イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

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エーゲ地方の味ENGINAR(エンギナル=アーティチョーク)

2007-04-26 00:48:10 | 料理


イズミルに住んでいるからには春から初夏にかけてこのエンギナルを食べずに過ごすわけにはいきません。エーゲの春を告げる味、一見この物体のどこを食べるのだと不安になりますが、むいてむいて最後に出てくる部分は食感がどことなく竹の子に似ています。それ程美味しい!と言うものではないと思うのですがエーゲっ子にとってはなくてはならない春の味。季節を感じる柔らかい味がします。



ただ調理をする時に気をつけないと指が真っ黒になるのと、手早くむかないとすぐにエンギナルが変色してしまうので私にとってはまだまだ気軽に手の出る野菜ではありません。「さあ買うぞ!」と勢いをつけて買います。


断面図はこんな感じ。この中心部の白いほんの少しの部分を食べます。

先々週まではだいたい1個が1YTL(約83円)くらいでまだまだ高かったのですが(でもきっと他の地方よりは安いと思います)先週パザルへ行った時は1個60クルシュ(約53円)で良いものがありました。安くなったせいで皆10個15個と買って行きます。旬の今はパザルにもエンギナルの屋台が何箇所も出るのですが私が買ったこのおばさんの屋台は他の屋台よりも新鮮で良いものを売っていることが一目瞭然、黒山の人だかり状態で次から次へと売られていました。



2年前初めてエンギナルを知った頃、友達や義妹やお隣さんなどが一様に「エンギナル食べたことある?」「食べたことがないなら食べなくちゃ」「一度あなたにエンギナル料理を作ってあげるわ」と言ってくれました。みなエンギナルを食べさせたかったようです。でもあれから2年、誰も作ってくれませんでした…。あ、唯一お隣さんが公約を守ってくれましたっけ。いかにもトルコ人らしいですね。仕方がないのでパザルへエンギナルを買いに行きその時に買った屋台のおじさんに作り方を聞くとわざわざ商売道具のエンギナルを使ってむき方などを実演してくれました。すると当然ギャラリーが集まってくるわけで、黙っていられないオバちゃんの一人が「じゃがいもを入れた方が美味しいわよ」と言うとそのおじさん「へん、じゃがいもいれるなんて邪道だ邪道!ホントのエンギナル料理はエンギナルだけで食べるもんだ、ほら行った行った!」とじゃがいも派のお客さんを追っ払ってしまったこともありました。

今回私が作ったのは、公約を守ってくれなかった友達が作り方だけ教えてくれたじゃがいも入り邪道のエンギナル料理です。ただ彼女はエンギナルもじゃがいも、人参も全て一口大に切っていました。

 

 
                       食べる部分よりも捨てるところの方がたくさん。

エンギナル4個
じゃがいも2個
人参1本
玉ねぎ1個
グリンピース
ディル
レモン1個
小麦粉、塩

①ボールに入れた水に塩、小麦粉大匙3杯、レモンを絞って混ぜる。
 絞った後のレモンも入れておく。
②エンギナルの皮を急いでむいて①につけておく。色が変わらないように
 すぐにレモンをすり込むと良い。
③玉ねぎをたっぷり目のオリーブオイルで炒め、サイコロ大に切った
 人参、じゃがいもを順に炒める。
④③にエンギナルを加え①の水からコップ1杯、普通の水コップ1杯を
 加え、沸騰したら塩をいれエンギナルが柔らかくなるまで煮る。
⑤火から下ろす少し前にディルとグリンピースを入れて5分ほど煮る。


茎(?)の部分も少しこうやって残すとちょっとかわいくありませんか?

もったいないので残った茎の部分も刻んで一緒に煮ました。
Afiyet olsun!


エンギナルのむき方、トルコ語ですがこちらにわかりやすく写真入で紹介されていました。
http://www.lezzet.com.tr/mutfak_okulu/00942/index.php



「トルコ~スパイシーライフ♪日々の思うこと」のyokocan21さんもエンギナルについてブログを更新されました。はるばるイズミルから運ばれていったエンギナルが美味しくお料理された姿をご覧あれ~♪






