も無くスイっと出国。ところが私よりもずっと先にブースに並んでいたはずの夫が待っても待っても出て来ません。総ての列を見ても順番待ちの人もいません。20分ほどして出てきた夫の頭からは怒りで湯気が出ていました。
なんと、イズミルで支払った出国税の印紙が【偽造】と言われたのです。道端で売ってるテレフォンカードや宝くじじゃないんです!空港内の職員が売って自ら貼った印紙です!
出国審査官に食って掛かって上官の別室まで行って談判したそうですが「出来ることはできません、この印紙では出国できません」と言われるのみで仕方なく再び印紙購入をし、燃えそうなくらい怒りまくって出てきたと言うわけ。おかげで免税店のお買い物もなく、夫の怒りが収まるまでお茶を飲んでいました。

・・・・つづく。






Efe(エフェ)

2005-12-20 22:00:06 | イズミル暮らし・イズミル案内
20日の15時にはイズミルのアドナンメンデレス空港からイスタンブル行きの飛行機で飛び立っているはず。日本滞在中は、「オノボリサン日記」をお届けできたらと思っています。それまでこのEfeの写真でなごんで下さいね。それでは行ってきます!

 Efe

我が家の車を駐車しているotopark(オトパルク=駐車場)は当初24時間管理人常駐と言うことでオープンしました。ところが管理者のMuhtar(ムフタル=地区長)が昼間の管理人と夜間の管理人の2人分の給料を出すことをしぶった為か、現在は車の持主全員が入口の合鍵を持つ様になり、夜間のみ管理人が駐在しています。そこで登場したのがこの仔犬Efe!昼間の番犬!としてムフタルが連れて来ました。犬種はあの有名なトルコのカンガル犬。

 正真正銘由緒正しいカンガルの成犬

カンガル犬は、古代より警備犬とし、大切な家畜をオオカミや家畜泥棒などから守って来ました。故郷はシヴァスの68km南カンガルと言う村、アナトリア高原の、夏は暑く乾燥し冬は雪が多く凍るような寒さの気候に合わせて、どんな環境でも生きられる強い犬に進化したと考えられているそうです。勇敢で飼い主に忠実、また飼い主から咎められると悪いことをした子供のように頭をたれて飼い主の目を心配そうに見ながら許しが出るのを待つのだそうです。また山で群れから離れたり遅れたりした羊のそばで何日ものまず食わずで待つことが出来るそうです。

こんな由緒正しい出自を知ってか知らずか、生後2ヶ月のEfeにとって駐車場に来る人はみんな友達、自分の遊び相手です。一時もじっとせずに走り回り、車の下にも平気で入り込むのでそのうち轢かれるのではと心配。カンガル犬は本能として番犬としての素養を備えているそうですが、Efeは???

犬が大好きで、現在はアパート住まいの為犬を飼うことが出来ませんが、将来Piyango(ピヤンゴ=宝くじ)が当って庭付きの家を買ったあかつきには絶対カンガル犬を飼おうと思っています。

このEfeという名前の意味は、多くがエーゲ、地中海、中央アナトリアに住む村の勇者達のことで、かつては治安を守る軍隊を構成していたそうです。その後オスマントルコ時代には村独自のの若者頭(?)として不正に立ち向かい、金持ちから富を奪って貧しいものへ配っていたそうです。救国戦争の際には最も大きな役割を果たしていたと言うEfe、ドラマ等で見るEfeは、いつも弱者の見方、悪者や政府に対して正義の為に戦うヒーローと言うイメージです。



さて我らがEfe!番犬としての任務を遂行できる日は来るのでしょうか?

日曜日のGOKKUSAGI(ギョククシャウ=虹) 

2005-12-18 22:09:14 | イズミル暮らし・イズミル案内


日曜日の朝、ゆっくり寝坊をして起きるとカーテンの向こうは曇り空の様子。「あぁ、また今日も雨かなあ」とカーテンを開けると、目の前に大きな虹!イズミル湾にかかる「空の帯(ギョククシャウ)」です。
しばらくすると消えてしまいましたが、朝食を準備して食卓に座ると再び別の場所に虹が・・・。日本への階段のような気がしました。夫の分と2人分。あと2つ寝ると日本です。

KIZILAY(クズライ=新月社)で献血

2005-12-16 05:51:04 | イズミル暮らし・イズミル案内


KIZILAY(新月社)とは、日本で言う赤十字社のことです。トルコは政教分離されているのでイスラム教国というわけではありませんが、国民の95%がイスラム教徒であると言われています。よって十字架はご法度(?)。その他のイスラム教の国々でもこの新月マークが使われていると思います。

夫は、時々「身体がなんだか重い、そろそろ献血しようかな」と言います。血が多いのでしょうか?確かに夫もトルコ人ですから「熱い」ですが、血の多さとは関係ないでしょう。と言うわけで、先日KONAKと言うイズミルの官庁街、繁華街へ行ったたついでにKIZILAYの献血センターへ寄りました。

病歴や海外渡航暦などを申告、血圧を測ってから献血となります。私は日本の献血は知らないのですが、ここでは献血後に血液検査の結果を自宅へ郵送してくれるので、夫はミニ健康診断も兼ねて献血をしているようです。
献血センターに常駐しているドクターによると、夫は「血が濃い」そうです。だから定期的に献血することは心臓や血管、身体の為にも有益なのだとか。夫の血液型はO型Rhマイナス、クズライの方々も希少な血液型を喜んでくれました。

 お土産!
 
