イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

JIKAD 3.KURULUS YILDONUMU KUTLAMASI(JIKAD 3周年祝賀パーティー)

2013-03-25 21:04:48 | JIKAD・トルコにおける日本年

2010年に設立、実質的な活動を始めたJIKAD(日本イズミル文化友好協会)の3周年記念祝賀パーティーが3月23日(土)にイズミルのKARACA(カラジャ)ホテルで行われました。トルコの適当、行き当たりばったり、予定なし、プランしてもその通りに行ったためしがない、という生活にすっかり慣れきってしまった私ですが、この祝賀パーティーは、日本で働いていたときの会議準備を思い出すような周到さでした。

首脳陣はもちろんずっと前からプランを立てていましたが、私達裏方担当も1週間前に集合打ち合わせ、役割分担、当日も開会の2時間前には集合して会場準備、最終打ち合わせ、とびっちりしたスケジュールで行われました。

食事はもちろんホテルからですが、寿司も出したいという要望があり、実は先日訪問した寿司レストランに一部スポンサーになって頂くことも期待して相談したところまったくのビジネス解答が返ってきました。しかもその値段であの寿司~?と納得できないものがあった日本人女子4名で分担して合計55本の巻き寿司を作りました!皆さん喜んで食べてくださったので作った甲斐がありました。

一週間前までは60人も集まれば・・・と思っていたのにふたを開けてみるとなんと100名を越す参加者でした。13のテーブルにはそれぞれ日本の都市の名前がつけられています。「私は今日は大阪へ行ってきたよ」「私は横浜にいたよ」と楽しんでくれたようです。

オープニングはエーゲ地方の踊りです。

折り紙先生のヌルさんがトルコ語と日本語で開会の挨拶、プログラム内容を案内しました。引き続きアルズ会長、来賓の挨拶、JIKADのこれまでの歩みビデオ、出席した会員の紹介、日本語教師の皆さんによる「上をむいて歩こう」、ジャポンゲリンYさんがトルコ語に翻訳した谷川俊太郎の詩の朗読、全員参加の懇親ゲーム、カラオケ、ダンス・・・と食事をゆっくり味わっている間もないほどの忙しさ。

                                    最年少ゲストDURUちゃん、かわいかったー!

ゲームにも商品があったり、JIKADに協力した人たちへの記念品贈呈があったり、とにかく盛りだくさんでしたが、しっかりとほぼ予定通りの進行でびっくりでした。参加した日本人は7人、みんなで一緒に「なごり雪」を歌いました。同じ歌をみんなが知っていて、歌えるって、ああ日本人の友達がいてくれてよかったと思った瞬間でした。

 鉢巻逆さまです。

このパーティーは20時開会、24時閉会というプログラム、まさかそんな時間までみんな残っていないでしょうと思っていましたが、さすが宵っ張りのイズミル人、しっかり24時まで盛り上がっていました。最後にはケーキカット、こんな演出で入場してきました。

24時に散会して30分で片付け、飾り付けを取り外して撤退終了!抜群のチームワークのJIKAD裏方軍団でした。

 JIKADグッズの販売も。

これからも何年もこんな会が開けることを願いつつも、実は打ち上げに内輪でマンガルパーティ(BBQ)でもして気楽に祝いたいなあと最後に思ったのでした。

 

 

トルコの花輪。イスタンブルの日本総領事館より。

    

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IZMIR DOGAL YASAM PARKI(イズミル野生動物公園)

2013-03-19 17:26:03 | イズミル暮らし・イズミル案内

先週の木曜日は確か半袖を着ていたはずなのに、昨日は寒かった!まさにKOCAKARI SOGUKLARI(年寄女の寒)はこのことかと思いました。西部劇を見ながら「今日はどこへ行く?」と夫、特に予定はなかったので前から行きたいと思っていた「動物園!」と答えると「マジー?自分もそう思っていた」との返事。まさにKALP KALBE、以心伝心トルコ語で心から心へという意味になります。

以前は中心部の見本市公園の中に18DONUM(トルコの単位で1DONUMは919平米)の飼育小屋?というほどのささやかな動物園がありました。それが2008年にCIGLIという郊外に移転して425DONUMのトルコ初の「DOGAR YASAM PARKI(野生動物公園)として開園しました。

自然の条件により近い形で作られた池や山の中にそれぞれの動物たちがのんびりとくつろいでいました。日本の動物園にももうずいぶんと行っていませんが、動物の数や種類は圧倒的に少ないし、「子供動物園」コーナー以外は動物を間近で見ることもあまりできませんでしたが、その分動物たちは、なんだか幸せそう~。