本日のクムル親子
      




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5日目の雛クムル

2007-04-22 05:18:38 | クムル

親鳥が巣にいない間にこんなに近くから写すことができました。

クムルの雛が生まれて5日が過ぎました。この辺りにもツバメの巣がありツバメの親鳥は朝から夕方まで一日中餌を求めて慌しく飛び回っています。雛鳥と言うものはこの様に生まれてから巣立つまで常にぴーちくぱーちくおなかをすかしているものと思っていた私、ところがうちのクムル親子はし~んとしています。生まれて1・2日は親鳥はずっと巣に座っており、たまに雛のくちばしが覗いていたのですが3日目くらいから親クムルはしばしば巣を離れるようになり今日などはほとんど「留守」でした。そして親鳥が留守の間に巣を覗いてみると雛鳥2羽がぴったりくっついてすやすや寝ていました。今日は親鳥がいないことをいいことに何回も覗いてみたのですがいつ見ても爆睡中の雛クムルたち。おなかがすかないのでしょうか。


鳥が嫌いな方には少し気持ちが悪いかな。
まだ羽が生えていないので翼部分の骨(?)がはっきり見えます。


この謎はオールマイティ物知り博士の「不思議な世界旅行」さんが「鳩だからしばらくピジョンミルクで育てるのかな。」と言うコメントをくださったことがきっかけで解かれることになったのです。「ピジョンミルク」と言うものを知らなかったので早速調べてみました。

普通の鳥はふだん植物食であっても雛を育てる時期には消化のよい動物質のものを捕らえて雛の餌にするので、ツバメの親鳥のように虫などを求めて常に巣を出入りする必要があります。ところが鳩類はピジョンミルク=Pigeon milkを飲ませるので巣を出入りする必要がまったくないのだそうです。ピジョンミルクには、タンパク質、脂肪、ビタミン類などが含まれており、オスもメスも分泌することができます。親鳥は種子等をそ嚢にたくさん蓄え、雛鳥の嘴を口の中にくわえて吐きだし、一度に多量に押し込むのだそうです。雛鳥が成長するに従ってピジョンミルクは薄くなり巣立ちの頃には全く出なくなるそうです。

  ※ピジョンミルクとは、肥大したそ嚢の内壁の細胞が剥離した
   ミルク状の液体。そ嚢とは、食道に続く薄壁の膨大部であり、
   食物の一時的貯蔵場所、消化は行なわれない。


皆さんはご存知でしたか?私は知らなかったので目からウロコ!とても興味深く調べることができました。そして「不思議な世界旅行」さんがクムルの親子とともにこんな機会を与えてくれたことに感謝です。
                       



ついでにクムルは日本では「シラコバト」と呼ばれていると以前「無題・休題-ハバネロ風味-」のcakeさんが教えてくださいましたが、「ジュズカケ」と言う別名もあるようです。これは首にある黒いラインを「数珠」に見立てたことに由来するようです。




太陽が沈む位置がだいぶかわったのでうちからこんな夕焼けが見られるようになりました。

   







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生まれたよー!

2007-04-18 22:52:17 | クムル


前回の「クムルの巣作り」にも書いたように我がベランダの住人クムルの夫婦が卵を温め始めたのに私が気がついたのは4月2日のことでした。18日で卵が孵るというクムル、そこから計算するとそろそろ雛が孵ってもいい頃です。クムルも心なしかそわそわ(?)、以前のようにどっしりとではなく腰を浮かしたような姿で座っていることが多くなりました。数日前には卵のかけらのような破片を加えて巣から飛び出したこともありました(暇人?)。夫は巣のそばにビデオカメラを設置してTVでライブ中継をしようと張り切っていました(でも張り切るだけでビデオカメラは放置状態)。



今朝出かける時に夫は「クムルちゃん、ちょっと出かけるけど子供達の面倒よく見るんだよ」と言いおいて出かけました。お昼に私が家に戻りすぐにベランダの扉を開けると何だかうごめいています!黒っぽい塊です!クムルが嘴を突っ込んでいるようです!目が悪いのでよく見えないけれどどうやら雛のようです。
さっそく脚立を運びました。クムルに「見せてくれる?」と聞きながら恐る恐るカメラを向けました。雛鳥を置いて逃げるわけにもいかないのか写真を写すことができました。その間もまだ眼も開いていない黒い塊が時折小さな嘴を上に突き出していました。



その後しばらくしてもう一度巣の中をのぞいてみましたが、雛の姿は見えません。たぶん親鳥が懐の中に入れて温めているのでしょう。今日は少し肌寒いイズミルでしたが、我が家は一気に春爛漫、世界中の花が咲いたような小躍りしたいような気分です。





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BEZELYE(ベゼリイェ=えんどう豆)

2007-04-13 21:23:35 | 料理

1キロ1.5YTL(約130円)でした。

yokocan21さんの「トルコ~スパイシーライフ♪日々の思うこと」で季節の味「エンドウ豆のオリーブ油煮」が紹介されているのを見てすぐに影響された私は、昨日のパザル(地区の青空市)でBEZELYEを買ってきました。いつもは2人のsofra(ソフラ=食卓)なので500gもあれば2日間同じメニューが続くのですが、昨日は勢いで1キロ買ってしまいました。