献血後私もちゃっかりジュースとケーキをご馳走になり、お土産にクズライのバッチとトルコの小説本、ナショナルジオグラフィックのCDを頂きました。私も今度は献血してみようかな。

クムル達のように

2005-12-14 23:25:22 | イズミル暮らし・イズミル案内
我が家に毎日来るクムル、夏の間は一日中キッチンの窓を開けていたので、窓枠に乗ってえさを催促していましたが、最近は閉めていることが多い為、クムル達は自分の存在をアピールするのが大変。私がキッチンにいる時は、窓の外を上に下に飛んで姿を見せようとします。キッチンにいない時は「クーッ」と言うような鋭い鳴き声で私を呼びます(本当かな、でもそういう気がするんです)。朝起きて、キッチンの窓から顔を出すやいなやびゅーんっ!と一直線に飛んでくるその姿はまるで「来たよーっ」と笑顔で言っているようでたまらなくかわいい!(親ばか?餌やり人ばか?)

トルコでは、夫婦や恋人のことを「クムル達のように」とたとえるのだそうです。それはなぜかご存知ですか?

クムルはどんな時もつれあいをかえない。
クムルはささいなことで喜ぶ。
クムルは自分のおかれている状況に順応する。
クムルは絶対に他のクムルの巣に入らない。

全てのみなさんに、クムル達のような愛情と結婚を願って…。


PANCAR SALATASI(パンジャルサラタス=砂糖大根のサラダ)

2005-12-10 23:43:38 | 料理
パンジャル、これで40円くらいでした

冬はパザルへいくのが楽しみ。ウスパナク(ホウレン草)やケレヴィズ(根セロリ)、プラサ(ポロ葱)、ブロッコリー、カルナバハル(カリフラワー)、マンタル(きのこ)などなど毎日のメニューを考えるのも苦ではありません。

今までどうやって食べてよいのかわからずに敬遠していたPANCAR(辞書には砂糖大根、てんさいとあります)、先日のバイラムツアーで泊まったホテルでただ茹でてあるのを食べて以来、そのあっさりとした甘さの虜になってしまいました。生で齧っても十分甘いのです。ただ手が鮮やかなピンク色に染まるので洋服等にはご注意!
先日は、こんなサラダを作ってみました。

材料
パンジャル      500g
ニンニク       5片
マイダノズ(パセリ) 適量
酢          1/2チャイグラス
オリーブオイル    大さじ1杯
塩 適量

①鍋にたっぷりと沸かした熱湯に塩を加えてよく洗ったパンジャル皮つきのまま入れて40分ほど茹でる。
②冷めた後、パンジャルをしばらく水に浸けてから皮をむく。(このままで食べてもOKです)
③ボールに5ミリくらいの厚さにスライスしたパンジャル、潰したにんにく、酢、塩、マイダノズ、オリーブオイルを加え1時間くらい寝かせてからサービスする。

 Afiyet olsun!

MERHABA(メルハバ=こんにちは)

2005-12-07 05:59:50 | Weblog
トルコへいらしたことがある方なら、一度は耳にされたことがあるでしょう。
                「メルハバ」
覚えるのも発音するのも簡単、そしてなんとなくかわいい響きがしませんか?
今日、アンネ〈義母〉がうちに寄ってくれたのですが、その時「TVでこんなことを言っていたのよ」と教えてくれました。

いつも何気なく使っているmerhabaという単語にどんな意味があるか考えたことはありますか?もしくは意味を知っている方はいますか?
もともとペルシャ語であり、「私はあなたの良き友です、私からあなたへは害はありません」と言う意味があるのだそうです。

アンネは「この話を聞いてから、とてもいい意味だからmerhabaをもっと言おうと思ってるのよ」と言っていました。
毎日何気なく使っている言葉にこんな素敵な意味があるなんて、一つ一つの単語の意味を調べてみたくなりました。

このブログを読んで下さっている皆さんにも改めてIZMIRからMERHABAを送ります。

※12月20日に2年半ぶりで日本へ帰ることになりました!
写真はその航空券。日本でもたくさんの友達にMERHABAを言えるといいなあ。