先日の映画会ですっかり気に入ったHAVAGAZI FABRIKASI(都市ガス工場跡)、ラマザン期間中の夜は昔のラマザンの夜を味わいましょうと「ノスタルジック・ラマザンの夜」をイズミル市が企画をし、イズミルの芸人たちが昔ながらのお芝居や歌を見せてくれると聞いてアンネ(義母)や義妹親子を誘って出かけました。
まずは、綿飴屋さん、MACUN(マージュンと言う水飴のようなもの)屋さん、シャーベット屋さんなどが昔ながらの装いで出迎えてくれます。チケットがわりのビー玉を1個1リラで買い、それと引き換えに綿あめを作ってもらいました。
暗くてよく見えませんが、シャーベット屋さん。
MACUN屋さん。
舞台には19世紀オスマン時代の頃のモスクを背景にした街並みを再現した書き割りがあります。日本のお芝居や歌舞伎の書き割りとはずいぶん雰囲気が違いませんか?
書き割りの家がかわいらしい。
当時の観客を演じる人たちもいて、野次を飛ばしたり一緒に踊ったり・・・。
出し物は当時の大衆の娯楽であったORTAOYUNU(オルタオユヌ)=これは主に野外で演じられた演劇で、日本で言うとコントや漫才の様に登場人物が掛け合いで冗談を言い合ったり時には乱闘になったりの喜劇です、そしてKANTO(カントー)=これは主にORTAOYUNUなどの合間に女性歌手が飛び跳ねながら、時に金切り声を発して舞台狭しと踊って歌います、最後にKARAGOZ(カラギョズ)=もともと影絵芝居ですが、実際に人間が演じていました。
なかなかの熱演でこれらを1時間半ほどの間に次から次へとテンポよく見せてくれます。間に案内人の芸人がする紹介も調子よく、飽きさせずに笑って笑ってあっという間に過ぎてしまいました。
影絵芝居のような動きでKARAGOZを演じます。
フィナーレは拍手大喝采。
歌や踊りになると客席はノリノリになるし、お芝居ではみんなが大声で笑い、笑うってすっきり爽快になりますね。
終わって出口へ向かう途中の広場では火をふく芸人が…。アンネや義妹親子も久しぶりに夜の外出が楽しかったようでみんなの笑顔を見ることができた嬉しいラマザンの一夜でした。夫はみんなが喜んだのがよほど嬉しかったらしく「明日も行く?」と言っています。
椅子の上に立ち上がってみていたエリフ、大きくなっても覚えているかな。
☆現在のイズミル☆