 サル公園                                      

人間からは自分で希望して近づかない限りかなり距離のあるところにいることができるし、行動できるスペースも広い。静かな公園の中で思い思いの時間をすごしている、引退した動物たちが第二の人生を楽しんでいるようなそんな動物園でした。もちろん若い動物たちもいましたが・・・。

人懐っこくてアイドル状態のキリン。

 コウノトリってかわいい顔していますね。

イズミルの動物園といえばアジア象のBAHADIR(バハドゥル)が有名でした。夫など以前の動物園へ行った時にBAHADIRを見て「子供の頃からいたよ」と言っていました。それもそのはず1954年にパキスタンから送られたBAHADIRは53年間たった1頭で生きていました。でも2007年7月に新しい動物園の開園を待たずに残念ながら亡くなりました。

そのお墓が、新しいアジア象コーナーの前にありました。コンクリートの中で53年を過ごしたBAHADIRと異なり、新しいアジア象は広々とした草に覆われた場所にいます。しかも2011年には小象まで誕生。市民から名前を公募した結果「IZMIR」と名づけられ、お父さんお母さんといつも一緒にいるようです。

帰り道高速を走っていると県境の山のてっぺんは冠雪が見られました。

 

 

ピンボケですが、入場料は大人3TL。このJETON(ジェトン=札)で入ります。

    

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春宵(しゅんしょう)

2013-03-14 14:58:51 | イズミル暮らし・イズミル案内

春の嵐が吹き荒れるイズミルです。暖かくなって夕暮れ時に海岸をお散歩するのも気持ちがいい季節です。もっと暑くなると宵っ張りのイズミルっ子がどっと繰り出すし、夜のお散歩に欠かせない?ひまわりの種をぼりぼり食べて捨てられる皮で道が汚くなります。私には、今くらいの季節がちょうどよい人ごみで好きです。

少しずつ暮れて刻々と変わる空の色を見ていたらふと「春宵」という言葉が浮かびました。家に帰って調べてみると中国の詩人・蘇軾の詩『春夜』に「春宵一刻直千金、花に清香有り月に陰有り、歌管楼台声細細、鞦韆院落夜沈沈(春の夜の趣には千金の値打ちがある。花は清らかな香りを放ち、月はおぼろに霞んでいる。夜になるとそれまで高殿で歌や音楽に興じていた人々の声も静まっていき、中庭のブランコに戯れる人もなく垂れて、夜はしんしんとふけていく)」とあるそうです。中国にいてもイズミルにいても春の夜の美しさを感じる心には通じるものがあるのかなあと思いました。

春宵に、トルコで初めて外でお寿司を食べました。小腹がすいたので「何かご馳走する」という夫。予定外だったので調査もしておらず何を食べようか咄嗟に思い浮かびませんでした。すると夫が「すし食べようか」と言います。最近「SISHI WORLD」というお店ができたのは聞いていましたが、イズミルでお寿司~?自分で作ったほうが絶対に安くて美味しい!とはわかっています。でもまあ話の種に行ってみることに。

メニューには中華料理もあるのでとにかくコンセプトは日中およびアジアミックスという感じ。お店の持ち主はパリにあるSUSHI WORLDの共同オーナーで、パリの次にトルコのボドルムに出店、トルコ2号店としてイズミルに出店したそう。食器や調度はパリから仕入れてくるそうですが・・・。

前に行った人が中華の味はひどいといっていたので、無難だという巻き寿司を頼みました。舟盛が出てきてきゅうりやレモンの飾り切りにびっくり。夫に「この舟気に入ったでしょう?」と聞くと案の定家にもほしいそうです。

感想は・・・材料さえ手に入るのなら家で作りたい。最後にジャスミンティー(これも店主がパリから仕入れてきた)をサービスしてくれましたが、この茶器はすごくありませんか?笑うしかないという感じ。でもトルコ人にはこのくらいじゃないと受けないのかもしれません。

まずくはないけれど、この品質でこの値段、海外で寿司屋を名乗るために何か資格とか条件を設けることはできないものでしょうか。普通の値段で良心的な値段の寿司屋を開きたくなってしまいました。

 

トルコの野良犬大好きです。仲良くお昼寝中。

    

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KOCAKARI SOGUKLARI(年寄り女の寒)

