優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

春まだ遠し

2017-02-20 23:24:44 | 日記
夫が同僚と行くはずだった出張が、会議そのものが中止になったため取りやめになった。でも夫は、やっとのことで予約がとれた老舗の温泉旅館をキャンセルするのがもったいないからと私を誘うので(もちろん自費ですよ、やましいことはありません)何もこの寒い時期に行かなくとも…と乗り気ではなかった。

ところがその温泉に行く途中に私が行きたいと思っていた場所があることが判明。
そこへ寄ることを条件に行くことにした。

その一つが一関市にある「石と賢治のミュージアム」で、宮沢賢治が技師として勤めた旧東北砕石工場(国の登録有形文化財で現在は内部改修のため見学不可)に併設された博物館だ。賢治は晩年石灰のセールスに東奔西走し、身体を壊し37歳で亡くなってしまうのだが、病床でも土壌改良のための肥料設計などをしていたということである。亡くなる前の数年間、技師として販路拡大に尽力した賢治のことを知りたくて、以前から行きたいと思っていたのだ。

もう一つが仙台市にある「万華鏡美術館」である。私の好きな作家レイ・ブラッドベリのイメージがまさにカレイドスコープ(万華鏡)であり、その小説を読むと美しくも妖しく不思議な世界に引き込まれてしまう。最近テレビで万華鏡美術館のことを知り、是非行ってみたいと思っていたのである。

やはり夫はそのどちらにも興味なさそうだったが了承してくれた。

当日家を出るとき、案の定天気は悪かった。2,3日前には道路の雪も解けて道のわきに残る雪だけがまだ冬であることを物語っているに過ぎなかったというのに、一転して雪景色。しかも高速では猛吹雪でホワイトアウトする始末。やはりそうかと諦めていが、県境を超えたらいい天気ではないか。日本海側と太平洋側ではこんなにも違うんだなと、冬から春へ季節が一気に変わっったように思えた。
おかげで一泊二日予定通り私の希望した二か所を回ることができ、夫の念願の温泉にも入ることができた。

ただ、今日の夕方家に帰ってきたら、季節はまた春から冬へと逆戻り。雪で道路が酷いことになっていた。家の前の道路で車が埋まりそうになり、家に着くなり雪かきをする羽目になった。
私たちが留守にした一日で大雪が降って、昼過ぎから雨になったため水分を含んだ雪が轍になって、それが夕方から気温が下がったため凍ってきて酷いことになったらしい。

春まだ遠し。でも奮発して買った万華鏡を見て癒される私だった。