イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

折り紙ブーム

2011-12-26 11:38:34 | Weblog

私の周りは折り紙ブームらしく、この花籠は近所の高校生二人が作ってプレゼントしてくれました。家に遊びに来る時にいつも何かサプライズプレゼントを持ってきてくれて私は恥ずかしくなってしまうのですが、今回のサプライズには本当に感動!睡蓮や百合の花、折り紙では作ったけれどこんなバスケットに入れることなんて思いもしませんでした。知り合った時はまだ小学校へ行き始めたばかりだった彼女が「折り紙やっている時間って気持ちが落ち着いてすごくいいの」と言うようになり、その成長ぶりにもびっくりでした。

このたまご形の作品は折り紙先生ヌルさんのオリジナル作品。まん丸な球を作るつもりだったのに、こんな形になってしまったとか。とにかく折り紙が好きでいつも折ることを考えているのだそうです。

月に一度のJIKADの折り紙教室も今月で三回目、私達はいつも日曜日に行っていますが、官庁街にあるJIKADオフィスも休日のせいか静かで心静かに過ごせる3時間です。皆さん初心者なはずなのに、鶴とか花とかの単品ではなく箱などの何枚も折り紙を使って組み合わせる必要のある大物が折りたい方ばかり。先生大変だなあと思いながら、でも出来上がったときの達成感が気持ちよくて、皆がんばっています。

毎回土曜、日曜それぞれ10名前後の参加者があり、和気藹々と時間を過ごすにはちょうどいい人数。写真のちびっ子3人は折り紙先生ヌルさんのお母さんが勤めている小学校の教え子たち。最初見た時は大丈夫?と思いましたが、小学校5年生折り紙が大好きで一生懸命折っていました。

今回作ったのは八角形の箱。トルコでは折り紙は売っていないので(インターネットで売っているサイトはあるようです)A4サイズの色紙を切って使っています。八角形の箱は前回の記事の最後に写真を載せた六角形の箱よりは簡単でした。折り紙って日本では子供の頃に遊んだきりでしたが、今やってみると何も考えずに雑音から遠く離れて折る時間がとても貴重なものに思えます。

 

 

 

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OTELLER SOKAGI(ホテル通り)

2011-12-20 20:50:29 | イズミル暮らし・イズミル案内

イズミルの古い町並みが残る地区BASMANE(バスマネ)、トルコ国鉄の駅があり駅舎に入ると大きな荷物を持った人や見送りの人たちが行き交い旅情満天。100年以上もずっとこの駅から色々ないでたちをした人たちが、イズミルの見本市やケメルアルトゥの商店街へ向かって歩いたり馬車に乗ったりしていた、そんな光景を想像することもそれほど難しくはない佇まいのBASMANE地区、駅を出てから数メートル歩くとそこに全長320mあまりの通称OTELLER SOKAGI(ホテル通り)があります。本当の名前は1296通り。くねくねとカーブを描く石畳の両側には、パステルカラーに塗り替えられた小さなホテルが軒を連ねています。

BASMANEはイズミルで一番古くから居住が始まった地区、19世紀初頭にできたOTELLER SOKAGI(ホテル通り)は当初住宅として建設されたものでしたが、この辺りを商用で訪れる人たちが増えて、宿泊施設への需要が増えたことからホテル街へと変わりました。しかし火災や社会情勢の変化、移民人口の増加と共に、OTELLER SOKAGIは再び住宅街へ、しかも中・下級層の居住区になってしまいました。

手入れされることなく、住民達による増改築が繰り返された結果、建築の特徴も失われかけていたところへイズミルの再開発プロジェクトが始まり、電話、電気のケーブルは地中に、後から外付けされた建物は撤去、屋根や軒、ひさしなどはオリジナルに合う形で修復され、今日の新OTELLER SOKAGIが復活したのです。 

ホテルと言っても、星のあるようなホテルではなく、部屋にTVとお湯の出るシャワーがあることが売りになる程度、ツアーでトルコを訪れるツーリストたちは間違っても足を踏み入れることのなさそうな場所です。

