秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

鰹でんぶ

2011年03月25日 10時25分38秒 | グルメなのか?

相方は今日からまた催事でお出かけ。しかしこんなときにどうなんだろう?
しかも静岡で展示会なんてどう考えてもしんどおますでぇ。(ナゼか京都弁)

なにかの本で、京都の人間は「京都弁」という言葉を嫌い、「京言葉」と表現
することが多い、と書かれていたけど、アタシャそこまでこだわりはありません。

他府県の人から「あ、今のは京都弁ですか?」と聞かれて「いえ、京言葉どす」
なんてコッ恥ずかしくていえまへん。

言葉の話はおいといて。今日は「でんぶ」の話でした。お尻の臀部と違いますョ、
と朝からオヤジギャグを一発かましておきまして。

この「でんぶ」、漢字で書くと「田麩」。どうして田の麩なのか調べてみたけど、
よく分からない。中国から入ってきた調理法(魚より肉を使用するケースが多い
そうです)だと思うのですが、ポルトガル語が語源だという説もあるし・・・。

病に冒され、食欲をなくした亭主のために、土佐節をすり身にして調理して食べ
させて回復に導いた貞婦の話が「でんぶ」の始まり、という説もあるけど、これは?
ですよね。「ていふ」→「でんふ」→「でんぶ」・・・・。これはありえないナ。

私の場合、この「でんぶ」という食品はあまり馴染みがなかったよなぁ。たまに
買ってきたチラシ寿司や巻き寿司に含まれている程度でしたね。

それも子供のころは甘すぎて嫌だから、はねて食べていた記憶があります。

今はどんな食品でも残すことをしない(嫌なものは最初から手をつけない)から
チラシの上に乗っかっていても一緒に食べてますけど、好んでは食しません。

これは相方が珍しく購入。ひと目見て、ワタクシ、これならイケルんではないかえ?
と思ったのは色目が何となく「大人色」(またワケわからんことを)だったから。
         

よく目にするのは「桜でんぶ」ですが、あれはなんとなく「おこちゃま色」で、スイーツ
なイメージですが、この「鰹でんぶ」は「薩摩武士」って感じですかな。

燻匠が作ってるんですから。しかも鹿児島産一本釣鰹使用ですョ。こんな粉状
にしてしまったら、別に「一本釣」にこだわらなくてもいいと思うけど、そこがまた
ワタクシの興味をそそりましたネ。

やはり「でんぶ」ですから甘味はあるけど、香ばしさがそれを補っていて、甘苦い
風味は食欲を増進させてくれます。私の場合飲(淫ではない)欲と食欲が減退
することはあまり無いんですけどね。

これでまた「日本の正しい朝食」の友が一つ加わりました。

百馬商店