行儀よく並んでいるお豆さんたちを見ると「かわいい」と思ってしまいます。

BEZELYEはyokocan21さんのようにオリーブオイルで煮込むか、お肉と人参とサルチャ(トマトペースト)で煮込むかのどちらかです。でもたくさん買った時は半分をポタージュスープにすることがあります。あ、豆ご飯も作ります。日本の春の味ですね。昨日はイズミルの爽やかな春の風に誘われて(?)BEZELYEのきれいな薄緑色のスープが飲みたくなりました。

作り方はいたって簡単。
①BEZELYEをさやから出して洗っておく。
②バターで玉ねぎ1個を炒め小麦粉大匙山盛り1杯を加えて
 焦がさないように炒める。
③2カップ半の水を加え塩やブイヨンで味付け。
③沸騰したら小さく切ったじゃがいも1~2個を加える。
④じゃがいもが柔らかくなったらBEZELYEを加えて2・3分茹で
 火からおろす。
⑤④をフードプロセッサーにかけ、鍋にもどしたら牛乳2カップ半を
 加え火を通して出来上がり。


写真では実際の色がうまく出なくて残念。薄緑色のそれはきれいなスープが出来ました。
Afiyet olsun!









ただでさえクムルの雛鳥孵化態勢(?)で遠慮しながらベランダに出ているこの頃なのに、先日夫は日本からの野菜の種を色々と植えて更にベランダを狭くしていました。「大葉」は今年で3回目のリベンジ。その他に「葉だいこん」「小かぶ」「二十日大根」「三つ葉」「朝顔」があります。果たして収穫ブログが書ける日は来るでしょうか。乞うご期待!






  

先日すぐ向かいのアパートでボヤがありました。怖いですね。




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クムルの巣作り

2007-04-06 06:53:29 | クムル
 
見てくださ~い!この美しい巣とかわいらしい卵を・・・。

この家に引っ越して以来キッチンの窓に毎日やってくるクムルに餌をやることは私の楽しい日課の一つになっていましたが、キッチンで餌をやるとすぐに鳩が来てまるでやくざのように横取りをし、クムルはなすがまま…最近は鳩のやってこないベランダの中に餌を置くようにしていました。


ベランダの中に降りて餌を食べるようになりました。慣れるまで少し勇気が要ったようです。

3月に入ってから餌を食べ終わってからも何時間もベランダで留まっているようになりました。日向ぼっこをしているのかしらと思っていたら昔鳩を飼ったことのある夫曰く巣を作ろうとしているに違いないと言うのです。なるほど高いところに停まったりして巣作りにふさわしいところか、人間どもは邪魔をしないかなどと調査をしていたようです。


2羽揃って何時間も同じ場所で座っていました。


こんな天井近くも巣作りの候補だったようです。

野菜が入っていた木箱を夫がある日ベランダの天井近くに置いてみるとさっそくそこに入って座っていました。
それから何日間かは木箱にも来なかったのですが、3月の最終週、ついに巣作りが始まったのです。二羽でどこから拾ってくるのか色とりどりのコードや木の枝を銜えてきてはコツコツと音を立てながら巣を編んでいます。朝8時前から夕方17時くらいまで働いて夜はどこかへ帰って行っていました。以前なら餌をやるとすぐに食べていたのに巣作りが始まってからは夕方まで全く餌にも手(?)をつけませんでした。

そんな作業が4・5日続いたでしょうか。そのうちに夜も一羽が巣の中で残るようになりました。もしかしたら卵を産んだのかなと思いましたが、巣の中をのぞくことは出来ません。洗濯物を干したりしていても気にしないのですがカメラを向けるとバタバタと逃げ出します。


2羽の仲睦まじい共同作業。

ただ日に何回か巣から数分だけ出て行くことがあるので、昨日はその隙に大急ぎで脚立を運び手を伸ばして巣の中を激写!脚立に乗っても巣の中は見えない高さなのですぐに写した写真をデジカメの画面で見るとなんとも美しい卵が二個見えるではありませんか。PCで大きくしてみると巣もなんてきれいなんでしょう。




卵を抱くようになってからは同じクムルでも配偶者(?)以外は決してそばに寄り付かせません。必ずそばで一羽が監視しているのです。

誰にも教わらずに2羽だけでこんなに素晴らしい子作りの準備をしているクムル達、なんともいえないすがすがしい感動を味わう毎日です。かわいい雛鳥を見ることが出来る日はいつでしょう。




追記
cakeさんがコメントで日本の「シラコバト」に似ていると教えてくださったので「シラコバト」で検索をしてみたらまさにクムルのことでした。日本では一時絶滅の危機に瀕し天然記念物に指定されたそうです。埼玉県の県鳥なんですね。

cakeさんどうもありがとうございました!
 