夕暮れ迫り小路を行き交う人も稀な時間、写真を写しながらきょろきょろしていると「Buyrun buyrunnn(ブユルン、ブユルーン=どうぞどうぞー)」とドアの外に飛び出してきたおじさん三人組。まるで中東の映画にでも出てきそうなお顔ではありませんか。何年このOTELLER SOKAGIを眺めてきたのでしょうか。色々話を聞いてみたかったけれど横でせかす人が1名いるので、やむなく記念撮影だけさせてもらいました。

ホテルの外で、ぼんやり座っていたこの女性、緑の毛糸の帽子がかわいらしいと思って望遠で写してしまったのですが、スーツケースにビニール袋、これがすべての家財道具なのでしょうか。あとで見てちょっぴり後悔。この日ホテルに泊まるお金はあったのでしょうか。一人で何やらぶつぶつつぶやいていました。

きっとホテルのそれぞれの部屋には、それぞれが映画の主人公になりそうな長逗留の住人もいるかもしれませんね。 

 

 

 折り紙で作った六角形の箱。

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IZMIR SAAT KULESI(イズミル時計塔)

2011-12-15 00:54:39 | イズミル暮らし・イズミル案内

私が住んでいるのはイズミルのKONAK区、買い物やどこかへ出かける時の多くは中心街のKONAK広場までメトロやバスで出ます。そこからまた乗り換えてフェリーに乗ったり、歩いたり・・・そんな時に必ず眺めるのがイズミルのシンボルSAAT KULESI(時計塔)。なつめ椰子と並んだ南国風な姿は美しく、いつ見てもすがすがしい気持ちになります。

アブドゥルハミト2世(1876-1909年)の即位25周年を記念して、1901年にオスマン帝国の高官Mehmet Said (メフメットサイド)パシャが、ドイツ領事館を手がけた建築家に作らせた塔は25mの高さがあり、まわりには4つのCESME(チェシュメ=泉水)があります。柱には北アフリカの雰囲気があります。

塔の時計はドイツの皇帝ヴィルヘルム2世(1888-1918年)の贈り物です。時計が置かれてから今日までただ一度だけ止まったことがあるそうです。1974年にあったイズミル地震で時計塔の上部が崩れ、地震のあった2時4分をさしたまま修復の終わる2年後まで止まっていたそうです。この地震、MD5.2だったそうですが・・・。

大昔に初めてイズミルを訪れた時は、夜だったので写真もとらずに記憶が定かではないのですが、数年前にHurriyet(ヒュリエット)紙で「トルコの最も美しい広場10」の第一位に選ばれたKONAK広場は、ぽつんと時計塔があるだけの寂しい場所でした。今思うと造成中だったのかもしれません。今はSAAT KULESIとイズミル湾フェリー乗り場の間には公園が整備され、広場の下には上下3車線の道路が通っていますが、当時はSAAT KULESIからすぐにフェリー乗り場へ行けたような気がするのです。

いつ頃の写真なのかは不明ですが、市電のレールが見えたり、対岸の街カルシュヤカにはまだほとんど建物が建っていない様子がわかります。今もSAAT KULESIの横にあるなつめ椰子の木、これがオリジナルなのでしょうか。

いつ行っても、絵になるSAAT KULESI、そのたびについ写真を写してしまいます。人が集まり、通り過ぎ、写真を写したり、座ったり、待ち合わせをしたり、鳩に餌をやったり・・・。季節により、時間帯により、それぞれの美しさがあってイズミルっていいなあと思う時です。

 

 

 

JIKADのロゴにもSAAT KULESIが。

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黄葉

2011-12-10 00:02:27 | 

日本の紅葉、美しく錦が織り成す様を見ることができるのも運がよければ…。毎年外苑の絵画館前の銀杏を見る為にお昼休みに職場から走ったものです。トルコで、特にイズミルでは紅葉を見ることもあまりありませんでした。常緑樹が多いのか、木の種類のせいか・・・。でも今年はバイラム休暇の帰り道にも、イズミルで郊外へ出かけた時にも黄葉を見ることができて嬉しかった。