2013-03-09 10:16:11 | Weblog

日本も急に暖かくなったようですね。合格発表や卒業式、若い人たちの晴れやかな顔が懐かしいです。トルコってそういう節目があまりないような気がします。24節気72候のような季節を味わう言葉もないし・・・と思っていたらある日のTVのニュースで「MART KAPIDAN BAKTIRIR,KAZMA KUREK YAKTIRIR」ということわざを紹介していました。意味は「3月はドアから見させる、つるはしシャベルを燃やさせる」つまり3月の最後の寒さは厳しくて外に出ることができずに、ドアから外を見るしかできない。そして寒さも最後になってきたので燃やすものも尽き、つるやしやシャベルの取っ手を燃やすしかない」という意味だそうです。

CEMRE(ジェムレ)が落ちてこれで一気に春になるかと思っていたのに、意外と空気は冷たく薄着で出かけるとまだまだ寒い思いをします。そして昨日からまた雨模様。この頃の寒さを「KOCAKARI SOGUKLARI(年寄女の寒)」と言うそうです。なんと言う命名かと思いますが、トルコの海軍や漁師さん、船長さんなど海で働く人の知恵や経験で作られた「FIRTINA TAKVIMI(強風カレンダー)」というものがあるそうで、それにもしっかりKOCAKARI SOGUKLARIは載っています。

昔々、ある村で子ヤギが大好きで羊のかわりにヤギを飼っているおばあさんがいました。毎年夏になるとYAYLA(涼しい高原へ家畜とともに移住する)へあがっていたのですが、ある年その時期にならなかったのに気温が上がったことにだまされて2月の終わりにYAYLAに上がりました。最初の2、3日高原で過ごしている間は暖かくて喜んでいたのですが、またすぐに冬が戻り4日4晩雪が降って吹雪になります。でもおばあさんと子ヤギが死ななかったので、冬は種まきの月(3月)から3日間を借りて7日7晩嵐を起こしたため、おばあさんと子ヤギは結局死んでしまいました。
 
 
他にも色々と話はあるそうですが、自然を侮ってはいけないということですね。
 
 
 
 
 
 現役です。
     

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URLA ISKERE'DE KATMER(ウルラ港でカトメル)

2013-03-04 16:06:05 | イズミル暮らし・イズミル案内

日曜日の朝はTRT(トルコの国営放送)で昔の西部劇映画を見るのが夫の楽しみ、予定がなければ映画が終わってから行動を始めます。お天気もまずまず、特に用事もないし、「じゃあアナアンネ(夫の母方の祖母)のお墓に行く?」というのもなんですが、家から車で30分ほどで行けるURLA ISKELE(ウルラ港)というところに眠るアナアンネのお墓参りは、ピクニックに行くような楽しさがあります。

エンギナル畑を眺めながら海辺近くの墓地に到着、お墓の日陰になるようにと2年前に植えたアカシアの木の枝を春になったら切ろうと言っていたのではさみを持参。近く住むテイゼ(夫の叔母)夫婦もお墓に肥料をやりに来るというので(お墓の石の上が花壇のようになっています)、お墓で待ち合わせました。

テイゼ夫婦には用事があったので墓地で解散、私たちはそこから港に出てぶらぶらお散歩。風が強く波も荒くかなり寒く、すぐにどこかへ入ろうかというモードに。URLA ISKELEと言えばお魚のほかにKATMER(カトメル)という小麦粉から作るおやつで有名なお店があります。ちょうどいいとすぐにお店に入ってみました。

日曜日の昼下がり、少し小腹がすいた家族連れでいっぱいです。メニューはKATMER(カトメル)、 MANTI(マントゥ=ヨーグルトをかけて食べる小さな水餃子のようなトルコの家庭料理)、 BOREK(ボレッキ=小麦粉で作った生地の中にひき肉やチーズ、野菜などを入れて作るトルコ風パイ)とAYRAN(アイラン=塩味のヨーグルト飲みもの)のみ。

たくさんの油で揚げてあるお好み焼き?みたいです。中身はチーズとパセリとひき肉。皮がパリパリ、瓶で出てくるAYRANとも合って美味しい!

入り口付近で実演中のウスタ(職人)さんの写真を写させてもらったら、生地を伸ばすところから撮影用に作ってくれました。

生地は小麦粉と水と塩のみ、くぼんだ鉄板の上に伸ばした生地を広げ、そこへ油と卵を投入、ぐつぐつしてきたら注文の具を乗せます。

こんがりしてきたら生地をたたんでいきます。裏もきれいな焦げ色がついたら出来上がりです。揚げているのかと思ったら、油はすべて一回で使い切り、つまりすべてからだの中へ・・・。それがちょっと恐ろしいけれどURLA ISKELEへ行ったらやっぱりKATMERだよね、というイズミルっ子の仲間入りです。

 

ANAANNEのお墓に咲いていました。

    

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