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ISKENDER KEBABI(イスケンデルケバブ)

2007-04-01 05:01:12 | Weblog

イスケンデルケバブ。え、お肉にヨーグルト?なんて言わないで下さい。
トルコのヨーグルトはクリーミーで水っぽくありません。


トルコで暮らすようになってからめっきり外食することが少なくなりました。一応我が家では毎月18日は「外食の日」と決めているのですが、なんやかんやと理由をつけて延期されることが多いのです…。

トルコ料理は世界三大料理にも数えられるだけあって確かに美味しくて大好きなのですが、毎日毎日トルコ料理はやっぱり飽きます。日本で外で食事をするとなれば今日は何にする?イタリアン?フレンチ?中華?それとも和食?悩むのも楽しみでしたがトルコではそれらのレストランもあるにはあってイスタンブルはある程度のレベルに達しているところもあるかと思いますがイズミルでは値段は一丁前で実物は…「なんちゃって○○」のような気がします。それだけの金額を出して冒険する気にはちょっとなれない、だからやっぱり外食もトルコ料理…。


鶏のケバプ、左側あるのはブルグルと言うひきわり小麦のピラフ。

と文句を言ってみましたが、そんなトルコ料理の中で私がたまにむしょうに食べたくなるのが、そして家ではちょっと作れないものの一つに「ISKENDER KEBABI」があります。ISKENDERとはトルコ語であのアレキサンダー大王のこと。でもアレキサンダー大王が好きだったケバブとかアレキサンダー大王が考え出したケバブというわけではないようです。

 ブルサの元祖イスケンデルケバブ屋さん。

1867年にトルコの古都ブルサでイスケンデルさんと言うコックさんが作り出したことからこの名前がつけられたようです。トルコでもやっぱり元祖イスケンデル、本舗イスケンデルの揉め事はあるようで最近はブルサでは「イスケンデル」の名のついているお店は一軒だけでその他は「ブルサケバブ」とか「○○ケバブ屋」などと言われているそうですが本当のところはどうなんでしょう。イズミルではそんなことはおかまいなしで「イスケンデルケバブ」です。

 これがドネルケバブ。美味しそう~!

イスケンデルケバブは日本でも最近はおなじみのドネルケバブのお肉をピデという平たいパンの上にのせ、その上にトマトソースと熱々のバターをかけてヨーグルトと一緒に頂きます。私はお料理を運んでくれた後でまだ沸騰しているバターを持ってきてかけてもらうのが好きなのですが、最近はそういう手間をかけるお店も減っているような気がします。



先日出かけたのは私が住んでいる地区の繁華街HATAY(ハタイ)というところのお店。私はやっぱり定番のイスケンデルケバブを注文。夫はヘルシーに鶏肉のTAVUK KEBABI(タヴクケバブ)、その他にKELLE CORBASI(ケッレチョルバス=羊の頭)、PACA CORBASI(パチャチョルバス=羊の足)と言ういずれもヨーグルト風味のスープ、LAHMACUN(ラフマージュン)を頼みました。

 
左がKELLE CORBASI、右がPACA CORBASI。足の方はゼラチン質がいっぱい。
因みに1/2ポーションとして頼んでこの量。



以前アンカラで見かけたkelle、pacaを売る店。

 ラフマージュン。

ラフマージュンというのは薄い生地の上に挽肉や玉ねぎをのせて焼いたパリパリのピザでレモンを絞りマイダノズ(トルコのパセリ)やロカ(ルッコラ)をはさんでがぶりと食べるとほっぺたが落ちます!これだけ食べればそりゃあおなかがいっぱい、と言いながらついついまた文句が出ます。「日本だったらなあ、品のいい器に少しずつ繊細なお料理が出てくるのにねー、少しずつでいいから何種類も食べたいんだよね」…隣の芝生は青く見える…でもトルコ在住の方ならわかって下さいますよね。



本舗?元祖?イスケンデルケバブのお店「Kebapci ISKENDERケバプ屋イスケンデル」のHP
http://www.iskenderkebabi.com/

こちらはブルサでただ一軒イスケンデルを名乗れる「Kebapci ISKENDERケバプ屋イスケンデル」のHP
http://www.kebapciiskender.com.tr/tr/?PID=0





ブルサと言えばKARAGOZ(カラギョズ)と言う影絵芝居も有名。
   





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