日本にいたら、このくらい目に留めることもないのかもしれませんが、こちらでは黄葉は珍しいので一本黄葉した木があるだけで感動してしまいます。トルコで好きなのがポプラの木と村の風景、バイラム休暇の最終日(もう1ケ月が過ぎましたが・・・)、AKYAKAを後にしてからの山道では、黄葉したポプラがすきっと青空に伸びている中を走ってもう興奮。

行きとは違う、少し遠回りになる道を通ったのですが、それはAYDIN県のBOZDOGANという小さな街にある「MIKADO」と言うPIDE(ピデ=トルコのピザ)屋さんに寄る為。TVのグルメ番組で紹介していて、地元だけではなくイスタンブルからここのPIDEを食べに来る人がいるほど美味しいと聞いて、遠回りをしてくれた夫。

地味~な店内ですが、大勢のお客さんがひっきりなしに入ってきて16時ごろに訪れたのに満員でした。PIDEに乗っている白いものはバターではなくKAYMAK(カイマク=生クリームの濃いもの)、横に添えてあるのはレモンではなくTURUNC(トゥルンチ=ダイダイ)です。

こちらはTAHIN(ターヒン=ゴマペースト)のPIDE。いずれも他のPIDE屋さんでは見かけない味です。イズミルでの知り合いにも店内でばったり会ってびっくり、イスタンブルから食べに来る人がいるというのも大げさではないのかもしれません。紅葉のことを書き始めたのに、ずいぶん脱線してしまいましたね。

 

 

こちらはイズミルの落葉。

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SEKIZ KOSELI KASKET(八角帽)

2011-12-05 01:20:54 | イズミル暮らし・イズミル案内

イズミルでHATAY GUNLERI(HATAY週間)があってから2ケ月、今週はELAZIG GUNLERIがありました。HATAY GUNLERIで味をしめ、今回は義妹親子を誘って出かけました。トルコ東部ユーフラテス川が流れるELAZIG、未踏の地です。会場に入ると伝統的な服装をした男性達が土地の音楽を演奏しています。お聞かせできないのが残念ですが、太い声の響きがとてもすばらしい。エリフ嬢、真ん中に座らせてもらって記念撮影です。

この地方の男性達がかぶるのはSEKIZ KOSELI KASKETと呼ばれる八角帽。これにシャルワルと呼ばれるもんぺの様なズボンをはいて、歩く姿を見るとちょっとタイムスリップしたような気がします。皆さんいいお顔をしています。

この八角帽、だてに八辺あるわけではないのです。8つの辺にはそれぞれこめられた意味があります。

1.COMERTLIGI(気前の良さ)、2.MERTLIGI(男らしさ)、3.DURSTLIGI(誠実さ)、4.YIGITLIGI(勇敢さ)、5.CALISKANLIGI(勤勉さ)、6.MISAFIRPERVERLIGI(親切に客をもてなす)、7.ALCAKGONULLULUGU(謙虚さ)、8.VATANPERVERLIGI(愛国心)。

八角帽をかぶる人はこのすべてを心がけ、誇りを持ってかぶっているのだそうです。かっこいいですね。こんな風にSEKIZ KOSELI KASKETを売っているスタンドもありました。最近は女性用もあるそうです。

美味しいものももちろんたくさんありました。食いしん坊の義妹は大興奮で「天国に来てしまった!」と言っていました。少しずつ何種類か買って皆おなかいっぱい。もっと食べたいものはあったのですが・・・。

上の写真はICLI KOFTE(イチリキョフテ)と言ってひき割り小麦で作った皮の中にキョフテ(肉団子)を入れて茹でたもの(揚げたものもあります)。このお姉さん、売っている間中踊りまくりでとても楽しい人でした。

こちらの写真はPESTIL(ぺスティル)。葡萄や桑の実、杏などを煮詰めたものから作られているそうです。中にはヘーゼルナッツや胡桃が入っています。ゴムみたいな食感ですが、食べ始めるとちょっと癖になるのです。トルコ81県、毎月どこかの県から来てくれたら通い詰めてしまいそうです。

 

 

ELAZIGはここです!

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